
もともと私はJALカードをクレジットカード決済のメインカードにしていましたが、2016年から、メインカードのうちの1枚をSPGアメックスカード(正式名称:スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード)にしています。
SPGアメックスカードは、ここ数年、旅行好きの方に非常に人気になったクレジットカードです。
ただし、このSPGアメックスカード、年会費が3万円以上かかるカードです。「正直高い」という部分もありますよね?
ただ、現在はSPGアメックスが2015年に発行されて以来、最大の発行キャンペーンを行っています。このキャンペーンを考えれば、今まで「年会費が…」とか「旅行のスタイルに合わないかも…」と思っていた人でも、ぜひ発行してほしい、オトクな条件になっています。
もちろん、旅行が好き、という大前提はありますが…。
年会費が高いとはいえ、旅行好きの方とって有効なカードであることには変わりありません。旅行が好きな方はぜひ一読していただき、メリット、デメリットを理解していただければと思います。
目次
SPGとSPGアメックスの概要
まず、カードの名前の頭についている「SPG」ってなんだ?という人もいると思いますので、ここから説明していきます。
SPGとはマリオット統合前のブランドの総称
SPGとは、「Starwood Prefferd Guest」の略です。このStarwood(スターウッド)とは、世界各地のホテルを運営していた巨大ホテルグループのことです。スターウッドという名前を知らなくても、「シェラトン」や「ウェスティン」と聞けば知っている方も多いのではないでしょうか。これらのブランドを運営していたのがスターウッドグループです。
このSPGは、マリオットグループに買収される形で統合しました。これによって、従来、SPGに属していたホテルは世界最大のホテルグループであるマリオットグループに属することになりました。
それにより、このあと紹介するSPGアメックスをもっていると、マリオットグループのホテルで、さまざまな優遇を受けることが可能なんです。

マリオットグループは世界最大のホテルグループというだけあってさまざまなブランドのホテルを運営しています。
先ほど紹介したシェラトンやウェスティンのほか、最高級ブランドのリッツ・カールトンやセントレジス、ミドルブランドのルメディリアンやルネッサンス、比較的リーズナブルなコートヤードやフォーポイントなど、様々なブランドがあります。
SPGアメックスの概要
このマリオットグループのホテルと提携したクレジットカードが、「スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード」、通称SPGアメックスです。なんで未だにSPGって名前なのかというと、このカード、スターウッド時代に生まれたカードであり、マリオットが日本で提携したクレジットカードを展開していなかったことから、合併後もSPGの名前が残っています。
SPGアメックスカードの概要は以下のとおりとなります。
- 正式名称:スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード
- 発行会社:アメリカン・エキスプレス
- 国際ブランド:アメリカン・エキスプレス
- 年会費:31,000円+消費税
- ポイント還元率:マイル交換で1.25%
何よりも年会費3万円超が目立ちます(苦笑)「年会費3万円のカードなんて持つべきカードではない!」と思うかもしれません。
でも、旅行が好きな人なら「年会費3万円でも持つ価値のある」カードになると思うのです。
私がこのカードを発行した理由は、以下の3つです。
- 年に1度無料の宿泊券がもらえること
- ポイントがホテルの宿泊に利用できたり様々なマイルに交換でき、還元率がお得なこと
- マリオットグループの上級会員にもなれること
これらについて、順を追ってみていきたいと思います。
年に1回、マリオット系列のホテルで利用できる無料宿泊券をもらえる

SPGアメックスを継続して保有し、2年目以降の年会費を支払うと、その度にマリオットグループで利用できる無料宿泊券が貰えます。
入会初年度は無料宿泊券をもらうことができません。2年目の更新からということにご注意ください(とはいえ、初年度は入会キャンペーンで75,000ポイントをもらうことが可能です)

