
円安は気になるものの、コロナ前以来、久々に海外旅行に行かれる方もこれから増えてくるのではないかなと思います。
この5年で海外旅行もだいぶ変化をし、様々な便利なアイテムを使うことによって、より海外旅行が快適に過ごせるようになってきました。
そこで、今回は2025年現在、海外旅行に持っていくべきものについて少しまとめてみました。多くが、旅行ガイドブックなどには書いていないものになっているかなと思います。
特に久々に海外旅行に行かれる方にみていただければありがたい記事にしています。もちろん、ガンガン海外旅行に行ってる人でも、何か持ってないものがあればぜひ活用してみていただければと思います。
目次
ahamoまたは楽天モバイル

コロナ前であれば、海外での通信は日本からWi-Fiをレンタルするか、現地のSIMを購入するか、はたまた若干割高ではあるが普段の携帯電話のキャリアの海外オプションをつけて旅行をしていたかなと思います。
まあ一番大きいのがこれでしょう。確かahamoって2020年にサービス開始だったと思うのですが、その当初から、海外利用時も多くの国でそのまま使えることをウリにしていました。早速ためそうと思ったらコロナになった記憶が…。
コロナ前の海外旅行の場合、ソフトバンクの「アメリカ放題」などごく一部のサービスを除き、日本の携帯電話会社のサービスを利用すると高額の利用料がかかるのが当たり前でした。そのため、一般的には海外SIMを現地で、あるいは国内のAmazonなどで購入し、刺し変えることが多かったと思います。
それが、ahamoならばそのままSIMを差し替える必要もなく、ローミングをONにすれば、そのまま使うことができまし、追加料金も一切かかりません。
月額15日以内という制限だけがあるので、月の半数以上を海外で過ごす方は注意が必要です。一般の旅行であれば気にする範囲ではありません。
2,980円で月額20GBまで使える回線が、そのまま海外でも手続きなしで同じように使えるというのは、ちょっと衝撃でした。
通話する場合は別途料金が発生しますが、一般に海外では電話よりも通信を利用することになると思いますし、通話はLINEやSkypeをうまく使えばいいだけなので、そこまで気にならないですね。

また、ahamoの回線を保有してない人は、楽天モバイルにも類似のサービスがあり、こちらは月当たり2GBまでという制約があるものの、追加料金が不要です。2GBなら数日の海外旅行であれば十分もつレベルな上、楽天モバイルの場合、有料で追加することも可能です。
楽天の国内での通信状況はお世辞にもよくないので、海外でも使えるかどうか心配される方もいらっしゃると思いますが、私がイギリスやクロアチア、フィンランドで利用した際は、まったく通信に問題はありませんでした。
メイン回線がahamo以外の方が、海外旅行用に月額2,980円かけて別途ahamoを持つのは負担があるかもしれませんが、楽天モバイルであれば月額料金も980円からと低めですし、楽天のSPU等を考えれば、もっておいて損はないかなと思います。eSIMですぐに開通できますしね。
また、楽天モバイルの場合、楽天LINKを使うことにより、海外で通話も無料になるというメリットがあります。これはahamoにもないメリットだと思います。
月額980円から維持できるということで、ahamo以外の回線をメイン回線でもっている方であれば、楽天をサブにするのもよいかと思います。
KLOOKでeSIMを購入するというのもあり(PR)
ahamoや楽天モバイルの回線を普段もっていない人であれば、そのためだけに新たに回線契約を結ぶというのも抵抗があるかもしれません。普段から保有している人、あるいはMNPして乗り換えてもいいやという人であればいいですが、海外旅行専用となると維持費もかかりますし、海外旅行に行くのが年に1度とか数年に1度の人であればもったいないですよね。
そのような方であれば、インターネットの旅行代理店で現地のeSIMを購入するという方法です。昔、現地で物理のSIMを買っていた方もいるかと思いますが、事前にeSIMを購入してしまいます。

私がよく使うのはKlookというサイトなんですが、ここではセールで5日間使えるeSIMが100円で販売されていたりします。私もアメリカやマレーシアで使ってみましたが全く問題なく利用することができました。
eSIMなので購入した後、日本から出発する直前にWi-Fi環境でアクティベートしておけば現地についたら特に設定しなくても利用することができます。これ本当に便利なので、もし楽天やahamoがない人であれば、こちらを使ってもらえればと思います。
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コンタクトレスのクレジットカード(プリペイド方式も)

