プレミアムLCC?マレーシアの航空会社「バティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)」の紹介&搭乗記

※記事内のリンク先にプロモーションを含む場合があります。

どうも、2020年2月に東南アジア旅行をしてきたissy(@y_issy24)です。

このとき、私はマレーシアのクアラルンプールからベトナムのダナンまで移動する際、「マリンドエア」という航空会社を利用しました(現在は、バティック・エア・マレーシアという名前になっています)。

バティック・エア・マレーシアってご存じでしょうか?クアラルンプールと各地を結んでいる航空会社で、東南アジア旅行には便利な航空会社です。2022年12月には、成田=クアラルンプール線も就航しました。

また、フルサービスキャリアの要素とLCC的な要素を併せ持つ航空会社でもあります。

そこで、今日はバティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)の予約方法と、実際にマリンドエア時代にクアラルンプールからダナンまで搭乗したときの様子を紹介したいと思います。

バティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)とは

バティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)は、インドネシアのLCCであるライオンエアなどが中心となって作られた、マレーシアの航空会社です。2012年に創業し、2022年からブランド名をバティック・エア・マレーシアに変えています。

さて、このバティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)ですが、LCCであるライオンエアーの子会社ということ、またこの後紹介するのですが価格帯がかなり安いのでLCCであると思われがちなのです。ですが、バティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)は、フルサービスキャリア的な要素と、LCCの要素を併せ持っている航空会社です。

フルサービスキャリアとLCCのいいとこどり航空会社

具体的にバティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)がどういうものなのか、フルサービスキャリア的な要素と、LCC的な要素を分けてみていきたいと思います。

フルサービスキャリア的要素
  • ビジネスクラスがある(そして安い!)
  • エコノミークラスの座席が広い
  • モニターがついているなど設備が新しい
LCC的要素
  • 機内持ち込み手荷物の容量が厳しい
  • (セール運賃の場合)預け荷物が別料金ブランド変更でセールでも預け荷物無料に!
  • 機内食が有料
  • 座席指定が有料

バティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)にはビジネスクラスがあって、値段もけっこう安いんですね。私は乗ったことがなくて乗った友人の話を聞いたまでですが、これはなかなか快適なんだそうです。

また、機内の座席シートなどは、この後搭乗記でも紹介しますが、一般的なフルサービスキャリアとなんらかわりがありません。

一方、LCC的な要素を紹介すると、例えば機内に持ち込める手荷物の重さが厳しい。とはいえ10kgと、一般的なLCCが7kgであることを踏まえれば、そこまで厳しくないといえばそうですね。

ただ普段フルサービスキャリアを使っている人にとって、少し長めの旅行の場合ちょっと厳しいかもしれません。

また、預け荷物がセール運賃の場合有料になっているほか、機内食や機内での座席指定が有料なのもLCC的な要素です。

バティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)の安全性は?

世界の航空会社の安全性を評価しているAirline Ratingによると、マリンドエアのSafety Ratingは7段階の5となっています。

上から3番目ということでちょっと心配に思った方もいるかもしれませんが、JALやANAの7には及ばないものの、エールフランスやエアカナダなど、主要国のフラッグキャリアでも5とかなので、そう気にならない範囲だと思います。というか(ちなみにフラッグキャリアであるマレーシア航空は3です)

バティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)の運賃価格帯は?

バティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)の運賃価格は、はっきりいって「かなり安い」です。

私は2020年に、マレーシアのクアラルンプールから、ベトナム第3の都市ダナンまで利用しましたが、2週間前ほどに予約して運賃は税金や預け荷物の追加費用も含めて159リンギット(当時のレートで約4,500円)でした。

国際線で2時間ほどのフライト、プロモーション運賃ではありますが4,500円って、ほとんどLCC価格といっても過言ではないですよね。

このほか、シンガポールまでの運賃は、200リンギット以下、バンコクも300リンギット以下で購入できることが多いです。運賃基準は完全なLCCであるエアアジアとほぼ同額といっても過言ではないのが、すごいですね。

ちなみに東京=クアラルンプールはセール運賃で35,000円程度から。激安というわけではないですが、荷物預け20kgはついているので、座席にこだわらなければ追加料金なしでこの金額で旅行にいけます。

バティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)の予約方法について紹介

バティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)のチケットは、Trip.comやExpediaなどのサイトでも購入することが可能ですが、公式サイトで予約するのが一番安心だと思います。