この無料宿泊券を使うと、ポイント宿泊に必要なBONBOYポイントが50,000ポイント以下のホテルに泊まることができます。
無料宿泊券で宿泊ができるホテル
マリオットのホテルは高級度などに応じてカテゴリーが1から8まで各ホテルに設定されており、カテゴリーごとに、無料宿泊に必要なポイント数が定められています。
現在、各ランクに必要な無料宿泊ポイント数は以下のとおりとなります。
カテゴリー | スタンダード | オフピーク | ピーク |
---|---|---|---|
1 | 7,500 | 5,000 | 10,000 |
2 | 12,500 | 10,000 | 15,000 |
3 | 17,500 | 15,000 | 20,000 |
4 | 25,000 | 20,000 | 30,000 |
5 | 35,000 | 30,000 | 40,000 |
6 | 50,000 | 40,000 | 60,000 |
7 | 60,000 | 50,000 | 70,000 |
8 | 85,000 | 70,000 | 100,000 |
したがって、マリオットの50,000ポイントで泊まることができるホテルのカテゴリーは以下のとおりです。
- スタンダードシーズンの場合:カテゴリー6まで
- ピークシーズンの場合:カテゴリー5まで
- オフピークシーズンの場合:カテゴリー7まで
マリオットホテルの場合、同じカテゴリーのホテルでも、シーズン(繁忙期・通常期・閑散期)によって、必要なポイント数が変わってきます。
レギュラーシーズンであれば、カテゴリー6のホテルが50,000ポイントで宿泊できますので、この無料宿泊券は、カテゴリー6までのホテルで利用できます。一方、ピークシーズンの場合、カテゴリー6のホテルに宿泊するのに必要なマリオットのポイントは60,000ポイントなので、この無料宿泊券を利用できないんですね。
一方、オフシーズンであれば、カテゴリー7のホテルは通常60,000ポイント必要なところ、50.000ポイントで宿泊することができるので、カテゴリー7のホテルでもこの無料宿泊券を利用することが可能です。
マリオットのホテルカテゴリーは、毎年2月に変更されますのでご注意ください
さらに、この宿泊券のすごいところは、最も安い部屋という条件はあるものの、空室さえあれば正月、お盆、クリスマスなどで値段が高騰していたとしても予約が可能なのです。
ということは、混んでホテルが高いシーズンで使うことにより、威力は発揮します。ただ、混みすぎると空室がないので使えませんがね(笑)
もちろん、狙いはカテゴリーの高いホテルです。ホテルのランクで旅行先を決めるのは本末転倒ですが、可能であればカテゴリー6以上のホテルで使うのが最もお得であると思います。
マリオットのカテゴリー6以上に属するホテルは、1泊3万円台のホテルも多いので、場合によっては無料宿泊のポイントだけで年会費をペイできる可能性があります。
ちなみに、オフピークシーズンであればカテゴリー7のホテルも使うことが可能です。カテゴリー7ともなると、あのリッツ・カールトンのような超高級ホテルも含まれてきますので、利用価値が高いと思います(オフシーズンなので、ホテルの値段そのものが下がっているシーズンでもありますが…)
ちなみに、日本のホテルでカテゴリー6と7に属するホテルは以下のとおりです。
- ウェスティン ルスツリゾート
- ザ・リッツ・カールトン大阪
- ルネッサンス・オキナワ・リゾート
- セントレジス大阪
- シェラトン・グランデ・東京ベイ
- ウェスティン東京
- シェラトン沖縄サンマリーナリゾート
- HOTEL THE MITSUI KYOTO
- ザ・リッツカールトン日光
- メズム東京
- ザ・プリンス さくらタワー東京 オートグラフコレクション
- 大阪マリオット都ホテル
- ウェスティン大阪
- シェラトングランドホテル広島
- シェラトン北海道キロロリゾート
- コートヤード東京ステーション
- 軽井沢マリオット
- キロロトリビュートフォリオホテル
- ウェスティンホテル京都
- W大阪
- JWマリオット奈良
ちなみに、最高峰のカテゴリー8には、「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町ラグジュアリーコレクションホテル」や「ザ・リッツ・カールトン東京」などの超高級ホテルが含まれます。さすがにこのクラスに無料宿泊券を使うことはできません…。
【国内でのSPGアメックス無料宿泊特典については以下の記事も参考にしてください】
私の過去の無料宿泊の利用実績

