【随時更新】ANA、JALの燃油サーチャージ、8月以降値上げの可能性大

海外渡航者の敵、燃油サーチャージ。この燃油サーチャージが2017年2月発券分から復活しています。2018年2月からはZone Cに上昇していますが、8月からさらなる値上げの可能性が高まりました。今回は、サーチャージのルールと算出方法について改めて確認しておきます。

燃油サーチャージの算出方法

燃油サーチャージは、燃油価格の高騰にともない取り入れられた制度です。運賃を払って乗る場合に追加徴収されるのはもちろん、JALやANAの日系キャリアでは、特典航空券で飛行機に乗る際であっても支払う必要があるのが厄介ですね。

その燃油サーチャージの料金はどのように決められているのはご存じでしょうか?

これは、シンガポールケロシン1バレルあたりの円建て価格(適用額)をベースとして定められます。つまり、計算式は以下のとおりですね。

燃油サーチャージ適用額の計算方法
シンガポールケロシン1バレル価格(ドル)×ドル円為替(円)

ここで求めたサーチャージ適用額が6,000円以上の場合、日系の2社では、下記の表のとおり徴収されることが定められています。なお記載価格は往復での価格です。

適用額6,000円台7,000円台8,000円台9,000円台10,000円台
ゾーンゾーンAゾーンBゾーンCゾーンDゾーンE
韓国・極東ロシア400円600円1,000円2,000円3,000円
中国・台湾・香港1,000円3,000円5,000円7,000円9,000円
グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム2,000円4,000円6,000円8,000円10,000円
タイ・シンガポール・マレーシア3,000円6,000円9,000円13,000円17,000円
インドネシア・インド・スリランカ・ハワイ4,000円8,000円12,000円17,000円22,000円
北米(ハワイ除く)・欧州・中東・オセアニア7,000円14,000円21,000円28,000円35,000円

ここにはゾーンEまで表しましたが、ゾーンはIくらいまで用意されています。このランクまでいくと欧米は往復で64,000円です。おそロシア…

一方、表をみてもらえればわかるとおり、最も負担の少ないゾーンAの適用額が6,000円台なので、これが6,000円未満の場合はサーチャージ不要です。2016年2月から2017年の1月までの間は、これが6,000円未満だったということですね。

また、適用額が即座にサーチャージの金額にはすぐに連動するわけではなく、サーチャージ額は2か月に1度改定を行うことになっています。サーチャージの算出期間と発券日の関係は以下のとおりです。

発券日適用額発表時期平均値算出対象期間
4月~5月2月中旬~下旬頃12月~1月の2カ月平均値
6月~7月4月中旬~下旬頃2月~3月の2カ月平均値
8月~9月6月中旬~下旬頃4月~5月の2カ月平均値
10月~11月8月中旬~下旬頃6月~7月の2カ月平均値
12月~1月10月中旬~下旬頃8月~9月の2カ月平均値
2月~3月12月中旬~下旬頃10月~11月の2カ月平均値

2018年2月からサーチャージは上昇しましたが、これは2017年の10月から11月の2か月間の間の適用額の平均価格が8,000円を超えたため、12月の中旬に燃油サーチャージの上昇の発表があったところです。

ジェット燃料相場の推移について

燃油サーチャージ価格の時系列グラフ

ケロシンなどのジェット燃料の推移のグラフをIATAのサイトから拾ってきました。基本的に、いわゆる原油価格より15ドル程度高いのが特徴です。

2014年12月頃からジェットオイル価格は60ドルを下回りはじめました。この頃は1ドル120円くらいでしたので、すぐにサーチャージが廃止されることはありませんでした*1。その後さらにジェットオイルの価格は下がり、円高傾向も相まって2016年4月分から2017年1月分発券分までは、サーチャージがかからない状態が続いていました。

ただ、最近になるとまた燃油価格が上がっており、特に2017年夏以降はベネズエラ情勢もあり、右肩上がり昇してきました。原油価格に連動するものですので、原油の減産維持が引き続き続いていること、世界景気の回復に伴い原油の需要が増大していることも、燃油価格上昇に寄与していると思われます。

