アメリカの電子ビザ ESTA完全攻略 手続き方法を図解します

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日本人がアメリカに入国するとき、事前に申請しておく必要があるのがESTAです。これはアメリカ本土はもちろん、ハワイに行く際にも事前に申請し、承認を得ておかないと入国することができません!

ESTAは代行業者による申請も可能ですが、手数料が高いのが難点。そこで、今回は自分でESTAの申請する方法を紹介したいと思います。

ESTAとは?

ESTAとは、正確な言い方ではありませんが、アメリカに入国する際に必要な電子ビザだと思ってください。

正確な記述は以下のとおりです。

ESTAは、米国国土安全保障省(DHS)により2009年1月12日から義務化されました。このオンラインシステムは、ビザ免除プログラム(VWP)の一部で短期商用・観光目的(90日以下)の目的で旅行するすべてのビザ免除プログラム渡航者は、米国行きの航空機や船に搭乗する前にオンラインでESTA渡航認証を受けなければなりません。ビザ免除プログラムの利用条件の詳細については、こちらをご覧ください。申請料金2010年9月8日より、全てのビザ免除プログラム渡航者は、ESTA申請時には、14ドルの申請料金を支払わなければなりません。費用はESTA申請サイトを通してクレジットカードで支払うことができます。

注:無許可の第三者が模倣ウェブサイトを立ち上げ、情報提供料や申請手数料をとっていることに留意してください。これらのビジネスやウェブサイトは米国政府とは一切関係ありませんので、十分御注意ください。

有効期限:ESTA申請は旅行前ならいつでも可能ですが、旅行計画が立てられ次第または航空券を購入する前に申請することをお勧めします。通常一度認証を受けると米国への複数回の渡航が可能で、2年間有効ですただし、2年以内にパスポートの期限が切れる場合は、パスポートの有効期限日をもって無効になりますので御注意ください。また、パスポートを新規に取得した、渡航者が名前を変更した、渡航者が性別を変更した、 渡航者の国籍が変更した、ESTA申請質問で渡航者が過去に回答した内容(はい、いいえ)が変更した場合も再申請が必要です。

https://esta.cbp.dhs.gov/esta/application.html?execution=e1s1

アメリカに入国するには原則としてビザが必要ですが、日本をはじめとするいくつかの国ではビザ免除となっています。その代り、事前に入国の電子申請を行い、承認をもらっておく必要があります。それがESTAと呼ばれるものです。

アメリカ本土だけでなく、ハワイもアメリカですから、ESTAが必要になりますので注意が必要です。必ず事前に申請しておかないと入国できませんから気を付けてください。

補足
誤解が多いので補足しますが、グアムやサイパンは、機内で入国カードを記入することによりESTAなしでも入国することは可能ですが、ESTAレーンがありますので 、申請することをお勧めします(米国国土安全保障省 税関・国境取締局は、ESTAによるグアム入国を推奨しています)
費用は14ドル、ESTAの有効期限は申請から2年間となっており、途中でパスポートが変わったら、再度申請する必要があります。

ESTAは自分で申請するのがお勧め

ESTAを申請する方法は、大きくわけて2つあります。

  1. 自分でインターネットで申し込み
  2. 代行業者に依頼

自分でインターネットで申し込むと、手間はかかりますが、1人あたり14ドルの支払で対応することが可能です。ただし、やっぱりちょっとめんどくさい面はあります。一方、代理店などを通すと、一人あたり6,000円ほどかかるようです。

これは私の私見ですが、ESTAの申込は、自分で十分可能です。代理店などを通す必要は全くありません!!

確かに手間は少しかかります。とはいえ、1人あたり15分程度で入力は可能ですし、ESTAの申請に英語力は必要ありません。日本語サイトもあるので、英語が苦手でもサクサク進めていくことができます。

ムスカ
14ドルと6,000円であれば4,000円以上差があるので、多少手間でも頑張って入力する価値がありますね!

とはいえ、ちょっと書き方が不安だ…という人もいると思うので、今回、図解つきでESTAの申請方法を説明していきたいと思います。

公式サイトで申し込む模倣サイトに注意せよ!