私は2018年は東京ディズニーランドのすぐ近くにある「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」で利用しました。
当時はカテゴリー6だったのでピーク以外は利用できたので、11月の連休に使いました。このときは宿泊費用が4万円ほどの日だったので、年会費を十分にペイできる利用でした。
ただ、2020年から、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルはカテゴリー7に上がってしまいました。これにより、オフピーク以外では無料宿泊券が利用できなくなってしまいました…。

シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルのオフピークの設定は少なく、2020年9月のカレンダーをみると、ごく一部の平日のみが50,000ポイントになっていて、無料宿泊券が使える日になっています。
2020年の10月と11月は、オフピークの日は存在しませんでした。これではなかなか使い物にならなそうです…。
【実際に2018年11月に無料宿泊券を使って泊まってきました!】

2019年は家族旅行で和歌山の白浜にパンダを見に行き、そのときに南紀白浜マリオットホテルに宿泊しました。

白浜は日本3大古湯の一つですから温泉が魅力。最上階にある露天風呂からの眺めは素晴らしかったです。(写真はお風呂の横のくつろぎコーナーから)
南紀白浜マリオットのカテゴリーは5なのでピークでも利用することが可能です。宿泊料金は2万5千円ほどの日でしたので、まるまる年会費をペイできたわけではありませんが、それでも満足は十分にできました。
【実際に2019年11月に無料宿泊券を使って泊まってきました!】

カード利用100円あたり3ポイント付与
クレジットカードを使うにあたって気になるのはポイントの還元率と使用方法だと思います。SPGアメックスは、還元率も交換先も、使い方を考えればとてもよいプログラムになっていると思います。
SPGアメックスのカード利用で貯まるのは、マリオットのポイントであるリワードポイントです。このリワードポイントが、100円の利用につき3ポイント溜まっていきます。
ホテルのポイントなので1ポイントがそのまま1円にならないため、100円あたりで3ポイントの付与というのは、価値としてどれだけあるのかわかりにくいかもしれません。
ただ、このポイントは3ポイントあたり、1円相当どころか、2円にも5円にもなるポイントなのです。
貯まったポイントの使い方は、主に以下の2つに大別されます。
- ホテルの無料宿泊に利用する
- 航空会社のマイルに交換する
もちろん他の使用方法もありますが、全部解説したら長くなりますので、メインとなるこの2つについて順にみていきたいと思います。
ポイント交換でホテルに宿泊すると1.5~3%還元?
BONBOYポイントはマリオット系列の各種ホテルへの宿泊に利用することができます。こちらも最初に紹介した宿泊券と同様、スタンダードルームさえあいていれば、季節や部屋の値段設定に関係なく、ポイント使用で宿泊することができます。
現在、各ランクに必要な無料宿泊ポイント数は以下のとおりとなります。
カテゴリー | スタンダード | オフピーク | ピーク |
---|---|---|---|
1 | 7,500 | 5,000 | 10,000 |
2 | 12,500 | 10,000 | 15,000 |
3 | 17,500 | 15,000 | 20,000 |
4 | 25,000 | 20,000 | 30,000 |
5 | 35,000 | 30,000 | 40,000 |
6 | 50,000 | 40,000 | 60,000 |
7 | 60,000 | 50,000 | 70,000 |
8 | 85,000 | 70,000 | 100,000 |
一番カテゴリーの低い1の場合、7,500ポイントで宿泊することが可能です。7,500ポイントは、SPGアメックスの決済25万円で貯めることができるポイント数です。
ただ、実際にはカテゴリー1のホテルはそんなに多くないため、実際に利用するのはカテゴリー2からでしょうか。カテゴリー2の場合、宿泊に必要なポイントは12,500ポイント。ホテル宿泊で貯まるポイントを抜きにして、カード決済40万円でホテルに泊まることができます。

