
2025年2月、ガルーダインドネシア航空のビジネスクラスを利用してバリ島に行った際、羽田空港のデルタスカイクラブを利用しました。
なかなかスカイチームを利用することがないため、今回初めて羽田空港のデルタスカイクラブを利用したのですが、ANAラウンジやサクララウンジと比較しても遜色のない素晴らしいラウンジでした。
気になる方もいるかなと思いますので、ラウンジの様子や利用条件、食事などのレポートをしたいと思います。
羽田空港のデルタスカイクラブ
羽田空港国際線にはビジネスクラス利用時や航空会社のステータスで利用できる、航空会社系のラウンジが以下の4つあります。
- サクララウンジ
- ANAラウンジ
- キャセイラウンジ
- デルタスカイクラブ
ANAをはじめとするスターアライアンスはANAラウンジ、JALをはじめとするワンワールドはサクララウンジとキャセイラウンジを利用しますが、スカイチーム利用者は原則としてデルタスカイクラブを利用することになります。
これら4ラウンジは、プライオリティ・パスでの入室はできません。
なんでスカイチームの中でデルタ航空がラウンジをもっているかというと、実はデルタ航空って外資系で1番羽田に便を持っている航空会社で、1日5便運航も運航しているんです。昔は成田空港にベースを持っていたくらいで、昔から比較的日本市場を重視してきた会社です。今は東アジアのスカイチームである大韓航空のハブ空港でもある仁川を重視していますが、羽田空港の国際線拡充の際にゴネにゴネまくって枠を取っただけあって、羽田空港にも自社ラウンジを有しています。

デルタスカイクラブの利用資格

デルタスカイクラブを利用できるのは、デルタ航空をはじめとするスカイチームのビジネスクラス利用者が主です。羽田発着のスカイチームだと、デルタ航空のほか、大韓航空や中国東方航空、チャイナエアライン、ベトナム航空などのほか、今回私が搭乗したガルーダインドネシア航空等があります。
エールフランスもスカイチームなので利用資格はあるのですが、営業時間的に使うことができないです。
それから、スターアライアンスがゴールドに、ワンワールドがサファイア以上にラウンジを解放しているのと同じく、スカイチームもエリートプラスの資格を有すれば、「原則として」スカイチームのラウンジを利用することができます。これがルールがややこしく、デルタ以外の航空会社でエリートプラスを持っていれば無条件でラウンジを利用できるのですが、デルタ航空のゴールドメダリオン(スカイチーム・エリートプラス)の場合、ブッキングクラスの低いエコノミークラスだとラウンジが利用できないとかなんとか…。
ただ、特別な取り決めによりデルタアメックスゴールド保有者のエリートプラス会員には開放するという例外運用をしています。
ガルーダインドネシア航空のチェックインの際には、(恐らくオープン時間の問題もあり)IASSラウンジの利用を案内されましたが、問題なくデルタスカイクラブが利用可能です。
営業時間
営業時間は10時から20時20分までになっています。
スカイチーム各社の国際線フライトをみると、エールフランスのパリ行きは朝9時発と深夜発なので時間が合わないですし、朝の大韓航空のソウル行きなどは利用が難しそうですが、それ以外の便では利用できるのではないでしょうか、
ラウンジの場所

羽田空港デルタスカイクラブは、空港北側にある114番ゲートに近いところにあります。キャセイラウンジやサクララウンジが入っている場所になります。
スカイチームの多くの便は空港北側の増設エリア(上の地図でいう左側)から出発するため、比較的搭乗口に近くなっています。さすがに141番ゲートとかだと10分くらいみた方がいいですが…。

同じエリアには、JALのサクララウンジやキャセイパシフィック航空のラウンジも入居しています。エスカレーターやエレベーターでこちらの5階に上がっていきましょう!
ラウンジ内部を紹介

10時のオープンとともにデルタスカイクラブにお邪魔してきました。先ほど紹介したとおり、ガルーダインドネシア航空は、羽田での提携ラウンジはここではなくIASSラウンジなんですが、入り口でチケットをみせたら問題なく入れました。

基本的にすいており、私が訪れた時間帯は利用者よりスタッフさんの方が多いくらいでした。スタッフさんも積極的に挨拶してくれます。サクララウンジやANAラウンジの殺伐とした空気は全くありません笑
まあ、デルタラウンジは利用規定に「品位」を求められていますので、みなさんも品位をもって利用しましょう。
デルタ航空は、デルタ スカイクラブのビジネス的な雰囲気にそぐわないお客様、あるいは酩酊状態にあるお客様のご入場をお断りする権利を有します。
デルタ スカイクラブ内では身だしなみにご配慮いただき、品位のある装いをお心がけくださいますようお願いいたします。

スカイチーム中心の時刻表がラウンジ内にあります。こちらを見ていただければわかるとおり、午前中から午後の早い時間まで、スカイチームはあまり出発便がないのです。そのため、非常にすいてます。夕方以降はもしかしたら混雑しているかもしれませんね。
解放感のあるラウンジ

