新幹線も特急も最大半額の衝撃!JR東日本の「トクだ値」シリーズを利用して旅行しよう!

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新型コロナウイルスのせいで苦境が続く鉄道業界。そんな中、JR東日本がインターネット限定で販売している割引きっぷである「えきねっとトクだ値」、「お先にトクだ値」の強化版、「お先にトクだ値スペシャル」を期間限定で設定してきました。

従来からえきねっとを利用して新幹線や特急の割引を受けることができましたが、この「お先にトクだ値スペシャル」を使うと、期間限定・席数限定にはなりますが、最大半額の料金で新幹線に乗ることができます(現在は設定はありません)。

そのほかの路線でも「えきねっとトクだ値」や「お先にトクだ値」を利用すると、北陸、上越新幹線も割引になるほか、日光・鬼怒川いき特急の特急スペーシアや東海道線の特急踊り子、中央線あずさなども、期間限定で大幅に割引となっています。

そこで今回は「お先にトクだ値スペシャル」、「えきねっとトクだ値」や「お先にトクだ値」といった、JR東日本の割引サービスを紹介したいと思います。

JR東日本のネット限定割引サービス

JRの新幹線は飛行機と異なり、あまり魅力的な割引運賃がないため、当日駅できっぷを購入して乗車している人も多いと思います。

飛行機は正規料金が高すぎるのもあり、事前にインターネットで購入する人が大半だと思いますが、鉄道はまだまだ駅の自動券売機やみどりの窓口で購入されている人も多いのではないかなと思います。購入場所が普段の生活圏の中の駅なので、気軽に購入できますしね。

ですが、JR東日本はインターネット限定で「えきねっとトクだ値」や「お先にトクだ値」という割引きっぷを販売しています。飛行機と同じように購入期限があって、それに応じて割引に差がでたりしています。また席の数も全てその値段で売るのではなく、飛行機と同様に席数限定での販売となります。

そんな中、新たに「お先にトクだ値スペシャル」という区分が新たにできました。「お先にトクだ値」よりも購入期限は早いのですが、より割引が受けられるというものです。JALで例えれば、「先得割引」に対して「ウルトラ先得」が設定されたようなイメージです。

  割引率 発売期限 発売時期
えきねっとトクだ値 5~15%
(一部30%)
当日まで 通年
お先にトクだ値 25~35% 13日前まで 通年
お先にトクだ値スペシャル 50% 20日前まで 期間限定

これらの割引運賃ですが、すべての座席が購入できるのではなく、一部の座席数のみがこの料金で購入できます。なので、早い者勝ちになってしまいます。

この辺も飛行機と同じような感覚です。座席はあいていても、安い運賃の販売は終わっていることがありますよね。

とはいえ、席数限定のため、当日まで販売している「えきねっとトクだ値」も、なかなか空席はないんですよね。通常の指定席に空席はあるんですが、「えきねっとトクだ値」は満席なんてことが多いです。

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とはいえ、10%割はけっこう大きいので、直前でも一応えきねっとのサイトをみて空席があれば、そちらで予約したいですね。

キャンセル料は直前でも320円

お先にトクだ値スペシャルに限らず、JR東日本ねきねっとを通じて購入したチケットは、出発直線(6~4分前)まで、わずか320円で済んでしまいます。

国内線の飛行機の場合、割引運賃で発券したチケットをキャンセルする場合、50%くらいのキャンセル料がかかってしまいますが、えきねっとの切符は直前でも320円で済むのはありがたいです。

「キャンセル上等」でお得な運賃を予約するのはどうかとは思いますが、小さいお子さんがいたり多忙だったりする方でも、飛行機よりも気軽に予約を入れておけるというのは安心材料ですし、旅がより身近になるかと思います。

子供料金も設定あり

あと飛行機の割引運賃と違うのがここでしょう。

飛行機の場合、割引運賃は大人、子供共通の値段になりますが(2023年からJALは子供にも割引運賃を導入します)、鉄道の場合、割引運賃でも小児運賃は半額になります。

例えば、半額になる「お先にトクだ値スペシャル」を利用して東京から仙台まではやぶさで向かうと5,600円となるのですが、子供はこの半額の2,800円になります。これはもう格安すぎますね…。

半額になる「お先にトクだ値スペシャル」の設定路線

今回期間限定で料金が半額になる「お先にトクだ値スペシャル」は、すべての路線で設定されているわけではありません。特定の区間のみに設定されています。

ただ、2022年4月現在は「お先にトクだ値スペシャル」の設定がないんですよね。3月までは一部路線で実施されていたのですが…。また始まったらこちらで紹介したいと思います。

「お先にトクだ値」、「えきねっとトクだ値」も十分にお得!

