 
2026年春から、ANA国内線の航空券のルールを大幅に変更するというアナウンスがありました。
その内容をみていくと、利用者にとっては、便利になるもの、不便になるもの様々ですが、どうしてもSNSだと文字数に限りもあるので正確に伝わらない面もあるかなと思います。
そこで、マニアックな部分はそぎ落とし、一般人的に必要な情報のみを集約し、お伝えできればなと思います。
目次
ANA航空券のルール変更
 
2026年5月19日搭乗分から、国内線の旅客サービスシステムが刷新されることに伴い、航空券の各種取り扱いが変更となります。ずいぶん前にリリースしたなと思いましたが、よく考えると航空券は1年前から発券できるので、もうこの時期にリリースしないと影響がありますもんね。

ルールが変わると聞くと、いったい何が起こるんだ!となって不安になるかなと思いますが、中身をみていくと、正直なところ普通に利用する場合は今までとたいして変わらないのでそこまで身構えなくても大丈夫です。
影響を大きく受けそうなのは、小さい子供がいる方(今後生まれる予定のある方)と、家族でまとめてマイルを使っている方でしょうか。
ただ、いかんせん一年以上先でまだ情報が出揃ってないのが実情です。詳細な情報が発表され次第、順次この記事も加筆修正していきたいなと思います。
航空券・サービス関係
まずは航空券やサービスに関する内容です。
国内線の「幼児」の扱いが1歳までに
 
1番大きな影響があるのはここでしょうかね。
従来、ANA国内線は「幼児」が2歳までだったので、2歳の子供であれば親の膝の上に乗れば無料でしたが、これが1歳までとなります。今までは2歳児は幼児扱いで膝の上にのせて無料にすることも、席が欲しければ小児運賃で購入することもできたのですが、今後、2歳は強制的に小児運賃になります。
小児運賃は大人の75%かるので、2歳での旅行の出費は大幅に増えそうです。国際線はそのようになっていますので、国内線にあわせたルール変更といえそうです。これは他社は追随するのかどうか…。
プレミアムクラスをファーストクラスへ呼称変更
 
これも国際化への対応でしょうか。ANA国内線は「プレミアムクラス」と「普通席」の2種類の座席がありますが、これを「ファーストクラス」と「エコノミーグラス」に呼称変更するようです。

さて、それにしても「ファーストクラス」とは大きく出ましたね。ANAのプレミアムクラスはJALのファーストクラスよりも高いくせにサービスは劣ると個人的には思ってるんですが、これ名乗って逆に比較されたりしやいんですかね?名称変更にあたってサービスの変更はない!とANAは公式に言い切っているので、今のサービスでどう思われるか…というのはちょっと心配ではあります。

幹線しかファーストクラスの設定のないJALと比較し、地方路線にも設定のあるプレミアムクラスは別の意味でブランドのある名前だったと思うのですが、これを捨てるのはちょっと勿体無いな、と個人的には思います。
個人的にはプレミアムクラスはアップグレードポイントを使って年に1回搭乗しますが、当日アップグレードを含め購入しようとは思わないんですよね…。JALのクラスJやファーストクラスは当日アップできればけっこう割と検討するんですが。
株主優待が1年半に
 