極端に値段の差があれば他のサイトを利用してもいいと思いますが、今回私は公式サイトから購入しましたので、その方法を紹介したいと思います。

ちなみに日本語のサイトはありませんが、英語が全然ダメな私でも購入できましたのでご安心ください。

今回は、クアラルンプール⇒シンガポールの片道を例にとって、みていきたいと思います。トップページからすぐに予約が可能なのは、海外のサイトの便利なところですね。

出発地と目的地、日時と人数を入力して検索すると、ダイヤと運賃が表示されます。

バティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)には運賃種類が5種類あります。

  • Super Saver:運賃のほか、20kgまでの預け荷物
  • Value:運賃のほか、20kgまでの預け荷物、マイル付与
  • Flexi:運賃のほか、30kgまでの預け荷物、マイル付与、座席指定無料
  • Business Promo:ビジネスクラス運賃のほか、30kgまでの預け荷物、マイル付与、座席指定無料(ラウンジアクセスなし)
  • Business Flexi:ビジネスクラス運賃のほか、30kgまでの預け荷物、マイル付与、座席指定無料、ラウンジアクセス

基本は空席があればSuper Valueでいいと思いますが、荷物を預ける予定のある人は、預け荷物の料金と、Super ValueとValueの価格差をみて決めるとよいと思います(預け荷物は距離にもよりますが、一番軽い10kgで50リンギットです)。

続いて保険の加入についてです。さまざまな保険を別途料金でつけることができます。必要であれば適宜付与してください(私はつけませんでしたので、No, thank youを選択して進みました。)

ちなみに保険をつけないでcontinueすると、このように「本当に保険入らなくていいの?」と聞いてくる使用ですが、ここでCONTINUE WITHOUT INSURANCEをクリックすると次に進みます。

続いて搭乗者情報です。名前、生年月日、国籍、あとあればマリンドマイルの会員番号を入力します。

続いてオプションの付与です。有料サービスである、預け荷物、食事、ライトスナックを事前に予約することが可能です。特に食事は当日空港や機内でつけることはできませんので、必要な方は事前に必ずオーダーする必要があります。

預け荷物ですが、Super SaverやValue運賃であれば20kg、Flexi以上であれば30kgまで無料となっていますが、これを超過する予定の人はここで申し込む必要があります。

また経常的にはありませんが、もしプロモ運賃で預け荷物無料がついてないものがあった場合なんかも、ここで申し込む必要があります。

10kgから5kg単位で申し込むことができ、一番軽い10kgで50リンギ、15kgで80リンギ、20kgで110リンギ、25kgで150リンギ、30kgで180リンギとなっています。(この料金は路線によって異なります)

バティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)の場合、手荷物で持ち込める荷物の重さは10kgまでですので、これを超過しそうな場合や100ml以上の液体物をもっている場合は、預け荷物をここで選択してください。

フードのメニューはこのような感じ。ナシレマのほか、てりやきチキンやパスタなどの料理が12.9リンギ(約360円)でオーダーすることが可能です。

このときは購入しなかったのですが、ブログのネタがてら頼んでおいてもよかったかなとちょっぴり思っているのはここだけです(笑)

座席もこの画面で指定することができます。Super SaverやValue運賃の方は、ここで有料の座席を設定することが可能です。

最後にお支払い画面。UnionPayやGrabPayなども使えますが、一般的にはクレジットカードの決済でしょうね。

クレジットカードの国際ブランドは、VISA、MASTER、JCB、AMEXを利用することが可能です。

あとは手続きに沿って支払いをしていけばOKです。

マリンドエア搭乗機(クアラルンプール⇒ダナン:OD502便)

では、今回私が実際にクアラルンプールからダナンまでマリンドエアを利用したときの様子を紹介できればと思います。

補足
ここからは当時の記録ということで、補記なしで単にマリンドエアと書いていきます

KLセントラル駅からKLIAエクスプレスを使い、クアラルンプール国際空港へ。

クアラルンプール国際空港には、KLIAとKLIA2の二つのターミナルありますが、マリンドエアが就航するターミナルは、KLIAのほうになります。JALやANA、マレーシア航空と同じですね。

ここちょっと注意で、マリンドエアはLCCっぽいところがあるので、エアアジアが利用するKLIA2を利用していると思ってしまうかもしれませんが、ここはフルサービスキャリアっぽさでKLIAが利用ターミナルになります。

KLIAとKLIA2は、羽田や成田のターミナルなどと異なり、思っている以上に離れていますので、間違えないようにしてください。

注意
マリンドエアのチェックインは60分前に締め切ります。カウンターが混雑していることもありますから、ラウンジがないからといって余裕ぶっこいてこないように注意しましょう!

