マイナポイント第二弾事業が始まり、保険証としての登録と公金口座の登録をするだけで15,000円分のポイントをもらうことが可能です。これにより、キャッシュレス還元の第1弾事業とあわせて、マイナンバーの活用により1人あたり総額20,000円分のポイントをもらうことが可能となります。
しかし、めんどくさいからと言ってまだやってない人も多いのではないでしょうか?
マイナポイントの原資は、普段我々が働いたり消費したりして国に払ってる税金ですから、取り戻せるものは取り戻しましょう。
そこで今回は、マイナポイント第二弾の概要と、オススメ交換先について解説していきたいと思います。
目次
マイナポイント新キャンペーンの内容
2020年から始まったマイナポイント事業では、マイナンバーカードを発行した上でマイナポイント事業に参加し、20,000円以上のキャッシュレスサービスを利用すると5,000円分のポイントをプレゼントするキャンペーンを実施していました。
今回、これに続く第2弾ということで、「健康保険証としての利用登録」と「公金口座登録」を行うと、それぞれ7,500円分のポイントをもらうことができます。合計で15,000円分のポイントになります。けっこう大きい金額ですよね。
とはいえ、いきなりマイナンバーカードを健康保険証にしたら持ち歩かなくてはならないとか、マイナンバーに銀行口座を登録することには不安もあるかと思います。
そこでまずは、「健康保険証としての利用登録」と「公金口座登録」というのがどのようなものか、紹介したいと思います。メリットもあるのですが、それを国がしっかりと啓発していないのが現状の普及率につながっていると思うんですよね…。
マイナンバー健康保険証とは
マイナンバーカードが健康保険証として利用することが可能になります。
メリットはいくつかあるのですが、一つはマイナポータルを通じて医療費情報を取得できるので、確定申告で医療費控除を行う際に、医療機関等の領収書がなくても手続ができるようになります。
あとは、急な入院などで高額な医療を受けた場合、高額医療制度を適用させるには限度額適用認定書を申請しないといけないですし、申請が間に合わなかった場合は一度全額を支払ってから還付を受ける形になりますが、マイナンバー保険証であれば、これら高額医療制度の手続きが一切不要で、入院など高額な医療費が発生しても、窓口で限度額以上を請求されることがありません。
また、政府の方針としてマイナポイントの普及を図ることから、マイナ保険証利用者の医療費を下げるとか(逆を上げるとか)検討しているようです。現状まだカードリーダー対応していない医療機関・薬局もあるので、これは機器がおおむねいきわたったタイミングで実行されると思います。
公金口座登録とは
これは抵抗がある人もいると思いますが、口座番号とマイナンバーを紐づけることによって7,500ポイントもらえるようになります。
こちらは、「公金受取口座」の登録をするというもので、今後、国から何かしらの給付されるお金を振り込む口座を登録するというものです。
例えばコロナの一括10万円の支給が遅かったのも、市町村が手紙送って口座番号返信してもらって…という膨大な作業が発生していましたが、口座の登録さえあれば、国の予算が通ったら、そこに国が振り込むだけでいいわけですから、事務コストが大幅にカットされるし支給は早くなっていたわけです。欧米には割とその仕組みがあるので休業補償のような個人給付がすぐに振り込まれていたようですが、日本にはその仕組みがなかったので給付金の際は大混乱しましたね。
また、年金、児童手当、所得税の還付金等、幅広い給付金等の支給の際にも、申請書に口座情報をいちいち書いたりする必要がなくなります。
実は申請ベースの給付の場合、申請作業(申請書の記入等)自体はなくならないのですが、これも近い将来簡易的になると思います(今のデジタル大臣にここは期待…)
なので、すべての銀行口座を登録する必要はなく、手持ちの銀行口座のうちの一つを登録するだけで大丈夫です。ここを誤解している人が多いです。一つだけであれば、普段あまり使用されていない口座を設定すればいいと思います。一つくらい、普段使用していない銀行口座もあるかと思います。