現在1年である株主優待券の有効期限が半年伸びて1年半になります。合わせて、予約時に株主優待の番号が必要になります。
が、これやると市場に株主優待券がだぶつくことになるので、金券ショップでは値崩れが起きそうですね。変更が効く割に値段の安い株主優待運賃はSFC修行の味方にもなるので便利ですし、券を後回しにして予約だけする人が減るので、少しは取りやすくなるかもしれません。修行する側の方には嬉しい内容でしょうか。
一方、株主の方であれば今以上に値段が下がってしまうので売り払うのはちょっと勿体ないでしょうね。今まで売っていた人も、今後は自分で使ったり人にあげたりするのがよさそうです。
特典航空券関係
続いて特典航空券関係です。
ファミリーマイル使用でもWebで取消・変更可能に
個人的にはこれが1番嬉しい内容ではないでしょうか。
国内線の特典航空券を変更する際に、家族間のマイルを共有できる「ファミリーマイル」を使っていた場合、現在はWebで手続きができず、電話をする必要があります。キャンセルはフォームでできるようになりましたが、変更はいまだに電話なんですよね…。
ANAカードファミリーマイルを使った特典航空券の変更が、Webでできるようになります。
電話するにしてもANAのコールセンターはコロナ禍後、本当につながらなくなってきており、国内線コールセンターでも日にちや時間によっては30分以上待たされたりします。国際線は2時間以上がザラですが…。
正直、特典航空券の変更という比較的よく起こる事象かつ、国際線のような複雑な航空券を組んでいることも多くないのに電話対応というのは、あまりに負担に(それこそコールセンター側にも)なっていたかと思いますが、これがようやくWebで完結するようになります。本当に助かります。
プレミアムクラス(新:ファーストクラス)へマイルでアップグレードが可能に
現在、普通席(新:エコノミークラス)からプレミアムクラス(新:ファーストクラス)にアップグレードするには、金銭(路線ににより金額は異なる)またはアップグレードポイント(一律4ポイント)になっていますが、新たにマイルでもアップグレードできるようになります。
必要マイル数などはまだ発表されておらず、5月以降の発表となります。
これで一つ気になるのが、マイルでのアップグレードを認める際、おそらく必要マイル数が全路線一律になるとは思えないので、一緒にアップグレードポイントについても、路線によって必要ポイント数が変わってしまうのではないかな…というのをちょっと心配しています。
ANAの場合、機内で提供される食事のレベルが幹線と地方路線で異なるため、距離だけでなく幹線・非幹線でかわってきそうな予感もします。私はアップグレードポイントはプレミアムクラスで利用しており、だいたい札幌線か福岡線で使っているのですが(那覇はなかなか取れないので…)、これら幹線はサービスが地方路線よりもいいので、相対的にお得に使わせていただいていますが、幹線は6ポイントに上げるとかやってきそうで怖いです…。
ステータス保有者の特典航空券優先予約が復活
ANAの国内線特典航空券は、今年の頭までは年に2回一斉に半年分の予約を開始するスタイルであり、その際にステータス保有者には予約開始時間を早めることで優先的に特典航空券を取ることができる仕組みを取り入れていました。
 
2025年の2月から、特典予約が355日前から予約可能になったことに伴い、このステータス保有者が優先的に予約することができる仕組みが失われていました。
そこで、2026年5月19日搭乗分から、本人が自分のマイルで搭乗する場合、ANA国内線特典航空券とANA国内線アップグレード特典の予約が優先される仕組みが導入されることになりました。本人のみならず、同行者も対象になるということです。
そのほかの変更点
そのほかにも一部変更があります。対象者は少なかったり、重要だけどまだ全然情報がなくて書きようがなかったり、ふつうに使っていればあまり影響のない話なので箇条書きでまとめますね。
- 特典航空券は新規発券から1年以内に旅行を開始し、ご旅行の第一区間以降の区間は旅行出発日から1年以内の利用が必要に
- 乗り継ぎ用の特典航空券チャートを作成(詳細は後日)
- 日本国外のANA予約・案内センターで発券する場合に手数料が必要に
- オープンチケットの取り扱いが終了
- 予約氏名はカタカナからアルファベットに
- 妊娠中の搭乗条件の変更
- ジュニアパイロットサービスの条件変更
この中でと乗り継ぎ用の特典航空券のチャート作成はけっこう大きな話ですね。JALは現在ありますが、ANAは沖縄離島を除いて別々に2区間発券しないといけないので必要マイルが嵩んでしまうという問題があります。これを解消してくれるのは直行便がない旅程では非常にありがたいものだと思います。
まとめ
ANAの国内線航空券の発券ルールなどが一部変更になります。大きいのは2歳が小児扱いになること、ファミリーマイル使用の特典航空券の変更がWebでできることになることでしょうか。
今回のルール変更とあわせて、2026年には運賃の変更や予約サイトの利便性向上も行うようです。運賃については、国際線と同じような感じになるんでしょうね。サイトが便利になるのは大歓迎です。
そう、サイトをより便利で使いやすい空席照会・予約機能へリニューアルするのであれば、国際線の方ですが、どうしても1か所直してほしいんですよね…。
 
もはや全人類泣き崩れたくなるこの画面。そう、特典航空券のルールから逸脱していてもそこで止めてくれず、最後全部つないだ後にこの画面を出すのはついでに直してください!ANAさん頼みますよ!!



 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		


