ANA羽田空港新規路線の運航スケジュールが発表。特典航空券争奪戦は1月27日開始!

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2020年3月から、羽田空港国際線が1日あたり50便もの大増便が始まり、第2ターミナルの一部が国際線に転用されます。

ANAも、新たに羽田空港から一日あたり深夜早朝枠も含めて14便の国際線が就航することになっています。

これについて、路線はすでに11月に発表されていましたが、未定となっていたダイヤ、機材、就航開始日などがようやくきまりました。

また、航空券の発売日も併せて発表されています。特典航空券もこの日から予約が開始されますので、新規就航地に行きたい人は、せひ当日特典航空券を押さえてみましょう。

ANA羽田空港国際線の就航路線

これはすでに11月に発表されているのですが、羽田空港からANAが新たに就航する都市は以下の14路線となります。

ANA羽田発新規路線
  1. サンノゼ(成田から移管)
  2. サンフランシスコ(新規)
  3. シアトル(成田から移管)
  4. ヒューストン(成田から移管)
  5. ワシントン(成田から移管)
  6. ロサンゼルス(増便・成田から移管)
  7. 青島(新規)
  8. 深圳(新規)
  9. モスクワ(新規)
  10. シドニー(増便)
  11. デリー(成田から移管)
  12. ミラノ(新規)
  13. イスタンブール(新規)
  14. ストックホルム(新規)

このうち、アメリカ路線を中心としたものについては、成田空港からの移管となるため、運航スケジュールなども公表されているんですが、新規就航や増便となっている路線については、追って発表となっていました。

私もワクワクしながら待っていたのですが、待てども待てども発表がなかなかありませんでした。12月中旬に発表という話もあったのですが、年末になっても発表がなく、私もついこんなことを呟いてしまいました。

そりゃ、枠の配分前にANAは「JALガー、公正な競争環境ガー」と吠えまくっていたのですが、いざ割り振られたらパイロットが足りないから就航できない、成田は10便減便だ!なんて言い出すんですから。

と、もともとJAL派の私が愚痴ってしまいましたが、ようやくスケジュールが発表されまきたので、順に紹介したいと思います。

ANA羽田新規就航路線の全体像

新たに就航ダイヤが決まった7路線の全体像はこちらの表のとおりです。まずはこちらの表をご覧ください。

路線 羽田発 現地着 現地発 羽田着 運航日
イスタンブール 8:35 14:15 16:50 10:25 毎日
ミラノ 0:55 6:20 12:10 7:00 月木土→毎日
ストックホルム 9:40 13:00 14:20 7:10 月木土→毎日
モスクワ 8:40 13:10 15:05 7:10 毎日
シドニー 8:45 19:10 12:00 20:30 毎日
サンフランシスコ 22:55 16:15 1:45 5:00 火金日→毎日
青島 9:55 12:30 13:30 17:35 毎日
深圳 11:20 15:10 17:00 22:15 毎日

具体的な路線の考察をみていきたいと思います。

羽田ーイスタンブール

羽田ーイスタンブール便
  • 運航開始日:2020年7月6日
  • NH219便:羽田8:35発→イスタンブール14:15着
  • NH220便:イスタンブール16:50発→羽田翌日10:25着
  • 運航日:毎日
  • 機材:ボーイング787-8
  • クラス:ビジネス・プレエコ・エコノミー

まずはトルコ・イスタンブールです。日系は初就航。イスタンブールと聞いて庄野真代の「飛んでイスタンブール」を想像してしまったひと、歳バレますよw

ANA初就航のイスタンブールですが、羽田空港を朝に出発、イスタンブールは夕方に出発する便を設定しました。今まで、トルコ行きって深夜出発のイメージが強かったのですが、今回は昼便になります。

使用する機材はボーイング787-8です。787-8にはプレミアムエコノミーがある機材とない機材がありますが、今回のイスタンブール線はプレミアムエコノミーの設定がある機材になります。