日本でも最近は増えてきましたが、海外ではコンタクトレス決済がもはや主流になっています。ICチップ式カードを機械に刺して決済する際、特に海外だとこれがスキミングのリスクを有するわけです。
2023年以降海外に行くと、イギリスも、クロアチアもマレーシアもコンタクトレス決済が主流、というか基本になっています。なので海外旅行にいくにあたっては、コンタクトレス決済できるクレジットカードは必須といえるでしょう。
なので、出発前に手元のクレジットカードを確認し、タッチのマークがついていることを必ず確認しましょう。
ちなみに体験談としてですが、ロンドンでは地下鉄やバスに乗る際、日本でSuicaをタッチするようにカードをタッチが可能になっています。乗車するにあたり現地のICカードを購入する必要がなくなりました。これはすごい時代の進化だと思います。
また、小さい売店なんかでも当たり前のようにコンタクトレス決済です。衝撃だったのは、クロアチアのザグレブでトラムに乗車する際のチケットも、キオスクでタッチ決済で購入することでした。お世辞にも欧州内で進んだ国ではないクロアチアにおいても、数十円の切符買うのにタッチ決済が基本になっています。
また、さらに盗難対策なども考えると、スマホで操作のできるタッチ決済の機能のあるプリペイド形式のカードだといいかもしれません。スマホで、使う直前だけアクティブにしておけば悪用のリスクも極限まで下げられると思います。

そんなときにはRevolutというカードがあります。このカードのすごいところは、海外レートが非常によいところです。ほぼほぼインターバンクレートとう、銀行間のレートで取引できます。
一般にクレジットカードの場合、海外で決済する場合、VISAの場合であればVisaインターナショナルが指定するレートに2.2%(エポスなど一部カードは1.6%)の為替手数料が発生していますが、これが基本的にかからない、と理解してもらって大丈夫です。
また、このカードでは海外ATMでキャッシングも可能です(クレカからの入金分は不可)。海外で現金を手に入れる場合、両替窓口ではドル・ユーロやバンコクの一部両替所のような場所を除いてレートが悪かったりしますし、キャッシングでも窓口ほどではないにしてもクレカのレート差がある上、利息が発生します(繰上返済すれば利息は微々たるものですが。手間もあります)
その点、Revolutならば、キャッシングにおいてもレートはインターバンクレートな上、引き出しの手数料も月額25,000円までは無料となっています(25,000円を超えると2%の手数料がかかります)

唯一ネックなのが、MASTERブランド以外のクレジットカードからのチャージの場合は1.7%の手数料がかかるところなので、チャージはMASTERブランドのカードを必ず使いましょう。
VPN
これは海外旅行中に日本のサイトをみたり、アプリを使ったりする場合には必要なものになります。
日本国内でしか使えないサービスは当然ですが海外では利用できないのですが、その際にVPNを挟み、日本のIPアドレスを割り当てることによって利用することができるようになります。

普通に旅行していればVPNがなくても困らないといえば困らないのですが、例えばホテルや長距離移動の際に、日本専用のサービスであるTverやNHKプラスを使いたいとか、ヨーロッパではYahooが見れないので、ヨーロッパでYahoo!のサービス(それこそスポーツとかも)を利用する場合にはVPNが必須になります。


いろいろと有料のVPNはありますが、私個人的には無料のPraton VPNでも十分かなと思います。Pratonの無料VPNは利用できる国が少ないのですが、今回の目的であれば、日本に設定されれば問題ないので
当然無料版ですからちょっと回線が遅いのと、国が選択できないのでなかなか「日本」にならなくて時間が勿体ない、という場合には有料のVPNを契約してもらえればいいかなと思います。
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プライオリティパス(ステータスがない場合)