私が2020年に宿泊したダナンのフォーポイントはカテゴリー2でした。私はこのときは有償で宿泊しましたが、11,000円くらいでした。
この場合、1ポイント1円近い価値になりますので、カード利用100円あたり3ポイントが付与されるSPGアメックスの還元率は、3%近くなるということですね。
また、ポイントを利用して5連泊する場合は、5泊目のポイントは不要になります。つまり、4泊分のポイントで5泊できることになりますから、可能であれば5連泊するホテルで使うとよりお得なポイント利用方法になりますね。
世界中の様々な航空会社のマイルに1.25%還元
マリオットリワードポイントはホテルのポイントでありなら、航空会社のマイルに交換することもできます。
それも、JALやANAなど日本人が比較的貯めやすいマイルのほか、世界中の40以上の航空会社のマイルに交換することが可能です。交換先の豊富さは素晴らしいものがあり、自分が貯めたい航空会社を選ぶことができますね。
リワードポイントからマイルへの交換レートは、3ポイント=1マイルの積算になります。
さらに、60,000ポイントを一度に航空会社のマイルに交換すると、15,000マイルのボーナスポイントが付与されるので、あわせて25,000マイルに交換することができます。
したがって、ポイントをホテルの無料宿泊ではなくマイルに交換する場合は、細かい単位では行わずに、6万ポイントを一気に交換するのがおススメです。
私の交換予定先 ブリティッシュエアウェイズへのマイル交換がオススメ
マリオットBONBOYポイントは、もちろんJALやANAのマイルに交換することも可能です。
ただ、私個人的にはANAやJALのマイル以上にオススメの交換先があります。それは、ブリティッシュエアウェイズのマイル(正式にはaviosという名前ですが、便宜「マイル」と書いていきます)です。
私もSPGアメックスを発行してポイントがたまり、最初に使ったのはホテルの無料宿泊ではなくブリティッシュエアウェイズのマイルへの交換でした。

ブリティッシュエアウェイズは、JALも加盟する世界の航空連合(アライアンス)である「ワンワールド」に所属する航空会社です。ワンワールド航空内では、特典航空券の相互利用が可能なので、ブリティッシュエアウェイズのマイルで、JALの特典航空券に交換することができるのです。
このブリティッシュエアウェイズのマイルですが、特に短距離路線で非常にお得なレートで特典航空券に交換することができることから、ポイントに詳しい旅行好きの方々から評判がよいのです。
ブリティッシュエアウェイズの特典航空券は距離によって必要マイル数が変わり、飛行距離が650マイルであれば、必要マイル数はたったの6,000マイルになります。
飛行距離 | 必要マイル(片道) | 東京から該当都市 |
---|---|---|
~650マイル | 6,000マイル | 奄美・沖縄以外の国内各地 |
651~1150マイル | 9,000マイル | 奄美・那覇・ソウル |
1151~2000マイル | 11,500マイル | 石垣・宮古・台湾・香港 |
どうでしょうか?JALマイルの場合、東京から新千歳や福岡に行く場合、レギュラーシーズンの場合片道7,500マイルですから、BAマイルの方がオトクになります。
ただ、非常にお得なマイル数ではないでしょうか?
さらに、ブリティッシュエアのaviosでも、JALマイルと同様、前日までJALの航空券を発券することが可能ということで、急なフライトでも無料の特典航空券で移動することが可能になります。(2019年現在、Web発券は3日前まで。2日前および前日は電話での受付のみとなっています)
私も、2017年のGWに大阪へ日帰り旅行に行ってきました。直前に日程の都合がついたので、5月4日の日帰り旅行を、5月2日、2日前に特典航空券を確保することができました。
ブリティッシュエアウェイズのaviosについては、以下の記事で詳しくまとめていますので、興味がある方はこちらの記事をご覧ください。
マリオットのゴールド会員が付与される