為替は、2016年11月のアメリカの大統領選挙以降、ドル/円が円安に進み、2017年中ごろからは、1ドル110円前後で落ち着いていますが、今後のアメリカの利上げ次第では、円安にさらに振れる要素もあります。
スポンサーリンク

次回(2018年6~7月)のサーチャージ改定はゾーンCを維持

4月中旬に、2018年6月~7月に発券する分のサーチャージが正式に発表されました。基準額は今年の2月~3月の2ヶ月間平均で決まるということになります。この期間の値段はどうだったのでしょうか。

この時期ですが、為替相場は円高に振れていたものの、原油価格は相変わらず高く、これに引っ張られる形でシンガポールケロシンの価格も波はあるものの高どまりしたことから、かなり基準価格は上昇しました。結果としては、基準価格はおよそ8,500円となり、ZoneCの継続となりました。

行先金額(往復)
韓国・極東ロシア1,000円
中国・台湾・香港5,000円
グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム6,000円
タイ・シンガポール・マレーシア9,000円
インドネシア・インド・スリランカ・ハワイ12,000円
北米(ハワイ除く)・欧州・中東・オセアニア21,000円

具体的なサーチャージの金額ですが、ハワイ往復の場合ゾーンCになると12,000円となります。欧米往復の場合、ゾーンCだと21,000円となります。

今後の見通しについて(2018年8月発券以降)

そんなん分からねえ

とはいえ、とりあえず現状の足元の相場をチェックして、6月の次の改定である8月改定に向けて分析してみましょう。8月改定は、4~5月のシンガポールケロシン円建て価格で決まりますから。

燃料価格
2018年4月末日現在のシンガポールケロシン価格は、87.27ドルでした。4月はどんどん値上がりしていました。4月の平均も、およそ85ドルです。

為替
2018年5月3日現在は、1ドルが109.5円となっています。4月は107円からはじまったものの、円安に振れた1か月でした。1か月通しの平均はおよそ108ドルです。
米ドル/円 – FXレート・チャート – Yahoo!ファイナンス

ということで、オイルの価格が85ドル/バレル、ドル円相場は108円/ドルとすると、このままだと基準価格は9,180円となり、Zone Dに突入することになります。この1か月のケロシン価格の上昇と円安がかなり効いています。現在の価格ベースだと、87*109=9,483円ですから、ここから9,000円を割る可能性は、かなり低いと考えた方がいいでしょう。

行先金額(往復)
韓国・極東ロシア2,000円
中国・台湾・香27,000円
グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム8,000円
タイ・シンガポール・マレーシア13,000円
インドネシア・インド・スリランカ・ハワイ17,000円
北米(ハワイ除く)・欧州・中東・オセアニア28,000円

具体的にはサーチャージの値上げに伴い、東南アジア方面やハワイで4,000円~5,000円、欧米豪は7,000円の値上げとなります。

とはいっても為替や原油価格の変動は世界情勢次第な面があるので、これ以上も以下もあり得ることはご留意ください。

まとめ

2018年6月~7月発券分は、JALとANAの日本発航空券でサーチャージはゾーンCを維持することになりました。追って正式にJAL、ANAからも発表があるでしょう。

ただ、シンガポールケロシン価格の上昇と、円安により、8月以降に発券する航空券のサーチャージは、かなり高い確率でZone Dに上昇することになります。なので、今後の旅行計画を立てる上では、7月までに発券できるものはすることを考えた方がよさそうです。

世界経済の行方も、陸マイラーは気になるところです。
スポンサーリンク

1 個のコメント

  • 有益な情報ありがとうございます。
    先日発券済み(サーチャージないとき)の特典航空券の国内線を変更したら追加で課金されてしまったのですが、また変更するときにサーチャージが変更されていたらお返しすることもできますと言われたので、期待して待っています!
    (国内線の第一希望がまだとれていないので・・)

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です