半額になる「お先にトクだ値スペシャル」が設定されていない新幹線や特急でも、全く割引がないかというとそんなことはなくて、13日前までに購入することで割引を受けられる「お先にトクだ値」や、前日までの購入で割引を受けられる「えきねっとトクだ値」という割引切符もあります。

こちらは多くの路線で設定がありますし、中には普段設定されない期間限定の路線などもありますので紹介したいと思います。

東北新幹線などはお先にトクだ値で最大35%割引

最初に「お先にトクだ値スペシャル」がグランクラスにまで導入されて衝撃だった東北新幹線は、2022年2月まで半額設定がありましたが、現在はありません。いやしかしグランクラス半額は衝撃すぎましたね…結局使う機会がなかったのが残念でしたけど。

それでも通年で「お先にトクだ値」が設定されているので、「お先にトクだ値スペシャル」が設定されていない今でも、25%~35%割引を利用することは可能です。

目的地 列車名 普通車 グリーン車 グランクラス
郡山 やまびこ 5,260 6,980
福島 やまびこ 5,780 7,480
仙台 はやぶさ
やまびこ 7,070 9,450
盛岡 はやぶさ 11,100
やまびこ 9,280 11,650
新青森 はやぶさ 13,090
秋田 こまち 8,950 10,590
山形 つばさ 11,630

割引は基本的に普通車指定席のみで、「やまびこ」と「こまち」に限りグリーン車も対象となっています。

注意事項は、大宮から仙台までノンストップの「はやぶさ」での仙台発着の設定がないということです。首都圏から仙台まで割引の新幹線を使いたい場合は、途中何駅か停車するやまびこを利用する必要があります。はやぶさを利用したい場合は定価で、ということになります。

北陸・上越新幹線は「お先にトクだ値」で最大35%割引

北陸・上越新幹線には今回「お先にトクだ値スペシャル」の設定がないのですが、ふだんから設定のある「お先にトクだ値」が利用できます。

「お先にトクだ値」は、「お先にトクだ値スペシャル」のように半額とまではいかないのですが、一部列車で最大35%割引となりますので、これでも十分オトクに新幹線を利用することができます。なかなか予約が取れないのが悩みなんですけどね。

主な設定路線と金額は以下のとおりです。

行先 列車名 普通席 グリーン車
高崎 たにがわ 3,120 4,140
越後湯沢 たにがわ 4,270 5,290
長岡 とき 5,780~6,620 7,480~8,050
新潟 とき 6,850~7,380 9,230~9,940
軽井沢 あさま 3,770~4,060 4,790~5,160
長野 あさま 5,280~5,680 6,980~7,510
富山 かがやき・はくたか 8,930
金沢 かがやき・はくたか 9,920

東京から新幹線で新潟が7,000円、長野が5,000円、金沢で10,000円というのは十分オトクなのですが、やはり割引率30~35%と50%ではお得度に大きな実感の差がありますね。

2020年度は北陸新幹線にもお先にトクだ値スペシャルの設定があって50%割引が適用されていたためそう見えてしまうのかもしれません。軽井沢なんて、50%割引のときは片道の料金が3,000円を下回っていて(2,910円)いて衝撃的だったのですが、お先にトクだ値スペシャルの設定終了により、最安でも3,770円となります。それでも定価が5,800円ほどするわけですから、十分オトクなんですけどね。

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GoTo含めて最近割引が激しかったので、感覚がマヒしつつあります…これはいかんいかん。

また、前日まで予約可能な「えきねっとトクだ値」は15%程度の割引があります。

日光・鬼怒川・草津が「お先にトクだ値」30~40%割引

東京から2時間程度でいける北関東有数の温泉地、日光、鬼怒川や草津にいく特急列車も、「えきねっとトクだ値」や「お先にトクだ値」が設定されており、30~40%割引となっています。