国際線に搭乗する前は、おおむね出発の2~2.5時間前には空港に行くかと思います。チェックイン、保安検査、出国審査で混雑することも多いので、もっと余裕をもっていくこともあるかなと思います。その場合、意外とすんなりチェックインできたり保安検査、出国審査がすいていたりすると、飛行機に乗る前に時間が余ってしまうかなと思います。
また、飛行機の乗り継ぎ時間が長い場合、その時間って結構暇になってしまうことも多いです。いくらショッピングなどをしていても時間が過ぎるのが遅かったりするんですよね。
そんなとき、空港のラウンジを利用するのはいかがでしょうか。もちろん、航空会社の上級ステータスを持っていたりビジネスクラスを利用される方であればラウンジを利用することができますが、これらを持っていない場合、あるいはLCCを利用したりする場合でも、プライオリティ・パス(Priorty Pass)を持っていれば、ラウンジやレストランを無料で利用することができます。
クレジットカードで入れるラウンジと違い、プライオリティパスで入ることができるラウンジは、アルコールや食事が無料となっており、よりゆったりと過ごすことが可能です。また、シャワールームを設置しているラウンジもあり、深夜便の前にシャワーを浴びることが可能だったりします。
そんなプライオリティパスは、一般的なプラチナカードのほか、一部のゴールドカードを持っていると無料で発行することができます。主なカードは以下のとおりです。
- 楽天プレミアムカード、楽天ブラックカード
- JAL・JCBカード プラチナ
- 三井住友カード プラチナ
- セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
- 三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
- エポスプラチナカード
- ビューゴールドプラスカード(年間400万円以上の決済が必要)
- アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード
比較的赤く記したカードが、年会費が安めで比較的手に入れやすいクレジットカードでしょうか。楽天プレミアムカードは、年5回の利用制限がありますが、年会費11,000円で発行できるクレジットカードでプライオリティパスがゲットできる貴重なカードです。
なお、最近はクレジットカードによって、利用回数が決まっていたりレストランでの利用が不可だったりするので、各カードの条件を見極めて利用しましょう。
旅程をプリントしたもの
ここまで割とデジタル化の進展を踏まえたものを紹介してきましたが、ここで超アナログなものを持って行った方がいいというお話です。
最近は行程表やなんやらをすべてスマホに入れて紙でもっていかない人も増えてきたと思いますが、旅行関係の書類はすべて印刷して持って行ったほうがいいです。航空券のeチケット、ホテルのバウチャー、ESTAやETAなどのVISA免除プログラムの申請画面等…。
特に英語が苦手な人は絶対マストだと思います。
最近の国際線搭乗は、割とこの後の行程や帰りのチケットを保有しているかどうかを確認されたりします。入国審査のみならず、空港の航空会社のカウンターでも確認されることが増えたような気がします。その時にさっと紙で見せることができればスムーズにいくかなと思います。入国審査のときとかも行程表をさっと渡したりします。
え、PDF保存してスマホで見せればいいじゃんと思うかもしれませんが、入国審査ではスマホがNGのところもあったりしますし、紙で見せたほうがはっきりいって口頭で説明するより早いですしね。
AirTag

AirTagは、世界中で使われているApple製品のネットワークを使って、正確な位置情報を取得できるスマートトラッカーです。iPhoneの探すアプリ上でどこにあるか表示させることができるため、ロストバゲージ対策で持ち歩いている人が最近増えてきたような気がします。ロストバゲージされてもどこに荷物があるかわかるというのは、一つの安心材料ですからね。
これですが、私個人的にはロストバゲージ対策というよりは、パスポート紛失・盗難対策にも使えるんじゃないかなと思っています。
パスポートだけは海外旅行で絶対になくすことができないわけで、パスポートケースに忍ばせておけばどこにあるかがすぐにわかります。正直荷物はどうにでもなると思っていますがパスポートだけはないと絶対に帰国できませんので、まあパスポートとパスポートケースを離れさせられたら意味がないので盗難対策にはならないかもしれませんが、少なくとも紛失対策にはなるんじゃないかなーなんて思っています。
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携帯おしり洗浄器
まあ最後はオチみたいなもんなのですが、おうち時間が増えてウォシュレット慣れが進んでしまっている中、久々に海外にいってもウォシュレットの普及は一部の国を除いて進んでいませんので、携帯ウォシュレットを持っていきたいところです。
久々の海外で感じたのはトイレットペーパーの硬さでした。日本のようにソフトではないので、お尻を痛めます…。

私が購入したのはViaesというやつです。収納時の大きさが16cmで少し大きいのですが、その分タンクに入る水の量が多いのは便利です。安物だと水圧が弱いなんてこともあるみたいですが、この商品は水圧は全く問題ありませんでした。
実際につなげたのが上の写真です。このようにタンクを接続するだけです。また、近くに衛生的な水道水がない場合なんてのも海外旅行では起こりえることですが、この商品はミネラルウォーターのペットボトルをつなげることが可能です。これは地味に大きい機能だと思います。
値段も3,000円台とお手頃価格(TOTOのとかだと6,000円くらいする)なので、興味ある方はぜひ買ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
海外旅行の荷物として、昔からよく言われていたもの以外で最近必須なアイテム、あったら便利なアイテムについて紹介してきました。
海外旅行でも調べものをしたりするのに電波環境は確保しておく必要がありますし、決済も日本以上に海外ではキャッシュレス化、さらにはコンタクトレス化が進んでいます。ホテルでいつもどおりに動画を楽しむ場合はVPNも必要な場面がありますし、空港で体力を温存しつつ待ち時間をつぶすにはラウンジが便利です。
AirTagがあれば万が一なくしものをした場合もみつかる可能性が高まりますし、紙の資料があれば電波環境がないときでもスムーズなやりとりができます。そしてウォシュレットに慣れ切ったお尻環境の維持はとても大切です。
ぜひ、特に久々に海外旅行に行かれる方の参考になれば幸いです。準備を万端にして海外旅行を全力で楽しみましょう!!