また、ビジネスクラスは、スタッガードタイプの座席になっています。

イスタンブールからは、スターアライアンス加盟のターキッシュエアラインで、東欧、あるいは中東の各地にも乗り継ぎが可能です。

羽田ーミラノ

羽田ーミラノ便
  • 運航開始日:2020年4月20日
  • NH207便:羽田0:55発→ミラノ6:20着
  • NH208便:ミラノ12:10発→羽田翌日7:00着
  • 運航日:月木土(7月20日から毎日)
  • 機材:ボーイング787-9
  • クラス:ビジネス・プレエコ・エコノミー

続いては日本人の海外旅行先としても人気のイタリア・ミラノ線です。JAL撤退以来10年ぶりの日系復活ですね。イタリアは海外旅行初心者も多く訪れますから、日本人には嬉しい話です。

イタリアは昼間枠で設定されていますが、やむを得ず深夜便になるという状態のミラノ線です。運航当初は週3便で開始しますが、7月20日からは毎日運航となります。

現在、ANAが運航する羽田深夜発のヨーロッパ便はフランクフルトやウィーン行きがありますが、需要どうなんですかね?確かに、国内各地からの乗り継ぎを考えれば、朝早い時間に設定するくらいなら深夜便の方が便利かもしれませんが…。

実は早くからANAが次のヨーロッパ進出として計画していた都市でもあります。2010年にJALが経営合理化の一環としてイタリア(ミラノ週3便、ローマ週4便運航していました)から定期便の撤退をして以来、10年ぶりに日本の航空会社がイタリアに定期便として進出することになります。

ミラノからはコードシェアをしているアリタリア航空を使ってイタリア各地へ乗り継ぐことも可能です。ただし、スターアライアンス加盟の航空会社ではないので、特典航空券で発券する際はちょっと大変そうですね。

羽田ーストックホルム

羽田ーストックホルム便
  • 運航開始日:2020年6月6日
  • NH221便:羽田9:40発→ストックホルム13:00着
  • NH222便:ストックホルム14:20発→羽田翌日7:10着
  • 運航日:月木土(7月20日から毎日)
  • 機材:ボーイング787-8
  • クラス:ビジネス・プレエコ・エコノミー

水の都、北欧のベネチアとも呼ばれる美しい街ストックホルム。私も2019年に訪れましたが非常によい街でした。物価高いですけどね!!

日本とスウェーデンの間を結ぶ唯一の直行便となるストックホルム線ですが、こちらもイスタンブール同様、羽田を朝かなり早めの時間にでる便で、ストックホルム発も午後2時台と、かなり早い時間になりました。

羽田9時台発だと、イスタンブールや下で紹介するモスクワと違い、ギリギリ国内各地からの便で乗り継ぎはできそうですね。一方、ストックホルムのアーランダ空港は市内からけっこう距離があるので、14時台の便だと11時には市内を出発しないと間に合わないですね…。

使用する機材はボーイング787-8です。787-8にはプレミアムエコノミーがある機材とない機材がありますが、イスタンブールと同様、ストックホルム線もプレミアムエコノミーの設定がある機材になります。

6月の運航開始からしばらくはミラノ線同様、週に3便の運航ですが、こちらも夏にはデイリー運航となります。ただ、ストックホルムにデイリーの需要があるのかと言われると…いささか心配している路線です。

ストックホルムは水の都なだけあって、北欧の都市と大型フェリーで結ばれています。フィンランドのヘルシンキ、エストニアのタリンなどに、一泊の船旅をすることも可能です。

私もストックホルムからヘルシンキまで、タリンクシリヤラインを利用しました。

北欧クルーズ!タリンクシリヤラインに搭乗してきました!①フェリーの概要・路線・予約方法などを紹介

2019-10-28

このように、タリンクシリヤラインを活用し、たとえばストックホルムを観光してからフェリーで移動して違う国を観光し、その国からフランクフルトなどを経由して日本に帰る、なんて行程を組むことも可能ですね。