そんな普段から使っている口座がない!という方であれば、スマホ専用銀行の「みんなの銀行」の口座を作成してみてはどうでしょうか。銀行に出向かなくてもスマホだけで口座を作成できますし、2022年9月中旬から公金口座にも対応することになっています。
ちなみにみんなの銀行は、口座開設だけで1,000円もらえたり、Amazonでの買い物が20%キャッシュバックされるキャンペーンも実施中です。
新規取得+キャッシュレス決済(未取得者に限る)
まだ第1弾の事業に参加していない方は、今からでも第1弾の「カード発行+20,000円以上のキャッシュレス決済利用」で5,000ポイント獲得というのにも参加することができます。
キャッシュバック額は決済金額の25%、還元ポイントは5,000円を上限としたポイントキャッシュバックキャンペーンです。金額からしてそこまで大きいものではありませんが、普段我々が働いたり消費したりして国に払ってる税金が原資ですから、取り戻せるものは取り戻しましょう。
ただし、2022年9月末までにマイナンバーカードの発行申請をした方に限られますので、まだカードを発行していない人は急いでください。カード未発行者は7月に自治体から交付申請書が再送されていると思いますので、ぜひ忘れないうちに確認をし、発行してください。
マイナポイントとは
今回、まだカードを発行してない人向けに、そもそもの「マイナポイント」の解説も入れておきます。
今回のマイナポイント事業でもらえる「マイナポイント」ですが、「国からポイントもらうのか?」「マイナポイントって何に使えるのか?」と思ったかもしれません。
今回のマイナポイント事業ですが、「マイナポイント」というポイントサービスがあるわけでもなく、国から付与するわけでもありません。今回のマイナポイント事業でもらえるポイントは、日本国内にある様々なポイントの中から、自由に選ぶことができるのです。
例えば第1弾のキャッシュレス決済の際に楽天カードや楽天Payを登録して利用した場合は、楽天ポイントが決済金額の25%付与されるということになりますし、d払いやdカードを使えば、決済額の25%分のdポイントが付与されます。
また第2弾の健康保険証や公金口座の紐づけの場合、第1弾で利用したポイントにすることもできますし、ほかのポイントに変えることも可能です。
クレジットカードやSuicaなどの電子マネー、QRコードなど、さまざまな決済方法が用意されているので、そのうちの一つと、マイナンバーカードにある「マイキー」と呼ばれる情報を結びつけることにより、キャッシュバックを受けることができるという仕組みです。
政府は付与するポイントについて、事業者に対して「3か月以上の利用期間を設ければ期間限定ポイント」でも構わないとしていましたが、実際に決済サービスの還元の概要を確認すると、有効期限が2年とか3年だったので、ほぼ通常ポイントです。
小さいお子さんも対象!
これ知らない人も多いのですが、マイナンバーカードを保有していれば子供もポイント付与の対象になります。
あとで紹介しますが、今回のキャッシュバックはクレジットカードやQR決済のみならず、Suicaなどのデポジット式のカードも対象となりますから、ぜひお子さんのマイナンバーカードも、この際発行してはどうでしょうか。
また、もしお子様が小さいためお子様名義のSuicaがない場合は、未成年者であれば、親(法定代理人)名義のクレジットカードやQRコード払いにも対応させることが可能となっています。
なので、記名式Suicaなどがない小さなお子様がいる世帯でも、子供のマイナンバーカードを取得することによって、親のキャッシュレスサービスに紐づけて5,000円分の還元を受けることが可能です。
ただし、その法定代理人のマイナンバーカードに紐づけた決済と同じものは選べません。親が楽天カードで子供も親の楽天カードというのはダメなので、子供は親のPaypayにするとか、ですね。
あと注意しないといけないのが公金口座登録。キャッシュレス決済やポイント付与は親の名義のものに紐づけることが可能でしたが、公金口座だけは、子供名義の銀行口座が必要となります。親の口座を公金口座にすることができませんので、子供の口座を用意してください。
対象のキャッシュレス決済サービスを紹介