ホテルの上級会員。なんかかっこいい響きですよね。
ホテルも飛行機などと同様、たくさん利用する顧客を優遇する制度があり、宿泊実績に応じて様々なサービスを付与しています。
例えばラウンジで軽食やお酒が無料で飲めたり、アーリーチェックインやレイトチェックアウトが無料でできたり、ホテルをたくさん使う人がうれしいサービスを展開しているのです。
SPGアメックスを発行すると、通常1年間に25泊しないとなることができない、マリオットの「ゴールド会員」に自動的になることができます。
ゴールド会員の特典
マリオットには上級会員制度があり、ゴールド会員は、通常であれば25泊の宿泊実績がある人のみに与えらえる資格です。これがSPGアメックスを保有している人は1泊もしなくてもゴールド会員になることができます。ゴールド会員の主な特典は以下のとおりです。
- 宿泊の支払い1米ドルごとに12.5ポイント獲得(通常は10ポイント)
- 午後2時までのレイトチェックアウト
- チェックイン時により良い条件のお部屋(コーナームール、高層階またはより美しい眺め)へのアップグレード
- 無料Wi-fi
マリオットの会員になると、クレジットカード決済とかは関係なく、ホテルでの支払いの際に1ドル当たりの支払いで10ポイントが付与されるのですが、ゴールド会員の場合は12.5ポイントになります。
SPGアメックス決済で貯まるポイントを含めると、マリオット宿泊時にたまるポイントは、1ドルあたり約15.5ポイントになりますね。
また、部屋のアップグレードは、原則としては同タイプの部屋のうち、高層階や角部屋、夜景がきれいな部屋を優先的に手配してもらえるということで、上のランクへのアップグレードではない…のですが、実際には上のランクにアップグレードしてもらった、なんて話も聞きます。