マリンドエアのカウンターは、KLIAEカウンターになります。チェックイン時には、予約番号がわかるもの(私はスマホをそのまま見せました)とパスポートを提示しましょう。

今回、預け荷物10kgを別途オプションでつけていたのですが、スーツケースにはコートが入っている上、思いの外クアラルンプールで買い物をしてしまったため、荷物が膨れ上がってしまいました。そのため、10kgを超えるのではないかとびくびくしながらパッキングし、空港で荷物を図ってもらうと9.5kg。なんとか10kgに収まったという感じですね。

補足
このときは預け荷物が含まれないプロモ運賃での利用でした
issy
服を少し手荷物にしましたし、なんなら少し着ていた服を捨てて帰るかとかいろいろ考えていました。LCCの場合、預け荷物の重量は、少し余裕を持つべきだということを認識しました。

チェックインが終了したら、しばしラウンジへ向かいます。

マリンドエアはアライアンスに未加盟ですので、SFCもJGCも全く役に立ちません。そこで、今回はプライオリティパスを使ってPLAZA PREMIUM LOUNGEを利用したいと思います。

ただ、訪れたのが朝の8時すぎだったんですが、この時間めちゃくちゃ混んでいましたね…。

朝が早くてホテルの朝食開始時間より前にチェックアウトしたため、とりあえず簡単に食事をしておきます。

今回搭乗するダナン行きはC23番ゲートから出発します。9:05搭乗開始でしたが、実際に搭乗開始したのは10分すぎでしょうか。まあこの日の乗客はボーイング737-800で50人程度でしたので、すんなりと搭乗も終わりました。

issy
というか、いくら最近就航したばかりの路線であるとはいえ、この搭乗率で大丈夫なのだろうかと思ったら運休してしまいました…

窓からみえるのが今回乗る機材。ボーイング737-800ですね。

今回私はエコノミークラスなのですが、最初に紹介したとおり、ビジネスクラスの座席もあります。

座席配列は2-2で合計12席。シートは革張りで、間隔はJALやANAの短距離用国際線ビジネスクラスの座席よりも少し狭いくらいでしょうか。

エコノミークラスの座席がこちらです。フルサービスキャリアだとヘッドショルダーがなかったりする部分もありますが、あとはだいたい同じです。リクライニングもします(が、やり方がわからなかった…)

真横からみるとわかるんですが、エコノミークラスでも座席の間隔が広いんですよ!めっちゃ楽です。

特に、翌日私はベトナムのLCCであるベトジェットエアに搭乗したのもあるのですが、それを考えるとかなり広いです。

あとで調べてみたら、マリンドエアのエコノミークラスって、座席間隔が84センチメートルもあるんですね。一般的なLCCのエコノミークラスが76センチ、フルキャリアが79センチなのに対して84センチと、これは「広い」といわれるJALのエコノミークラスと同じ間隔になっています。2時間強のフライトでこれだけ広いと、かなり楽ですね。

エコノミークラスでも全席にモニターがついており、英語にはなりますが映画などのエンターテインメントを楽しむことが可能です。さらに、写真では少しみにくいのですが、モニターの左下にUSB端子がついているので、こちらでスマホなどの充電をすることも可能です。このあたりはフルサービスキャリアっぽさがあります。

離陸後、シートベルトサインが消えると、機内サービス、あ、違う、機内販売が始まります。そうです。ここはLCCっぽさがあって、機内では水を含めた飲み物が一切提供されません。

機内販売では、アルコールを含めた飲み物や、スナックなどを販売しています。

飛行機は乾燥して喉もかわきますし、ちょっとリンギットが余っていたので、アップルジュースを購入してみました。お値段は5リンギット(約140円)でした。まぁ普通の紙パックのジュースです。値段もこんなもんでしょう。

ちなみに一度販売してきたあとは、CAさんはずっと後ろにいた模様です。全くみかけませんでした。

特に遅れることもなく、定刻にダナン空港に到着しました。入国審査をすませて、短い時間ではありますが、ダナン・ホイアン観光を楽しみたいと思います!

まとめ

マレーシアの航空会社「バティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)」を利用してきましたので、予約方法と搭乗したときの様子を紹介させていただきました。

バティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)は、フルサービスキャリアとLCCの、ある意味で「よいとこどり」をしています。ものすごくざっくりいうと、機材などのハード面ではフルサービスキャリアに近く、サービス面ではLCCに近いという感じだと思ってください。

エアアジアに近い値段で運航していたりもするので、もし東南アジアを移動する機会があれば、ぜひバティック・エア・マレーシア(旧マリンドエア)も選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか。

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