
2021年3月末から10月末までのANA特典航空券の予約が、1月26日から順次始まります。
2021年もなかなか海外旅行が難しそう(国内ですら今は怪しいですが…)なので、夏休みやGWなどは国内旅行を検討している人も多いと思います。ハイシーズンであれば航空券は高いので、やはり特典航空券をうまく活用したいものです。
また、この次(10月末)以降の国内線特典航空券の発券は、マイルとは別に国内線旅客施設使用料の支払いが必要になるというニュースも入ってきましたので、そちらについても少しふれておきたいと思います。
目次
ANA国内線特典航空券は年2回まとめて予約開始
現在、ANAの特典航空券は、年に2回、約半年分をまとめて予約開始という形で受付をしています。具体的には、
- 10月下旬から翌年3月下旬:8月下旬に予約開始
- 3月下旬から10月下旬分:1月下旬に予約開始
という形になっています。そのため、現時点では3月27日(金)までしか国内線特典航空券の予約をすることができません。
ちなみに、JALは330日前から予約開始という形になっています。ANAは現時点では3月末までの特典航空券しか発券できませんが、JALはすでに今年の年末近くまでの特典航空券の発券が可能となっています。
ここは大きな違いなので、もしJALで春以降の特典航空券を狙っていた人がいれば、すぐに予約をするようにしましょう。

2021年夏スケジュールの特典航空券は1月26日から順次予約開始
そんな2021年の3月28日(日)から10月30日(土)までのANA特典航空券の予約が、1月26日(火)から順次開始されます。
2021年のゴールデンウイークや夏休みなどの特典航空券も、この時期に一気に予約開始します。先ほど紹介したとおり、すでにJALは予約開始しており、ハイシーズンの特典航空券はすでに刈り取られている感じです。
まだ旅行の計画していないけどマイルで旅行したいという人であれば、今から行先や日程を計画し、このANA特典航空券の争奪戦に参加し、しっかりと予約することをお勧めします。
非常に残念ではありますが、2021年の夏・秋くらいまでは海外旅行は難しいと思いますので、海外の航空券を持っていてあきらめがついていない方も、「おさえ」として国内旅行を計画しておいてもいいと思います。

予約開始スケジュール
予約については、ステータス順に予約開始時間が定められています。やはりここでもステータスの力が現れるところです。
- 1月26日 9:30~:ダイヤモンド会員
- 1月26日 11:00~:プラチナ・ブロンズ・SFC会員
- 1月27日 13:00~:ANAカード、ANAマイレージモバイルプラス会員
- 1月28日 15:00~:ANAマイレージクラブ会員
まずはダイヤモンド会員だけが1時間半ほど先に予約することが可能となっています。この1時間半で割と超人気シーズンの石垣・宮古などは刈り取られてしまいますので、ダイヤモンド会員以外の方は、フライトの候補を幅広く考えておくといいでしょう。
その後、プラチナ、ブロンズ会員とSFC会員の予約が始まります。ダイヤから遅れること1時間半、ダイヤ様のおこぼれを探すべく奮闘する時間です。
次回(今年秋)からは特典航空券でも費用がかかるようになる?
これは今回、1月に発券可能となる特典航空券には影響はないのですが、その次、8月発券開始、2021年10月末~22年3月末までの特典航空券から、特典航空券でも国内線旅客施設使用料(PFC:Passenger Facility Charge)がかかるようになります。
国内線旅客施設使用料というのは簡単にいえば空港利用料みたいなもので、出発・到着のどちらも特定の空港を利用する場合に徴収されるものです。
この制度自体はずっと前からあるものですが、「え、今までそんなもの払ったことないよ?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。この使用料は、有償の航空券には含まれた価格で販売されていますし、特典航空券の場合は今までかかっていませんでしたが、これは航空会社が負担していたんです。
それが今後は自己負担になります。国内線特典航空券の場合、「無料」というのが大きな響きでしたが、これからは大半の路線で数百円程度の負担がでてくることになります。
適用開始日
PFCの支払は、2021年10月31日以降に搭乗分する特典航空券から必要となります。なので、今回1月に予約開始するものについては、PFCの支払は発生しません。
料金
このPFC、すべての空港に設定されているわけではありません。主に大きい空港で設定されています。ANAが就航している空港の中で、PFCの支払対象となる空港と料金は以下のとおりです。
対象空港 | 大人 | 子供 |
---|---|---|
新千歳空港 | 270円 | 140円 |
仙台空港 | 230円 | 120円 |
成田空港 | 450円 | 220円 |
羽田空港 | 290円 | 150円 |
中部空港 | 440円 | 220円 |
伊丹空港 | 260円 | 130円 |
関西空港 | 440円 | 220円 |
北九州空港 | 100円 | 50円 |
福岡空港 | 110円 | 60円 |
那覇空港 | 120円 | 60円 |
これは出発、到着空港それぞれでかかるので、例えば羽田発那覇行の場合であれば、羽田空港のPFCが290円と、那覇空港のPFCが120円で、片道一人あたり410円の支払いが発生することになります。往復だとその倍である820円が、特典航空券発券時に請求されることになります。

他社は追従する?
今回ANAが発表したPFCの特典航空券での徴収開始。現在でも、ブリティッシュエアウェイズのaviosでJAL国内線を搭乗する場合、PFCについては利用者側が負担しています。BAの場合は数百円支払ってるのでなんとなくわかるかと思います。
今後、例えばJALがANAに追従したり、ユナイテッド航空のマイルでANA特典航空券を発券する場合、PFCを請求するようになる可能性があるかと言われれば、私はYESだと思っています。
やはり航空会社の状況の苦しさを考えれば、本来立て替え払いするものを航空会社が負担していたわけですから、こういうコストはしっかりと受益者に負担してくるのではないでしょうか。
まとめ
2021年夏ダイヤのANA国内線特典航空券の予約が1月26日から開始します。2021年は国内旅行が中心となると思うので、しっかり旅行計画をたてていければいいと思います。
また、2021年冬ダイヤから、特典航空券でもPFCの支払が発生することになります。利用路線にもよりますが、一人1区間あたり数百円の負担が増えることになりそうです。そう大きな額ではありませんが、「タダ」ではなくなるという部分は気持ち的にちょっと残念ですかね。