私も、2020年2月に滞在した「ルメディリアン・クアラルンプール」では、部屋のアップグレードを受けました。予約していたのは一番安いスタンダードルームでしたが、スーペリアクラスの部屋にアップグレードされていました。
【宿泊記はこちら】
ただしこのときは新型コロナウイルスが中国で流行していたころであり、中国人観光客がいないためホテルの稼働率が落ちていたという面があります。
逆に、ゴールド会員程度では、ホテルの稼働率が高いと全くアップグレードがなかったりすることもあります。このあたりは、部屋の空室次第なものもありますので、あまり期待はせずにしておくのがよいと思います。
2018年8月のSPGとマリオットの統合の前は、マリオットゴールド会員にはこれらの特典のほかに、ホテルのラウンジへのアクセスや朝食も無料でサービスされるというボーナスステージ状態でした。今はこれらのベネフィットはありません。残念ですが…
【クアラルンプールのルメディリアンに滞在してきました】
マリオット「プラチナチャレンジ」にも参加可能
マリオットのステータスには5ランクあり、SPGアメックス保有で付与されるゴールド会員の上に、プラチナ会員というステータスがあります。
マリオットのプラチナ会員の場合、ゴールド会員に比べ、さらに特典が豪華になります。
- 朝食無料
- ラウンジアクセス可能
- レイトチェックアウト16時まで無料
このほかにもあるのですが、大きい3つのメリットだけ記載しました。朝食が無料だったり、お酒を無料で飲むことができるラウンジが自由に使えるなど、ゴールド会員に比べて遥かにサービスがよくなります。
そんなマリオットのプラチナ会員になるには、通常は年間で50泊をする必要があります。1年365日ですから、7日に1日程度、つまり週に1回くらいマリオット系列のホテルに泊まるわけですから、なかなかヘビーな回数だと思います。
そんな中、マリオットプラチナチャレンジを宣言すると、通常1年間で50泊必要な宿泊回数が、最大4か月で16泊になります。
やり方は簡単。マリオットのコールセンターに電話して、プラチナチャレンジをやります!という宣言をするだけです!
受付は電話のみで、Webやメールでは受け付けていません。この電話をしたあと、4か月後の月末までに16泊の宿泊をすれば、プラチナ会員になることが可能です。
もちろんプラチナ会員でいられる期限があります。ずっとプラチナではいられません。具体的には、2年後の2月までがプラチナ会員となります。
【プラチナチャレンジはこちらからどうぞ】
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アジアのマリオットホテル内のレストランが15%オフ&1ドルあたり12.5ポイントのポイント付与
国内をはじめとするアジア太平洋地域のマリオット系列ホテル内のレストラン(一部除く)では、SPGアメックスで決済することにより、宿泊しなくても食事やドリンクが15%オフになります。
高級ホテルでのランチやディナーはそれなりのお値段がしますので、15%割引で楽しめるのは大きなメリットです。
さらに宿泊と同様に、ゴールド会員はホテル内のレストランで食事の際にも1ドルあたり12.5ポイントが付与されます。
で、これがすごいのは、宿泊せずにレストランを利用するだけの場合も、宿泊時と同様に、1ドルあたり12.5ポイントが付与されるんです。
なので、例えば10万円の食事をSPGアメックスで決済した場合、カード利用の3,000ポイントのほか、ホテル利用分として12,500BONBOYポイント(1ドル100円で計算)を獲得することができます。
実際にSPGアメックスを活用して、東京・恵比寿にあるウェスティン東京内のフレンチレストランに行ってきた記事が以下になります(マリオットと統合前の記事で、アルコールは対象外の時代のものです)
海外旅行保険の内容も優秀
SPGアメックスは高額なカードかつ、旅行者向けのカードなだけあって、クレジットカードに付与されてい海外旅行保険の内容も優れたものになっています。
補償内容 | 補償額 |
---|---|
死亡 | 5000万円 |
傷害治療 | 300万円 |
疾病治療 | 300万円(自動付帯200万円) |
賠償責任 | 4000万円 |
携行品損害 | 50万円 |
救援費用 | 300万円 |
本ブログでは他の記事で何回か説明しているんですが、クレジットカードの保険で大事なのは、病気やケガによる補償です。海外での医療費はめちゃくちゃ高いのです。
その中で、SPGアメックスでは病気やケガによる補償が最大で300万円(利用付帯の場合。自動付帯の場合は200万円)と非常にレベルが高い設定になっていると思います。
なので、海外旅行にいく際には、マリオットホテルに泊まらない場合でも、持っていきたいクレジットカードになると思います。
その他のカード付帯のサービス
もちろんこれだけでは終わらないのがSPGアメックス。一般的なゴールドカード相当ですから、以下の機能もついています。
- 空港ラウンジ(国内各地+ホノルル+仁川)
- 手荷物無料宅配サービス(帰国のみ・羽田対象外)
- 空港クロークサービス(中部のみ)
- エアポート送迎サービス
- 無料ポーターサービステキスト
- JR東海プラスEX発行
- オーバーシーズアシスト(海外で困った場合は電話で24時間フォロー)
- トラベルサービス「ゴールドデスク」(旅行特化のコンシェルジュみたいなもの)(テキスト)
この中で比較的お世話になるのが手荷物無料宅配サービスだと思いますが、空港から自宅への宅配は無料ですが、自宅から空港までの無料サービスがないのが少し残念です。
アメックスゴールドやアメックスグリーンなど、他のアメックスプロパーのクレジットカードには付帯されているものもあるサービスですので、アメックスさんにはSPGアメックスにもぜひ取り入れていただきたいものです。
また、SPGアメックスの場合は、他のアメックスプロパーカードと違い、空港送迎サービスに羽田空港は対象外になることにも注意が必要です。

SPGアメックスのデメリット・注意点
これだけメリットも大きいアメックスですが、私が発行時に悩んだり、最近少し不便を感じることもありましたので、それも紹介したいと思います。
発行する際には、よい話だけではなく、このような情報も把握した上で発行してほしいです。
ホテルのランクが上昇気味で年会費ではペイしずらくなっている
最近気になっているのがこれです。
年会費3万円以上のクレジットカードであるSPGアメックスですが、その年会費の負担を減らしてくれるのが、年に1回、50,000ポイントまでのホテルに無料宿泊できるというサービスです。
私もこれをかなりアテにして、実質年会費無料(パワーワードw)でSPGアメックスに申し込みました。
ところが、申し込みをした2016年当時と比べて、この無料宿泊券を利用することができるホテルが減ってきたんですね。
国内でいうと、セントレジス大阪やルスツのウェスティンルスツリゾートが対象外になりましたし、海外ですと、ハワイのモアナサーフライダーやロイヤルハワイアン、そして2019年からはシェラトンワイキキもカテゴリー7となり、オフピーク以外では無料宿泊が利用できなくなりました。
追い打ちをかけるように、2020年からは東京ディズニーリゾートのオフィシャルホテルである、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルもカテゴリー7となりました。