今回のマイナポイント事業で25%のポイント還元がされるキャッシュレス決済サービスは、クレジットカード、QRコード決済、電子マネーなど、200を超えるサービスが登録されています。
登録が発表された主要なキャッシュレス決済サービスは以下のとおりです。
<クレジットカード>
カード名 | 還元ポイント |
---|---|
エポスカード | エポスポイント |
三井住友カード | Vポイント(取扱再開!) |
楽天カード | 楽天ポイント |
イオンカード | WAON |
dカード | dポイント |
JCBカード | JCBマイナポイント |
セゾンカード | セゾンマイナポイント |
メジャーなクレジットカードのうち、今回のマイナポイント事業に参加してきたのは、上記が中心です。リストをひととおりみましたが、そのほかは銀行系のクレジットカードが中心でした。
正直、クレジットカードはちょっと物足りないですよね。JCBが2021年5月から追加されましたが、AMEX、ダイナース、三菱UFJニコスなどのクレジットカード会社大手は、事業者としての登録がありません。おそらく、今回のキャッシュバックがポイントで行うということなので、ポイントプログラムとの兼ね合いが難しいんでしょうね。
例えばヒルトンアメックスとか、5,000円相当って何ポイントよ!って感じになっちゃいますから。この辺りはなかなか難しいですね。
<QRコード>
コード名 | 還元ポイント |
---|---|
auペイ | auペイ残高 |
楽天ペイ | 楽天ポイント |
PayPay | PayPayボーナス |
LINE Pay | LINEポイント |
d払い | dポイント |
メルペイが事業から脱退したものの、その他のQRコードは基本的に各社網羅されています。auペイは残高充当、PayPayはPayPayボーナスなので実質的に残高として補充する形になる一方、d払いや楽天Payはポイントでの還元となります。auペイがPontaにしなかったのはなぜだろうか…。
QRコードであればおススメはd払いでしょうか。dポイントはキャンペーンも充実していますし、還元されるdポイントが通常ポイントなので、dポイント投資の原資にすることも可能です。
<電子マネー>
カード名 | 還元ポイント |
---|---|
Suica | JRE POINT |
nanaco | nanacoポイント |
WAON | WAON |
Edy | Edy |
nimoca | nimocaポイント |
このほか、交通系電子マネーだとToica、Kitaka、ICOCAなどJR系のICカードは対象となっていますが、PASMOが事業から脱退しています。
チャージ系ICカードのメリットは、決済しなくてもチャージだけで5.000円の還元を受けることが可能な点です。
電子マネーはお子さんや高齢者の方が使うにはいいでしょう。たとえばSuicaの場合は還元されるのはJREポイントになります。
ただし、Suicaなどを利用する際は、マイナポイントの申請を行う前に、事前にポイントサービスに登録しておくことが必要となる点には注意が必要です。
旅行好きの方がマイナポイントのおススメ交換先3点
マイナポイントの付与は、たくさんのポイントの中から自分で選ぶことができるのですが、この中で私がおすすめする3つの交換先を紹介しておこうと思います。
nimoca→ANAマイル(ANA VISA nimocaカード所有者)
当ブログは旅行系ブログなので、その視点からになりますが、ANAマイラーならnimocaを登録するという手もあるでしょう。
第2弾事業で15,000nimocaポイントもらえれば、ANA VISA nimocaカードを保有されている方であれば10,500ANAマイルに交換することが可能です。ANAキュンやとくたびマイルなどをうまく利用すれば、簡単に国内線1往復くらいのマイルを獲得することができます。
私は東京在住なので選択肢にあがりませんが、マイラーで交換機が身近にある九州(や函館)に在住の方であれば、nimocaを登録先に選ぶというのは十分検討に値しますね。
JREポイント
首都圏在住の方であればJREポイントへの交換がおすすめです。