スターアライアンス特典航空券などを使うと、北欧旅行が非常に便利になりそうです。

羽田ーモスクワ

羽田ーモスクワ便
  • 運航開始日:2020年7月1日
  • NH213便:羽田8:40発→モスクワ13:10着
  • NH214便:モスクワ15:05発→羽田翌日7:10着
  • 運航日:毎日
  • 機材:ボーイング767-300
  • クラス:ビジネス・エコノミー

続いては大国ロシアの首都、モスクワです。

ANAが新たに進出するロシア。先に発表されていた成田=ウラジオストク路線は週に2便と非常に使いにくいダイヤとなっていますが、一応、モスクワはデイリー運航を行うようです。

びっくりしたのが、機材がなんとボーイング767-300であること。ANAのボーイング767は、かなりボロくビジネスクラスもフルフラットにはなりません。

一方、JALは羽田=モスクワにボーイング787-9を導入します。もちろんビジネスクラスはフルフラットですから、完全にやる気のない路線になってしまっていますね。ビジネスクラスがどれだけ埋まるかが、開設の成功にもつながりますから…。

まぁ、もともとアエロフロートはJALと業務提携でコードシェアを実施し、S7航空はワンワールド加盟航空会社ですから、ANAはロシアで提携する大手航空会社がないんですよね…。なので枠はあるから無理くり飛ばしているような感じですよね…。

なので意外と特典航空券のねらい目になるかもしれません。エコノミーでモスクワ行くならいいと思います。下手すると、減額マイルの常連さんになるかもしれませんね…。

羽田ーシドニー(増便分)

羽田ーシドニー便
  • 運航開始日:2020年3月29日
  • NH889便:羽田8:45発→シドニー19:10着
  • NH890便:シドニ12:00発→羽田20:30着
  • 運航日:毎日
  • 機材:ボーイング787-9
  • クラス:ビジネス・プレエコ・エコノミー

従来、日本とオーストラリアを結ぶ便は、夜に日本を出発して、朝に現地に到着する便が大半です。JALの成田=メルボルン便など、一部は日本を午前中に出発するものもありますが、シドニーに関してはほぼ日本発は夜です。

ANAが新たに設定したのは、羽田を朝に出発し、シドニーに夕方につく便です。もともとANAのシドニー便は、往復とも深夜便であったため、シドニーに朝到着した機材が、夕方まで寝かしっぱなしだったんですね。これが昼便ができることにより、現地での機材を寝かせる時間が減少し、効率的な機材運用が可能になります。

利用者としても、新たな選択肢ができたのは歓迎したいところですね。

羽田ーサンフランシスコ

羽田ーサンフランシスコ便
  • 運航開始日:2020年3月29日
  • NH108便:羽田22:55発→サンフランシスコ16:25着
  • NH107便:サンフランシスコ1:45発→羽田5:00着
  • 運航日:火・金・日(5月25日から毎日運航)
  • 機材:ボーイング777-300
  • クラス:ファースト・ビジネス・プレエコ・エコノミー

サンフランシスコ便は、アメリカ路線で唯一、成田からの移管ではなく純増の路線となります。JALはもともと羽田=サンフランシスコを運航しており、2020年から成田=サンフランシスコを運航開始しますから、JAL、ANAともに羽田・成田のダブルトラックとなります。一気に便数増えますね。大丈夫かな?

機材はファーストクラスつきのボーイング777-300を使います。成田便がボーイング787あたりに置き換わるかなぁと思っていましたが、機材変更のリストに成田ーサンフランシスコがないので、今回の新規路線で、唯一ファーストクラスが新たに解放される路線でもあります!

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これはマイルをたくさん持っている人であれば、特典航空券の狙い目ですね!