さて、その前に一つ注意事項が。

このESTAの登録は、公式サイトで登録すれば14ドルなんですが、公式サイトを装った代行業者が多いうえに、公式のサイトよりも検索順位が上に来ていることもあるんですよねー。

例えば以下のようなサイトです。

【模倣サイトの例1】

ESTAの模倣サイトその1

公式サイトの日本語版のような表現を使っていますが、「サービス概要」をクリックすると、申請費用は7,400円となっています。

【模倣サイトの例2】

こちらもそれっぽいマークが入っていたりすますが、同様に模倣サイトで、料金は7,236円です。

これらのサイトに共通していえることは、公式サイトっぽいURL、画面構成を用い、自分で入力させながら最後に手数料を請求するというものですので、くれぐれもご注意下さい!!

ムスカ
検索上位でこれらのサイトが出てくるのですが、ちょっとよろしくないですよねー。ラピュタの雷をみせてあげたいものです。

もちろん、これらのサイトを使う人が「代行業者を使っている」という自覚を持っていらっしゃるのであればそれでいいんですが、そうではない場合、ただ単にカモられているだけなので、注意してもらいたいといころです。

実際に旅行に慣れているような方ですら、模倣サイトを使ったこともある経験があるようなので…。

ESTAの申込方法を図解する

さて、ここからは、実際に公式サイトからESTAの登録をする方法をお示しします。手元にはパスポートとクレジットカードを用意しましょうね。

まずはESTAのサイトに入ってきます。この際ですが、必ず以下の公式サイト(米国税関・国境警備局HP)から申し込みをしてください。

【公式サイトはこちらです】

※日本語サイトにうまくリンクが張れませんでした。画面右上で日本語に設定を変えてください。

この画面が公式のサイトです。まず、「新規の申請」をクリックします。

こちらで、「個人による申請」と「グループによる申請」に分かれていますので、1人分であれば「個人による申請」に、2人以上をまとめて申請(支払い)するのであれば、「グループによる申請」をクリックします。ここでは、「個人による申請」で進んでいきます。

補足
グループによる申請を行うと、最初に代表者のアカウントを作成し、その後は以下のように1人ずつ入力をし、決済は最後に一括という流れになります。

セキュリティによる確認の画面があります。2つほどチェック項目がありますのでチェックを付したうえで「確認&実行」をクリックします。

1ページ目(個人に関する情報)

氏名や住所、パスポートの発行日と有効期限などを入力していきます。「出生した市区町村」は、上の例のように、XXX-shi(ku,cho,mura)のように記入します。パスポート番号とは、アルファベット2文字+数字7文字の番号のことです。

ここは、過去に他の国の市民権を有していたり、2重国籍の方(だった方)以外であれば、3か所とも「いいえ」を入力すればよいです。

難関の1か所目、両親の欄です。ここはブランクが認められていません。すでに亡くなっている方、片親に育てられた方も、両親の名前を入力します。自分の親であれば名前はわかりますが、親のESTAを登録する場合、おじいちゃん、おばあちゃんの名前を忘れているとちょっと大変ですので、確認しておきましょう。配偶者の親の申請を行う場合は、配偶者の祖父母の名前まで必要になりますので事前に確認しておいてください。

なお、どうしてもわからない場合はUNKNOWNで通すという方法もあります(ここでUNKNOWNを入れるのは、孤児のように「本当にわからない」場合ではありますが)

住所情報を入力していきます。「ホームアドレスライン」が入力必須なので、こちらに町丁字以下の住所を英語で入力していきます。
記入したのは「千代田区千代田1-1」を例としたもので、「番号+半角スペース+町字名」の順番で入力していきます。
市区町村は先ほどと同様に○○-shi、都道府県は名称をそのまま打てば大丈夫です。

電話番号ですが、まず自宅か携帯電話を選択し、その後番号を入力します。日本の国番号は81ですから81とし、電話番号は頭のゼロをとって、ハイフンなしで番号を入力します。この例は、電話番号が03-3213-1111の場合の入力方法になりますね。

ソーシャルメディア(Twitter、Facebookなど)はオプションなので、特に入力する必要はありません。

次は勤務先情報です。現在または過去に勤務経験のある人は「はい」と入力し、以下に回答します。今仕事をしていない人でも勤務経験があれば「はい」とし、勤務先情報は最後のお仕事について記載します。

学生さんなどは「いいえ」とし、下の項目への入力は必要ありません。

「はい」の場合、個別の項目に入力していきます。役職は必須項目ではないので入力しなくても大丈夫です。「雇用主名」は会社名を入力します。住所や電話番号の入力方法は、住所を入力したときと同じように入力すれば大丈夫です。

これでようやく1ページ目が終了します。

2ページ目(渡航先情報)