JREポイントはSuicaに1ポイント1円相当で交換できるので汎用性が高いです。Suica使えるところは非常に多いので便利、というのがおススメする理由の一つです。
ただこれだと1ポイント1円ですから、PayPayなどと同レベルの利点になってしまいます。そこでもう一つの使い方を紹介できればと思います。
今年の12月から「どこかにビューーン」という、JR東日本の新幹線に往復6,000ポイントで乗れるシステムが始まります。
これはJR東日本の東北、秋田、山形、上越、北陸(上越妙高まで)新幹線のうち、高崎、宇都宮から先の駅(合計47駅)の中から4つの候補が表示となり、そのどこかに6,000JREポイントで行くことができるというものです。
4つの候補地は再検索することもでき、納得できたら、6,000ポイントを使って申し込みます。すると3日以内に行先が決まる、という仕組みです。
この「どこかにビューーン」は出発日や到着日、出発時間帯や到着時間帯は自分で設定でき、現地滞在時間も5時間(つまり日帰り)から7日間まで選ぶことが可能です。行先は未定ですが、旅程はかなり柔軟性があります。
Vポイント→ソラシドエアマイル(交換再開)
最後におすすめしたいのが、Vポイントへの交換です。
こちらVポイントも汎用性が高く、そもそも三井住友カードを持っている方であればカードの支払い料金に充当することができるという非常に使い勝手のよいポイントです。
また、陸マイラー的にはこの中であれば三井住友カードを選択し、Vポイントをもらってそれをソラシドエアのマイルに交換するというのが一番オトクでしょうか。Vポイントを15,000ポイントをもらって、ソラシドエアカード経由でソラシドエアのマイルに交換すれば30,000マイルになります。
30,000マイルあれば九州や沖縄に2~3往復することが可能です。マイナポイントの第2弾をやるだけでこれだけ飛行機に乗れるのであれば、とってもお得だと思います。
マイナンバーからVポイントへは受付停止していましたが、9月1日より再開しています!
マイナポイント第2弾の申し込み方法
最後に、簡単にマイナポイント第2弾の申し込み方法について、実際に私がやってみましたので画面推移等について紹介していきたと思います。
マイナンバーカード
スマホ
公金口座に登録する口座情報
まずはマイナポイントのアプリを起動します。すでにアンインストールしてしまった方は再度ダウンロードしましょう。
マイナンバーカードの読み込みを始めます。その際、パスワード(暗証番号)を入力です。マイナンバーカードを受け取った際にご自身で設定した「数字4桁のパスワード(暗証番号)」を入力し、「OK」をタップします。
パスワードは3回連続して間違うと不正防止のためロックがかかります。ロックの解除はお住まいの市区町村の窓口でパスワードの再設定を行う必要があります。
キャンペーンの選択画面にありますので、マイナポイントを申込む申込むすべての施策にチェックを入れて、「〇つ選んで次へ」をタッチします。ここで「健康保険証はいいけど公金口座は嫌だ」という場合などは調整することが可能です。
続いてキャッシュレス決済サービスを確認画面になります。ここでは第1弾で登録したキャッシュレスサービスでついたポイントがデフォルトで表示されます。私はキャッシュレスのときはd払いに設定したいたのでこのままだとdポイントが付与されます。
このままでよければOK、変更するなら修正をタップします。
修正する場合は、第1弾と同様につけたいポイントを選び、申込情報を入力します。「決済サービスID(必須)、セキュリティコード(必須)、電話番号(下4桁)(任意)」を入力して次に進みます。私は今回お得に新幹線に乗車するためにJREポイントに変更してみました。
まとめ
6月から始まっているマイナポイント第2弾について紹介してきました。
保険証としての登録や公金口座の登録を行うだけで15,000円分のポイントをもらうことが可能です。第1弾のキャッシュレスキャンペーンをやった人も第2弾はまだ…という人も多いかと思いますが、決して生活が不便になることもないですし、とりあえずどんどん申し込んじゃっていいと思います。
今後もマイナンバーカードの活用は進んでいくと思いますので、まだ作成していない方は今のうちに作成してしまいましょう。