時間帯は現行の成田発が17:00ですが、羽田発は22:55と夜遅い時間になりました。これは以前JALが深夜早朝枠時代に飛ばしていた時間帯ですね。また、サンフランシスコ発も深夜で、羽田には早朝に到着します。

ということで、ファーストクラスを楽しみににしてても、やはり寝たい時間帯ではあります(苦笑)

どうしてもアメリカ西海岸行きの便は、日本を夕方から夜にかけての時間に集中してしまうのは、現地の時間も考えるとやむをえません。

羽田ー青島

羽田ー青島便
  • 運航開始日:2020年3月29日
  • NH949便:羽田9:55発→青島12:30着
  • NH950便:青島13:30発→羽田17:35着
  • 運航日:毎日
  • 機材:ボーイング787-8
  • クラス:ビジネス・エコノミー

私個人的な話になりますが、中国本土に行ったことがなく、青島にもなにがあるのかさっぱりわかりません。

青島には成田からの直行便があるほか、羽田発の便を設定してきました。就航時間は昼便で、成田とほとんど変わらない感じですね。

使用する機材が787ですが、近距離便なのでプレミアムエコノミーの設定がない機材となります。また、ビジネスクラスのシートは、このようなグレードルタイプとなっており、座席がフルフラットにはなりません。

補足
また、現在運航中の成田ー青島線は、機材が787-8からエアバス320neoに小型化されます。

羽田ー深圳

羽田ー深圳便
  • 運航開始日:2020年7月1日
  • NH965便:羽田11:20発→深圳15:10着
  • NH966便:深圳17:00発→羽田22:15着
  • 運航日:毎日
  • 機材:ボーイング787-8
  • クラス:ビジネス・エコノミー

私が密かに着目していた深圳便です。ここ30年で世界で一番発展した都市と言っても過言ではないと思っています。

今は香港の情勢が安定していませんが、香港便と組み合わせて旅行ができるというメリットがあります。

青島路線同様、機材はボーイング787-8でプレミアムエコノミーなし、ビジネスクラスはグレードルタイプとなります。

特典航空券の予約開始は1月27日!

今回新たに就航するこれらの路線の航空券は、1月27日から販売を開始します。ということは、特典航空券の予約も1月27日に来年の1月分まで一気に開始されることになります。

このように新たな就航路線がある場合というのは、特典航空券の発券のねらい目となります。多くの人が特典航空券を発券しようとしますが、人によって行きたい日や場所が異なりますから、航空券の狙いが分散され、希望のチケットが取りやすくなるのです。

特に今回は、2020年の年末年始にかけての特典予約が一斉に開始されます。

具体的には、就航日から来年1月15日までの特典航空券が一気に解放されるということですね。

もう夏休みどころか冬休みのことまで考えなきゃいけないのはちょっと大変といえば大変ですが、今回を逃すと特典航空券の確保は難しくなるかもしれません。少し真剣に考えておいて損はないと思うんですよね。

ということで、今回の一斉開放では忙しくなりそうですね。ANAマイラーとしては、優先順位をきめて、狙いを定めて特典航空券を確保していきましょう。

ANA羽田新規路線のまとめ

ANAが2020年に羽田空港から新規就航する路線のうち、成田からの移管ではない純増となる路線の概要が発表されました。

ヨーロッパ路線は全体的に朝が早い時間となり、羽田の特徴である国内線ネットワークが活かせていないような気がしなくもないです。

おそらく、国際線ー国際線の乗り継ぎ需要が少ないヨーロッパ路線は、国際線ターミナルから第二ターミナルに移管されると思うので、その影響ですかね?

なにはともあれ、マイラーであれば新規就航路線の航空券発売日は、特典航空券枠の一斉開放日でもありますので、行きたい都市がある方は、開放の時間になったら予約にかかりましょう!

ただ、この後記事を書こうと思っていますが、光あれば闇ありということで、無理やり羽田から飛ばすことにより、機材やパイロットが不足することから成田からの便が減便となります。

特に東南アジアやインドを減便したり機材を古いのにしたりしていますので、このあたりについて早い段階で触れたいと思います。1

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