ここからは渡航に関する情報の入力になります。まず、乗継のための申請か、入国のための申請かを選択します。今回の例はアメリカ入国を想定していますので、ここは「いいえ」を選択します。乗継の場合は「はい」として先に進みます。

いいえを選択した場合は、アメリカ国内の連絡先情報を入力します。ここはホテル(複数滞在の場合は最初のホテルでいいでしょう)を入力していきます。

氏名欄にはホテルの名称、住所、電話番号を入力していきます。ホテルの住所がわからない場合は、インターネットで検索しましょう。今はGoogleでホテル名を入れれば、たいてい画面右側に所在情報が出るので、便利になりましたね。

補足
県名のところは州の名前を入れるのですが、グアムの場合はGUAM、サイパンの場合はNorth MARIANA ISLを選択します。
ホテルが未定の場合

ホテルが直前まで決まらないパックツアーなどに申し込んだ場合、ESTA申請をホテル決定より前に行うことがあると思います。
この場合、ホテルの名称や住所は”UNKNOWN”、電話番号は”0″と入力することにより、先に進むことが可能となります。

米国内の住所は、「上欄の、米国内の連絡先と同一」にチェックすればOKです。また、米国内および米国以外の緊急連絡先情報については、他の家族の連絡先を入力しましょう。(ここは、乗継の人も記入する場所です)

これで2ページ目が終了です。

3ページ目(適格性審査)

3ページ目は適格情報の確認、つまり「この人をアメリカに入国させてよいか」という審査です。内容を確認し、特に該当しなければ「いいえ」を選択していきます。

善良な方であれば、基本的に(8)までは該当しないと思いますが、ちょっと厄介なのが問9です。イラク、イラン、シリア、スーダン、リビア、ソマリア、イエメンへの入国履歴があると問題となります。イランあたりは観光で行ったことがある人がいるかもしれませんしね…。

適格性の審査が終わったら、次は権利の放棄に関する内容です。自分の申請する場合は上に、他人の申請を行っている場合は下にチェックを入れます。これで3ページ目も終了です。

4ページ目(確認)

申請内容を確認しましょう。項目の左の「+」をクリックすると、入力した内容が表示されます。

入力内容に誤りがないか、一番下の「検証」で確認する仕組みになっていますので、こちらを入力します。

支払い~承認まで

これで申請は全て終了です。お疲れさまでした。

ここからは支払い画面になります。「今すぐ支払う」をクリックします。

支払いはPayPalかクレジットカードで支払うことができます。今回はクレジットカードで支払ってみたいと思いますので、こちらにチェックを入れて「続行」をクリックします。

クレジットカード情報を入力していきます。住所などの入力方法は今までと同じように、英語で入力しましょう。クレジットはVISAやMASTERのほか、JCB、AMEX、ダイナースも利用することが可能です。

入力が無事に終わると、このような画面になります。一発で「認証されました」と出る場合もあるのですが(前回はそうでした)、この画面では「認証は保留中です」という文字が表示されます。つまり、ESTAに関しては、即時承認される場合と保留される場合があります。

このとき、必ず「申請番号」を控えておきましょう!

保留になったら申請状況を確認しよう

申請時に保留とされて審査が始まった場合、審査が終わっても特に通知は来ません。せっかくメールアドレスまで入れているんだから、審査が終わったら通知くらい入れてくれれもいいと思うんですが…。

なので、保留とされた場合、少し時間を空けてから、申請状況を確認しにいきましょう。

保留された場合、72時間後に再びestaのトップページから「既存の申請内容を確認」をクリックします。

本人確認のための必要事項を記入します。控えておいた申請番号はこちらで使います。

すると、承認されています。よかったよかった。

なお、アメリカ入国時、ESTAの承認の紙をプリントアウトして持っていく必要は特にありません。入国審査のときも不要です。電子ビザですから。とはいえ、私はいつも持ち歩いてしまうんですが…(笑)

補足
ちなみに、ここで認証されなかった場合、アメリカのビザを取得する必要があります。普通は承認されないことはそうそうないと思われますが、その場合は原則として大使館にビザを取得する必要があります。

まとめ

アメリカに入国する際は日本のパスポートでもESTAの申請が必要になります。これはハワイでもそうですし、グアムやサイパンは厳密にはなくても大丈夫なのですが、あった方が入国が楽になります。

ESTAの申請にあたっては、業者にお願いするよりも自分でやった方が安いです。ぜひ、このサイトを参考にESTAを申請し、浮いたお金でよりアメリカ旅行を楽しんでもらえればと思います!

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