
2025年から、万博や観光需要に対応する形で神戸空港の国際線就航、関西空港の発着回数増加が計画されています。
それにあたり、関西の上空では飛行機の通るルートを再整理してます。3月の夏ダイヤの少し前から新しいルートを使うことになるのですが、これに伴い、通過位置点、つまりウェイポイントも変更となります。
今回、それに伴い伝説のウェイポイントが廃止されることになります。それはどんなものでしょうか。
関西国際空港の発着回数増加と神戸空港の国際線化

関西国際空港は発着回数を時間あたり最大60回に増やす準備を進めています。最近、関西空港はLCCに大人気ですので逼迫しつつありましたが、今回の空域整備によって余裕が少し出てきます。
なのでこれからさらに増便なども期待できそうです。個人的には、もう少し欧米便や日系フルキャリアの国際線があってくれたらより活性化すると思うんですけどね、JALのロンドン便とか復活しませんかね…(ANAには全くきたいしてない)。

また、神戸空港は2025年からチャーター便に限ってですが国際線の就航が開始され、2030年には定期便の就航を目指しています。関空が遠い人にとって、神戸空港から海外旅行にいけるのは便利になりますね。まぁ新たにできる第2ターミナルはこじんまりとしたものにはなりそうですが。国内線も本数が増やせるようになるので、神戸拠点のスカイマーク等は増便の余地がありそうです。JALも「羽田=神戸は黒字路線なのでいつか戻りたい」と(一応)撤退時に言っていたので復活あるかな…。
現時点では国際線については大韓航空のソウル便、スターラックスの台北便、台中便がチャーターとはいえ定期的な就航を予定しているほか、ベトジェットエアがGWに数便飛ばすようです。スターラックスはダイヤをすでに公表しており、なんと台中=神戸はデイリーとなりました。て
しかし、あくまでチャーター便なので、CIQ(検疫、入管、税関)は常駐ではなく出張扱いとなるため、数が少ないことから出入国は意外と混雑するかもしれません。
これらを整備するにあたり、関西の上空では、今までより多くの飛行機が離発着できるように航空路・ウェイポイントの再整理が行われています。
ウェイポイントとは?
ウェイポイントは経路上の地点情報のことで、日本の領空内に1,000箇所以上あります。フライトの際は、どのウェイポイントを通るのかを計画し、管制に届けを出しています。なので非常に重要なものになっています。
このウェイポイントですが、世界共通のルールとしてアルファベット5文字を使用することになっており、日本では基本的にはポイントが位置する地名を中心に5文字になるように作られるんですが、たまに変わったものが採用されています。
例えば和歌山のMIKANや秋田のBIZINなど、ちょっと変わったようなものもあります。後は姫路上空のAYAYAとか(松浦亜弥は姫路出身)も変わり種として割と有名かもしれません。このあたりは国交省が決めているんですが、ちょっとした遊び心で洒落をきかせたものを作ったりすることもあるそうです。国交省らしからぬという感じでもありますが…。

バース、掛布、岡田のウェイポイントが廃止へ
今回、空域整備により新たにチェックポイントが作られるとともに、廃止されるチェックポイントもあるのですが、その中にはあの伝説の阪神のクリーンナップの3人の名前があるんですよ。

それがBERTH・KAKEF・OKADAの3つ。ご存知の方も多いかと思いますが、1980年台の阪神のクリーンナップですね。1985年4月17日の甲子園のバックスクリーン3連発は今でも伝説とされています。
なぜかこの3人の名前もチェックポイントになっているんですよ。阪神ファンが名付けたのかようわかりませんが、このチェックポイントは関西国際空港が作られたときにできたポイントらしいので、その時の担当者が熱狂的な阪神ファンだったのでしょうか…。

位置関係はだいたいこんな感じ。バースと掛布は徳島県上空、岡田は姫路の沖合あたりになっています。
このウェイポイントを順番に通るイベントも過去にスカイマークが実施したことがありますし、また阪神タイガースを語る上では欠かせない3人でもあるので、こういった遊び心のあるポイントがなくなるのは、便利になるとはいえ少し寂しいものです。
まとめ
関西では神戸空港の国際化という大きなイベントを控えており、また関空も離着陸回数を増やす取り組みが行われています。そんな中、ネタとしては鉄板といえば鉄板だった、バース、掛布、岡田のウェイポイントが廃止されることになりました。
阪神ファンはちょっと寂しいと思うかもしれませんが、まあ神戸空港の国際化のために我慢してやってください笑