ラウンジの広さは867平方メートルと広いうえ、2方向に窓があるため、全体的に明るくてスタイリッシュだなという印象を受けました。席もたくさんあるので、多少の混雑くらいならさばけそうです。また、スタイリッシュである一方、これだけ広いので落ち着きがあります。
入口とかではない、食事を補充したり掃除したりするラウンジのスタッフさんからも挨拶を受けたりします。みなさん気軽に笑顔で声をかけてくださり、サクララウンジやANAラウンジのような殺伐さはここは皆無です(笑)

広い窓からは飛行機もよく見えます。ちょうど目の前をSASが通過したのですが、外国の航空会社の機体などをみるとテンションもあがっていきますよね。

ということで、天気がよければ窓側の席に座ってゆったり過ごすのがよいかなと思います。ただ唯一の欠点が一電源を取ることができないので(下に口はあるが通電していませんでした)、充電する場合は内側の席に座るようにしましょう。

内側にはさまざまなタイプのソファ席があります。どこも明るい感じになっています。食事をしたければ机があるところとか、選べるのはうれしいです。

奥の方にいくと少しこのようなプライバシーを確保した感じのソファもいくつかあったりしました。

ミーティングスペースのようなものもあります。忙しいビジネスパーソンの皆様は、飛行機で出発する前にWebミーティング等もできそうですね。私は絶対したくないですけど。

今回は羽田空港を昼に出発するため使用していませんが、ラウンジ内にシャワーブースが5つあるようです。使用したい場合は受付に伝えることによって利用できるようです。
フードを紹介
続いてフードをみていきたいと思います。なかなかフードのレポってできないのですが、今回ガラガラだったのでやってしまいたいと思います。

まずはサラダバーがあります。やっぱり海外行く前に新鮮な野菜は食べておきたいところですよねー。

横にはフルーツが5種類、さらにその隣にはケーキやわらび餅等のスイーツがあります。わらび餅をラウンジでみたのは初めてだな…。ラウンジが静かでお客さんも少ないので、キレイに並んでいます。ANAやサクララウンジはビュッフェのケーキとかぐしゃっとなっていたりするからなぁ…。

朝ということで?イングリッシュマフィンとクロワッサンがありました。ANA等だと冷たいサンドイッチが多いような気もしますが、こっちの方がちょっといい感じになっています。


ホットミールは唐揚げ、照り焼きサーモン、ローストカボチャの3種類ほど。ここはANAラウンジより少し種類が少ないかなという感じでしょうか。

あとデルタラウンジでもカレーの提供があります。カレーがおいしいという情報は聞いていたので、この後機内食も待っていますがいただきました。お肉がしっかり入っていますが、少しピリッとしたカレーなので辛いの苦手な人や子供はちょっと口に合わないかもしれませんね。
私個人的には、サクララウンジ、デルタ、ANAの順番でしょうか。サクララウンジのカレーにはかなわないですが、ANAのカレーよりは全然おいしいです。

ヌードルバーもあります。今回食べていませんが、とんこつラーメンときつねうどんを提供しているようです。
バーカウンターも

デルタスカイクラブがいいな思った理由の一つが、バーカウンターでお酒を作ってくれるサービスがあるというものです。羽田空港のラウンジだと、キャセイラウンジではバーサービスがありますが、ANAラウンジやサクララウンジにはないので、これは特徴のあるサービスではないでしょうか。
私がいったときはキレイなお姉さんがバーテンダーとしていました。席は少ないですがバーカウンターでお酒を楽しむこともできますし、もちろん席にお酒を持っていくことも可能です。

先ほど紹介したとおり、ビールはエビスがマシーンサーバーがありましたが、バーカウンターにもビールの用意があります。スーパードライと隅田川ブルーイングというアサヒのクラフトビールが提供されています。

カクテルメニューがこちら。柑橘系のカクテルを中心に10種類くらいあるようですし、ワインやリキュールも右側に記載があります。

私は甘いお酒がそこまで得意ではないのでハイボールをお願いしたのですが、ハイボールを白州や知多で作ってくれるんです。これは贅沢だなーと思いました。もちろんロックなどでも飲めると思います。というかロックでいただけばよかったかな。
まとめ
羽田空港国際線ターミナル内にある「デルタ・スカイクラブ」を訪れたので、そのレポートを書きました。
ラウンジのオープン直後、かつスカイチームの出発便が少ないという時間もあったのでしょうが、全体的に空いていて、食事もしっかりあって、特にお酒が充実しているラウンジです。どうしてもにぎやかになるサクララウンジやANAラウンジに比べ静かで、長距離移動の前にゆったりと過ごせるラウンジだなと思いました。
なかなかスカイチームのビジネスクラスに乗る機会があまりないし、デルタ・アメックスカードも持っていないのでなかなか訪れる機会もないですが、ANAマイルやJALマイルでスカイチームのビジネスクラスを予約できる会社もあるので、そのあたりを狙ってとって、また訪れたいなと思いました。ベトナム航空あたりのビジネスクラスが取りやすいので、今度また利用してみたいと思います。