【羽田発着枠】来夏拡大の羽田アメリカ便でアメリカ航空会社の配分が暫定決定!新たに羽田から行ける都市は?

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このブログでもときどきネタとして取り上げていますが、早ければ2020年の夏ダイヤから羽田空港国際線の発着枠が増えることが決まっています。

このうち、アメリカとは事前相談で24枠の数が決まり、アメリカの航空会社が希望路線の申請を運輸省にしたというニュースは以前取り上げました。

今回、申請のあった4社19路線から、アメリカの航空会社に割り振られる12枠が暫定的に決まりましたので、紹介したいと思います。

アメリカ航空会社は12枠に対し19路線を申請

以前、本ブログでも取り上げましたが、2020年春の羽田空港での発着枠拡大にともない、アメリカの航空会社には12の枠が与えられることが決まっていました。

【羽田発着枠】来夏拡大の羽田アメリカ便でアメリカの航空会社が就航希望路線を申請!新たに羽田から行ける都市はどこになる?

2019-02-23

これに基づき、アメリカの航空会社4社は、以下の19路線の開設希望を提出していました。

  • ユナイテッド航空:ニューヨーク(ニューアーク空港)、ロサンゼルス、シカゴ、ワシントンD.C.、ヒューストン、グアム
  • アメリカン航空:ダラスフォートワース(2便)、ロサンゼルス、ラスベガス
  • デルタ航空:シアトル、デトロイト、アトランタ、ポートランド、ホノルル(2便)
  • ハワイアン航空:ホノルル(3便)
issy
「枠は12しかない!」って言ってるのに、デルタとユナイテッド航空は貪欲に6枠を要望していたわけです(笑)。

そんな中、5月にアメリカ運輸省から4社に12枠の暫定配分がありました。その後ハワイアン航空が米国運輸省に意見書を提出したところです。

ユナイテッド航空は4路線配分 ニューヨークなど就航へ

ユナイテッド航空は、現在羽田=サンフランシスコ便を運行しています。今回の申請では、新たに以下の6路線の開設を要望しましたが、4枠が割り振られました。

  • ニューアーク
  • ロサンゼルス
  • シカゴ
  • ワシントンD.C.

このうちニューアークとロサンゼルスは新規路線として、シカゴとワシントンD.C.の2つは成田便からの移管となる予定です。また、ワシントンD.C.は現在羽田からの就航がない都市ですから、新たな路線ということになります。

今回申請した中で割り振りがなされなかったのはヒューストンとグアムです。まぁ妥当なところではないでしょうか。

アメリカン航空は2路線配分 ダラスに新規に就航へ

アメリカン航空は、現在羽田=ロサンゼルス便を運行しています。今回の申請では、新たに以下の3路線(4便)の開設を要望し、2枠の配分がなされました。

半分しか割り振られなかったんですね。

  • ダラス・フォートワース
  • ロサンゼルス

このうち、ダラス・フォートワースは現在羽田からの就航がない新たな路線となります。

今回申請した中で割り振りがなされなかったのはラスベガスです。まぁ妥当なところではないでしょうか。ラスベガスに直行便とかできれば、個人的には超嬉しかったのですが…。これは移管して余裕ができる成田から飛ばしてくれることを期待しましょう…。

デルタ航空は5枠配分 シアトルなど就航へ

デルタ航空は、現在羽田=ロサンゼルス便と羽田=ミネアポリス便を運行しています。前回の発着枠で、唯一2枠を獲得したんですね。

今回の申請では、新たに以下の5路線(6便)の開設を要望し、5路線の配分を受けました。

  • シアトル
  • デトロイト
  • アトランタ
  • ポートランド
  • ホノルル

このうちシアトル、デトロイト、アトランタ、ポートランドは現在羽田からの就航がない都市になります。

前回の発着枠配分で、まさかのミネアポリスを取りにいったデルタ航空ですが、今回はアトランタやデトロイトといった、旧ノースウェスト航空時代も含めたハブ空港との就航を要望し、枠を獲得しています。

要望が認められなかったのはホノルル行きの2便目だけですので、路線としては要望した5路線の発着枠すべて確保するという、完全勝ち組となっています。

ハワイアン航空は1枠のみ確保 ホノルル増便へ

ハワイアン航空は、現在羽田=ホノルル便を昼間枠、羽田=ホノルル/コナ(曜日により変動)便を深夜枠で運行しています。前回の発着枠で、唯一深夜枠を要望し獲得したんですね。アメリカって深夜枠を使いにくいんですよねー。

今回は、ホノルル行きを追加で3便要望し、1便が認められました。なお、この追加枠については、成田空港からの移管ではなく、新規増便という形で予定しているということです。

これにより、ハワイアン航空は夕方に羽田空港に到着する便が就航できるようになります。同日に羽田空港から各地の地方空港へ帰ることが可能となるため、地方在住の方にはより便利なダイヤとなります。