探せば1泊3万円以上の使い方も可能だとはおもいますが、代表的なホテルが軒並み使えないというのは、カード発行時に考慮はいれておいたほうがいいと思います。
2019年も私は2万円程度の白浜マリオットで使っていますし、無理に3万円にこだわらずに使うことを考えておいた方がいいです。
マリオットゴールド会員のメリットが昔よりもかなり薄い
その昔、マリオットゴールド会員の価値は、今までよりもかなり高く、朝食無料やラウンジアクセスなど、今のプラチナ会員くらいの特典があったんです。
現在のマリオットゴールド会員は朝食無料もラウンジアクセスがなくなっています。かなり価値が落ちたといっても過言ではありません。
少なくとも「ホテルのVIP会員」なんてことはありません。

この問題で厄介なのが、SPGとマリオットの合併によるステータスの整理や、当時はプラチナチャレンジが9滞在と今より簡単だったこともあり、ステータスを整理した際、割り振りがおかしいことになりました。
なので、SPGアメックスを紹介しているブログなどで「アップグレード〇ランクされました!」「スイートにアップされました!」「無料の朝食が素晴らしい!」などと記事を書いている人も多いですが、これらの人は割とプラチナ会員以上である可能性が高いです。
全てのブロガーさんがそうではないと思いますが、メリットを鵜呑みにしないほうがいいということです。
マリオットプラチナ会員以上がうじゃうじゃいる
当ブログでは、マリオットゴールドカードの特典について触れてきましたが、最近はSPGアメックスのブームとプラチナチャレンジによるステータスのバラマキにより、大量のプラチナ会員、チタン会員が発生しています。私も人のこと言えないんですけど。
そのため、マリオットのゴールド会員でも、ホテル裁量によるところが大きいサービスについては、なかなか受けられない可能性があると思っていてください。
例えばお部屋のアップグレードもなかなか難しかったり(現に、プラチナ会員でも難しい場合があります)、レイトチェックアウトについても、14時より前のチェックアウトに協力をお願いされたりします(今年、プラチナでも13時チェックアウトを求められたホテルがあります)
確かにマリオットゴールド会員のメリットはいろいろあるのですが、そこに過剰な期待は、少なくとも今はしないほうがよさそうです。
高ステータスカードにみられない

SPGアメックスはランクでいえばゴールドカード相当ですが、券面のデザインがちょっとアレなので、高ステータスカードにみられないことが多いです。
昔、「デートなどで女子は男性のクレジットカードをみている」とかみていないとかいう記事があったような気がしています。今でもアメックスゴールド信仰はあるみたいですね。