区間 列車名 普通車
上野ー長野原草津口 草津 3,210円
新宿ー日光・鬼怒川 日光・きぬがわ 2,860円

個人的おススメはスペーシアきぬがわ。JRの新宿駅から出発し、宇都宮線を走行したあと栗橋から東武線に入り2時間で日光、鬼怒川に直通してくれる特急です。私も大昔、2008年に利用したことがあります。また久々にこちらのエリアにも行きたいですね。

しかし、わずか2,860円で鬼怒川に行けるのは破壊力抜群です。特に日光・きぬがわは「えきねっとトクだ値」の設定のため、当日まで予約可能になっています。

新宿から小田急でロマンスカーで箱根湯本に行くのに2,300円、さらにそこから列車やバスを利用することを考えれば、事前予約といはいえ、それに近い額で日光・鬼怒川に行くことが可能です(小田急ロマンスカーは事前割引とかないので)。

最近まで「お先にトクだ値スペシャル」が設定されていて50%割引だったのでそれに比べるとオトク度が下がってしまったのですが、

中央線あずさ・かいじが「お先にトクだ値」で30%オフ

6枚回数券がその昔オトクだった中央線特急あずさやかいじも、回数券がなくなったかわりに13日前までの購入で30%割引される「お先にトクだ値」の利用がおススメです。

区間 列車名 普通車
新宿ー大月 かいじ 1,770円
新宿ー石和温泉・甲府 かいじ・あずさ 2,710円
新宿ー上諏訪・下諏訪 あずさ 4,390円
新宿ー松本 あずさ 4,620円

新宿から甲府まで片道2,710円、松本まで4,620円で設定されています。甲府や松本は高速バスとの競争が激しく、割引運賃をもってしても値段競争では完全には勝てませんが、中央道がけっこう混むことも多いので、鉄道には定時性のメリットがあります。中央本線はカーブが多かったり、上諏訪から先に単線区間があったりするので、距離と停車駅数の割に少し時間がかかるんですよね…。

東海道線特急「踊り子」が「えきねっとトクだ値」で30%オフ

東海道線の特急踊り子には、30%割引の「えきねっとトクだ値」も設定されています。

踊り子の場合、ここまで紹介してきた他の路線と違って「えきねっとトクだ値」なので、乗車前日まで席が余っていれば利用することが可能です。最初に紹介しましたが、えきねっとトクだ値は通常10~15%割引なので、踊り子での30%割引というのは、正直破格です。

また、2021年7月から、伊豆急行線エリアにも適用されるようになりました。踊り子は伊豆急に乗り入れており、割引きっぷって客単価の減少にもつながるため、取り分などで乗り入れ会社の調整が必要なため、最初はJRエリアの終点である伊東まででしたが、伊豆急との調整がついたのか、伊豆高原や伊豆急下田発着にも適用されるようになりました。これはメチャクチャ大きいです。

注意
話題の豪華特急「サフィール踊り子」号は対象外となります。
区間 普通車
東京ー湯河原 1,890円
東京山手線内ー熱海 2,480円
(品川発に設定すると2,090円)
東京山手線内ー伊東 2,710円
東京山手線内ー伊豆高原 3,550円
東京山手線内ー伊豆急下田 4,240円

日帰り温泉や散策も楽しめる熱海まで2,480円(品川発に設定すれば2,090円)、夏でも気持ちいい伊豆高原まで3,550円、海がきれいな伊豆白浜に近い下田まで4,240円となっています。

一つだけ残念なのが、特急「踊り子」は伊豆急下田のほか修善寺行きもあるのですが、修善寺方面は設定がないことです。

修善寺といえば、マリオットファンにはおなじみの修善寺マリオットホテルもある温泉地なので、こちらの設定も欲しかったところですね…。

お先にトクだ値スペシャルの購入方法

「お先にトクだ値スペシャル」をはじめとした今回紹介した割引運賃はeチケットサービスの限定商品で、JR東日本のインターネット予約サイト「えきねっと」でのみ発売します。その購入方法を簡単に紹介したいと思います。

えきねっと会員の登録

まず「えきねっと」に会員登録をしていない人は、会員登録をする必要があります。年会費等は無料です。

えきねっとのトップページの右上にある「新規会員登録」をクリックし、規約確認→メールアドレス登録→仮登録→メールのURLリンク先で個人情報の登録、を行っていきます。

きっぷの購入

えきねっと会員になったら、さっそくえきねっとホームページから新幹線や特急列車の予約を行いしょう。

先ほど紹介したとおり、「お先にトクだ値スペシャルの」発売期間は、乗車日の1ヶ月前の午前10時から20日前の午前1時40分まで(実質21日前まで)まで購入が可能、「お先にトクだ値」は14日前、「えきねっとトクだ値」は前日まで購入可能です。