ハワイアン航空は意見書を提出中

このように暫定的に12枠が割り振られたのですが、このうちハワイアン航空がアメリカ運輸省に「意見書」を提出しています。

その内容を簡単に説明すると、「ロサンゼルスの1枠を剥がしてホノルルに配分せよ。そしてその枠をウチにくれ」というものです。

ロサンゼルスは現状でもANAなどが就航しており、羽田=ロサンゼルスは供給過剰だろう!というのがハワイアン航空の言い分です。ANAなどと言っているあたり、JALやアメリカンに配慮していますね(笑)

もっと踏み込んでいえば、「ユナイテッド航空のロス枠を俺に回せ」と言っているようなものですね。

まぁ、この手の「意見書」は言いたいだけ言って終わることが多いので、たぶん配分はこのままだろうとは思います。

日系2社の枠は秋頃まで決定か?

今回、アメリカの航空会社4社に対する12枠の配分と路線が仮決定しましたが、JAL、ANAの日系2社の枠配分については、秋ごろまでに決まっていくものと思われます(ちなみに前回2014年春の発着枠開放の際は、2013年10月5日に決定していますので、そのころと思われます。)

アメリカが路線を先に出させて枠を決めるのと違い、日本は国で枠を決めて、あとは飛びたいところへどうぞ、という形になると思います(当然、路線は内々には航空会社と国交省で調整はしているのでしょうが)

JALの発着枠はどうなるか想像してみる

私はANAの事情がわからんのでJALのことだけ書きますが、JALのアメリカ路線が仮に6枠配分された場合、就航するのは以下の路線が考えられるではないでしょうか。そもそも6枠もらえるかは怪しいですが…。

  1. 羽田=ロサンゼルス
  2. 羽田=シカゴ
  3. 羽田=ダラス・フォートワース
  4. 羽田=ホノルル

ここまでは濃厚ではないかと思います。

ロサンゼルスはすでに成田ーロサンゼルスがダブルデイリーなこと、植木会長が「ロスはアメリカ内でも需要は圧倒的」との発言があったことから、一枠は確定でしょう(2枠ロスに使うかもしれませんね)

シカゴはANAが先行して羽田便を展開していること、成田ーシカゴもダブルデイリーであることからこれも移管が濃厚かと思いますが、ユナイテッドもシカゴ便を就航するため、場合によっては成田に残すかもしれませんね。

ダラス・フォートワースは週7便ですが、アメリカン航空が成田ーダラスの枠を2枠希望して取りきれなかったので、おそらく羽田に移管すると思います。

そしてホノルル。ホノルルはもともと深夜早朝枠で就航していたものを、深夜枠を剥がされたために成田に移管していましたが、ANAのA380導入により競争力を高めるため戻すでしょう。

ここまで4枠。残りの2つの枠は、シアトルあたりを移管するのか、ロサンゼルスの2本目を新設(成田にも1便残すと思うので新設か?)でしょうか。ウルトラCはホノルルを羽田に二本持ってくるということでしょうか。

issy
こうやって妄想しているのが楽しいですね。

また、従来成田発着だった路線が羽田空港に移管し、成田空港の枠に余裕ができることで、成田発着の新たなアメリカ路線が開設されることが予想されます。

人口規模、日米交流、アメリカン航空が強いという3つの条件を踏まえると、予想される路線はこんなところでしょうか。

  • 成田ーマイアミ
  • 成田ーフィラデルフィア
  • 成田ーラスベガス

マイアミはアメリカンのハブであり、いずれサンパウロ路線を復活させるのであれば足がかり的な場所になるのではないでしょうか。以前から就航のうわさのある路線でもあります。

またフィラデルフィアも全米6位の人口規模を誇る都市で、アメリカン航空が強いところ、日本からの直行便がないという点も踏まえて、飛ばすチャンスはあるのかもしれません。ニューヨークから近すぎる部分はありますが…。

ラスベガスは、先ほど書いた通りアメリカン航空が就航すれば任せてコードシェアすると思いますし、もしアメリカンが飛ばさなければJALが飛ばすと思います。いや飛ばしてくれ。

まとめ

アメリカの航空会社が、羽田路線の要望をアメリカ運輸省に提出し、配分が決まったという記事でした。

4社から出された19路線から配分された12枠は、デルタに5枠、ユナイテッドに4枠、アメリカンに2枠、ハワイアンに1枠となりました。全路線を認められたデルタが完全に勝ち組です。

これにより、羽田からは新たにダラス、フォートワース、デトロイト、アトランタ、ポートランド、シアトル、ワシントンD.C.への就航か決まりましたね。

まだこれから先の話ですが、ANAとJALに配分されるアメリカ路線12枠も、どこに飛ばすのかが楽しみですね。

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