はっきり言って年会費無料のエポスゴールドカードや、ゴールドカードですらないJALカードCLUB-Aの方が反応あります(笑)という見栄の問題です。これはプラチナカード全体にも言えることかもしれません。やっぱり金色のカードの方が美しいですからね…。
無意識のうちに滞在ホテルが縛られる
最後のデメリットですが、SPGアメックスをもつと、どうしてもマリオット系列のホテルに泊まらなくてはならない気分になってしまいます(笑)マリオット系がある都市に滞在すると、他のホテルに泊まるのを勿体ないと思ってしまうんですよね。
とはいえ、正直なところ、マリオットブランドよりも安くていいホテルは山ほどあります。ポータルサイトを使えばみつかるような、おしゃれで安いホテルを見つけられない場合もあります。
ブランドから探すのは若干本末転倒な気もするので、「いろんなホテルに泊まりたい」というタイプの人は作らない方がいいかもしれません(笑)
まとめとカードの申し込みについて
ここまで、SPGアメックスの概要とメリット、一部デメリットについても説明してきました。
特典がとても素晴らしいカードなのは間違いないので、あとは年会費3万円をどう考えるかです。旅行好きな人であれば間違いなくお得なのはわかっていただけると思います。
特にポイントや宿泊券での宿泊に、ブラックアウト日がないということの凄さは必見です。ただ、無料宿泊の選択肢が狭まってきていて、以前のようにメジャーな高級ホテルでは、使いにくくなってきている部分があるのも事実です。
さて、「よしSPGアメックスカードを発行しよう」と思った方、申し込み手順は以下のとおりとなります。
Step1 マリオットのアカウントを作成する(持っていない人のみ)
SPGアメックスをを発行する前に、まずはマリオットのアカウントを作成する必要があります。これはマリオットの会員登録が、カード加入と同時にできないからです。
なお、マリオットのアカウントについては、もちろん紹介なしに入会することが可能ですが、会員から紹介を受けると、最初の5滞在後に2,000ボーナスポイント、合計すると最大10,000ポイントを獲得できるという特典があります。
もしアカウントをお持ちでない方がいらっしゃいましたら、私からも紹介することが可能ですので、下記のお問合せフォームからご連絡ください。紹介コードを発行いたします。
※ メールの返信には「@yahoo.co.jp」を使い、24時間以内に行っています。24時間以内に届かない場合は再度ご連絡ください。Step2 SPGアメックスカードの申し込みを行う
マリオットのアカウントが無事に作成できたら、満を持してカードの申し込みを始めます。
入会特典として公式サイトから申し込むと「3か月間に10万円分使用すると30,000ポイントをプレゼント」というものがあります。30,000ポイントといえば10,000マイルにも交換できますし、カテゴリー4のホテルに無料で泊まることができるポイント数ですよね。
ですが、もっとお得に入会する方法が2つあります。
それは、アメリカンエキスプレスのカードを保有している友人から紹介してもらうと、入会特典の30,000ポイントが、75,000ポイントに増量されます。
ちなみに、紹介した人にも30,000ポイントが入る仕組みになっていますので、カードを保有している友人は、嫌がるどころか喜んで紹介してくれるでしょう(笑)
- 公式サイトから入会:30,000ポイントプレゼント
- 友人からの紹介:75,000ポイント+友人にも30,000ポイント
これをみていただければ、友人からの紹介でSPGアメックスを発行するのがいいに決まっていることがご理解いただけると思います。入会する人も、紹介をお願いする友人にもメリットがありますから。
とはいっても、「SPGアメックス持っている友人がいない」という方もいらっしゃると思います。というか、友人がどのようなクレジットカードをもっているかなんて、なかなか聞けないですしね。
そんなときは、もしよろしければ私の紹介というのはいかがでしょうか。私でよろしければ、喜んで紹介させていただきます。
ただし、紹介に使う専用のURLは、ホームページ等の不特定多数の方が行きつけるリンクなどが禁止となっていますので、こちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。
※ メールの返信には「@yahoo.co.jp」を使い、24時間以内に行っています。24時間以内に届かない場合は再度ご連絡ください。たまに「こちらから申し込むと75,000ポイントになります」とか書いてリンクを貼っているサイトがありますが、あれは規約違反です。バレたら紹介された人までポイントが没収されるかもしれません。
繰り返しになりますが、友達紹介制度を活用して申し込みをすれば、30万円決済に使うだけ75,000ポイント貯まりますので、カテゴリー7のホテルに無料宿泊することができます。
SPGアメックスは1年目からきっちり年会費が3万円発生し、最初の1年は無料の宿泊券ももらえませんが、入会ボーナスの75,000ポイントである程度補填はできます。通常入会との差は大きいので、しっかりとお友達に紹介してもらい、ポイントを稼いでいきましょう!