注意
えきねっとは深夜時間帯は利用できませんのでご注意ください。

ねきねっとのトップページから、出発地、到着地、日程などを入力し、「列車を検索する」をクリックします。

すると便が表示されますので、希望する便の「きっぷ・座席の種類選択へ進む」をクリックします。

便を確定させると、はじめて料金が表示されるという仕組みです。航空会社のウェブサイトだと、便の横に様々な運賃が表示されているので、「この便だと割引運賃があいている!」とわかるのですが、えきねっとはいちいち便をみないといけないのが不便ですね…(実はえきねっとも今年の6月まではそのようにみれたのですが…)

50%割引のお先にトクだ値スペシャルのほか、15%割引のえきねっとトクだ値、35%割引のお先にトクだ値の料金と合わせて表示されます。はやぶさの普通席はすでに満席と、やはり埋まるのはやいですね…。

料金を選択したら、次に座席指定を行います。「どの座席でもいい」という選択肢もありますが、シートマップから任意に座席を選ぶことが可能です。ここは選んでおきましょう。

新幹線の場合は原則としてeチケットのみ対応

なお、お先にトクだ値スペシャルは、磁気の乗車券がなくて、SuicaやPASMOなどのICカードにネットで購入したチケットの情報をつけて利用する「新幹線eチケット」となります。

購入手続きを進めていくと、新幹線の改札の入出場で使用するICカードの情報を入力する必要があります。SuicaまたはPASMOなら種類を問わず使えますが、必ずここで登録が必要になります。

当日は、新幹線改札を通過する際、ふだん鉄道に乗るように、登録して情報を記録したSuica、PASMOをタッチして乗車するだけになります。

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この点、外国では購入した後に表示されるQRコードで乗車できるのに対し、日本はわざわざICカードに情報を入れなきゃいけないのがちょっと面倒だなぁと思います…。

「原則」新幹線eチケットなので、一応、みどりの窓口などにいけば例外的に紙の乗車券にすることも可能です。友人の分などをまとめて手配する場合はこの方法もありなのですが、一度紙の乗車券にしてしまうと、便の変更などができなくなるほか、割引料金がそのままキャンセル料になるので、大幅に上昇します。

たとえば割引率50%の「お先にトクだ値スペシャル」で購入したチケットは、新幹線eチケットでキャンセルすれば320円となりますが、これを紙チケットに変更した後にキャンセルする場合、定価の50%のキャンセル料が必要となります。

在来線特急は磁気きっぷのみ対応

新幹線とは逆で、在来線特急の場合は磁気のきっぷのみの対応となります。おそらくエリア万遍なくSuicaに対応していないこと、また車内改札を実施していることが理由だと思います。

SuicaやPASMOの登録は不要なのですが、めんどくさいのが事前に切符を発券しなきゃいけないことです。特に繁忙期は自動券売機が混雑しており、かなり並ぶんですよね。

こちらの自動券売機で「インターネット予約の受け取り」から手続きをすすめる必要があります。

並んでて乗り遅れたら洒落になりませんので、可能な限り、きっぷは事前に最寄のJRの駅の自動券売機で受け取っておくことをお勧めします(受け取りの際には決済に使用したクレジットカードが必要です)

お先にトクだ値(スペシャル)の購入・利用時の注意

お先にトクだ値スペシャルはとってもお得なのですが、購入・利用時に少し注意すべきことがありますので、そちらを紹介しておこうと思います。

原則としてチケットレス発券のみ(新幹線のみ)

一番厄介なのがチケットレス発券のみということで、必ずSuicaやPASMOなどのICカードと紐づける必要があります。乗車する人、一人1枚ICカードが必要になります。

なので代表して一人が複数人の予約を行う場合、同行者のICカードの番号を把握、登録する必要がありますので、その点はちょっとめんどくさいというか、家族ならいいですがICカードの番号を確認するのは、ちょっと嫌ですよね。

先ほども書きましたが、「原則」新幹線eチケットなので、一応、みどりの窓口などにいけば例外的に紙の乗車券にすることも可能です。友人の分などをまとめて手配する場合はこの方法もありなのですが、一度紙の乗車券にしてしまうと、便の変更などができなくなるほか、割引料金がそのままキャンセル料になるので、大幅に上昇します。

特定都区市内制度がない(新幹線のみ)

東京や仙台を発着地にする新幹線のきっぷを購入した場合、乗車券には「東京山手線内」とか「東京都区内」とか「仙台市内」ってのが書いてあると思います。

これは特定都区市内制度といい、一定の距離以上の乗車券になるとつく制度です。例えば東京都区部や山手線内とあれば、東京から新幹線に乗る際、新宿駅から東京駅に向かう際、その乗車券で乗ることが可能です。

ですが、お先にトクだ値スペシャルで発券される乗車券は純粋に新幹線の出発駅と到着駅の部分の乗車券になります。

例えば東京から仙台の新幹線のきっぷを普通に買えば、乗車券は「東京都区内→仙台市内」となりますが、お先にトクだ値スペシャルの場合、乗車券も特急券と同じ「東京→仙台」となるので、その前後の市内の乗車券は、別途購入する必要があります。

席数は限定数!

お先にトクだねスペシャルは、席数限定の発売となっています。また発売期間が1か月前から20日前までと非常に短いため、1か月前から争奪戦になります。

だいたい、このように50%オフ運賃は座席数が少ないので、すぐに埋まってしまうことがおおいです。特に「はやぶさ」の埋まりは早く、25日後の平日のチケットもこのようにすぐに満席になってしまったりします。

圧倒的に「やまびこ」の方が予約は取りやすいです。たとえば東京から仙台に行く際には、速達版のやまびこ(宇都宮・郡山・福島のみ停車)であれば、所要時間は20分程度しかかわりませんので、そのような便を狙っていってもいいかなぁと思います。

どうしてもはやぶさを利用したい場合や乗りたい列車が決まっている場合は、1か月前10時に確実にPCの前でスタンバイするくらいの気合が必要になると思います。

ただ、やはりこの割引率は強烈で家族複数人分ともなると、万円単位の倹約につながりますので頑張って確保しましょう。

利用区間は決まっている

「お先にトクだ値スペシャル」は、対象の区間でも乗降車駅が限定されています。つまり、特定の駅での乗降車しか割引対象にならないのがデメリットです。

例えば秋田新幹線の場合、設定されているのは秋田駅のみで、東北新幹線から分岐する盛岡以降の途中駅である田沢湖や角館といった駅に設定がありません。

じゃあこれらの駅に行く場合は「お先にトクだ値スペシャル」が使えないかというとそうではなくて、ちょっと工夫すれば普通にきっぷを購入するよりもオトクに利用することが可能です。具体的には、手前の駅までの割引きっぷと、そこから目的地までの通常のきっぷを組み合わせるというものです。

例えば東京ー田沢湖を移動したい場合、まず①盛岡までははやぶさの「お先にトクだ値スペシャル」を購入・乗車します。そのあと、②盛岡から田沢湖までの、秋田新幹線の特定特急券+乗車券を購入します。

補足
秋田新幹線は全席指定ですが、盛岡ー秋田間に限り、「席が空いていたら座っていい特急券」である特定特急券がありますので、これを利用します。

実際に乗車する際は、「はやぶさ」と「こまち」は基本的に連結していますので、盛岡駅停車後、はやぶさの車両からこまちの車両に乗り換えることで、ちょっとめんどくさいですがオトクに利用することも可能です。

このようにすることで、通常15,000円以上かかる東京=田沢湖の料金が、1万円以下になるなという技もあるのです。

【参考】東京ー田沢湖の料金
  • 東京ー盛岡(お先にトクだ値スペシャル):7,400円
  • 盛岡ー田沢湖(特定特急料金):2,450円
  • 合計:9,850円

まとめ

JRの新幹線や特急が最大半額で乗車できる衝撃のきっぷ「お先にトクだ値スペシャル」は現在運用されていないものの、「お先にトクだ値スペシャル」などの割引運賃は充実していますので紹介させていただきました。

席数限定ではありますが、多くの特急・新幹線が13日前までの購入で25~40%の割引を受けることが可能です。

同じ新幹線でも東海道新幹線はなかなか割引制度がなく、エクスプレス予約や回数券ばら売りでも割引は1割程度ですが、JR東日本の新幹線や特急はかなりの割引がありますから、これらを積極的に活用して、お得な鉄道の旅を楽しんでもらえたらと思います。

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