JAL国内線航空券の大改革(2)国内線有償航空券はどうかわる?新たな割引制度も開始!

※記事内のリンク先にプロモーションを含む場合があります。

2023年4月12日搭乗分から、JALの国内線航空券制度ががらっと変わるということが先日発表されました。有償の航空券、そして特典航空券制度についてもがらっとかわっていきます。ここ10年で最大の変更になるような感じです。

全体的にみれば、旅行者からすればメリットよりデメリットの方が多いかな、と思われる内容です。

そこで、本ブログでは2回に分けて2023年からのJAL国内線航空券がどうなるか、そしてどのように旅行者は対応していけばいいのかを書いていきたいと思います。

後編の本記事は、JAL国内線有償航空券の変更についてです。

【前編の特典航空券記事はこちらからどうぞ】

JAL国内線航空券の大改革(1)国内線特典航空券制度はどうかわる?どう攻略する?

2022-02-11

メイン有償航空券が3種類に統合へ

今までJALは普通運賃、ビジネスきっぷや特割、先得運賃やスーパー先得、ウルトラ先得など様々な運賃な名称の運賃が乱立していました。正直JAL派の私でもすべての運賃を把握しきれていません。

当然普通の人は理解できないわけで、これを整理することになりました。

JALの特便は「セイバー」に先得系の4種類の運賃は「スペシャルセイバー」に統一されます。報道などでも9種類の運賃を3つに統合と昨年9月の段階で日経新聞からリークされていましたが、そのとおりの整理になりました。

「セイバー」「スペシャルセイバー」の概要

新たに誕生する「セイバー」と「スペシャルセイバー」の概要は以下のとおりです。

セイバー スペシャルセイバー
予約変更 不可
予約期限 搭乗日1/3/7/21日前 搭乗日28/45/55/75日前
購入期限 原則予約後72時間以内
キャンセル手数料 運賃の5% 搭乗55日前までは5%
それ以降は50%

基本的にはセイバーは従来の特便、スペシャルセイバーは先得のルールを踏襲しています。最初、スカイマークのようにセイバーの方は追加料金で変更可能とかになるのか?と思っていたのですが、そのような制度にはなりませんでした。予想外してスミマセン。

実態は今までとあまり変わらない?

とはいえ、運賃形態をみていくと今までとそう変わらないのでは?という感じです。

これが新たに発表された運賃体系のイメージ図なんですが、予測残席数に応じてスペシャルセイバーやセイバーが4つの運賃に区切られています。あれ、先得も特割も4段階で運賃設定されていたような…。

さらに、スペシャルセイバーの予約期限を調べてみたら、「28日/45日/55日/75日」とか書かれています。これ現存の先得の予約期限やん…。

ということで、名前はかわって「ウルトラ」だ「スーパー」だ、余計な形容詞は消えるけど、現状とそんなに大きな変更はないんじゃないかな、と思っています。もちろん多少の値上げはあるかもしれませんが、感覚的にはそんなに変わらないのではないかと。

補足
唯一異なるのがフレックスで、いままでの普通運賃は定価でしたが、時間や日にちによって価格が変動することになります。

新たな運賃種別「プロモーション」が登場

あと気になったのが、新たな運賃種別として、プロモーションというのが登場するようです。

おそらくこれは期間限定のセールを行う際の運賃種別を指しているのではないかと思います。今までタイムセールの際、JALはウルトラ先得とか先得割引の枠の中で実施していましたが、これからは「プロモーション」として別だしするのでしょう。

他の航空会社をみるとANAは「Super Value Sale」、ソラシドは「ソラシドスペシャル」というような感じで別枠のバーゲン運賃をもっています。JALも同じように別だしすることによって、マイル積算率をこれらと同じように50%に下げるということになると思います。

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今までJALはタイムセールでも既存運賃体系の中でやっていたので75%の積算率でしたが、これにより今後のFOP修行単価は上昇してしまいそうです。

スカイメイト、株主優待等の運賃は残る

既存の複雑な運運賃を統合するというニュースになっていますが、実はマイナーな運賃はかなり残ります。

存続する運賃
  • JALビジネスきっぷ→JALカード割引に名称変更
  • スカイメイト
  • 当日シニア割引
  • 株主優待
  • 離島割引

例えば修行でもよく使われる株主優待割引制度や、26歳未満に限り当日空港で購入できる割引運賃であるスカイメイトなどの運賃は、引き続き利用することが可能です。

割引の新制度が開始

運賃の体系化とともに併せて、各種の割引制度が新たに誕生します。このご時世、航空券の割引というのはとってもありがたいお話ですね!けっこうお得感じなのでこれらは歓迎したいような内容です。

往復割引が割引運賃でも設定される

今までの往復運賃というのは、往復ともに普通運賃で往復する場合に割り引かれ、先得や特便では適用がありませんでした。それが、2023年4月以降は、同一区間の往復行程を同時に発券する場合、一律5%の割引を受けることができます(往復セイバーという運賃になります)。

例えばこの図のように、行きがセイバーで15,000円、帰りが10,000円のスペシャルセイバーを利用した場合、今までであれば往復25,000円でしたが、今後は5%の割引が適用され、往復での運賃は23,750円となります。今までより1,250円お得になりますね。

子供運賃の割引制度が拡大

従来の12歳までの小児割引は、「大人普通運賃」の半額として設定していました。割引運賃には子供料金がないので、運賃によって子供は小児割引を使うか、普通に先得の運賃を使うか決めていたと思います。

今後は「フレックス」だけではなく、「セイバー」、「スペシャルセイバー」、「往復セイバー」にも適用を拡大し、25%割引を行う方式に変更します。

これって国内線の運賃体系も国際線に併せるという改定だと思います。運賃体系を整理し、子供の運賃を25%引きとして割引運賃にも適用させるのって結局国際線の運賃体系ですよね。今回の改定は、運賃の整理だけでなくこうやって発券などの管理コストを下げていくというのもあるのかなーなんて思っています。

この割引は子連れトラベラーは非常に嬉しいですね!今まで、場合によっては大人は先得で購入して子供は株主優待+小児運賃で購入して…とかやっていた方も、これからは普通にスペシャルセイバーで子供も予約すればOKという形になります。私はあんまりそこまでやってなくて先得で全部買ってましたけど…。

クラスJ、ファーストクラスの運賃体系の変更

最後に、JAL国内線の上級座席であるクラスJとファーストクラスの運賃です。

今まで、基本的にクラスJは普通席+1,000円、ファーストクラスは普通席8,000円で販売していましが、これからは今後は普通席運賃を基準とするのではなく、クラスJ/ファーストクラス運賃をそれぞれ個別に設定します。

つまりこんな感じで、今までは左側で各運賃にプラス1,000円とかプラス8,000円で設定されていましたが、今後は混雑状況や距離によって、それぞれクラスJの運賃、ファーストクラスの運賃を作る、ということになります。

また、これに伴って当日のアップグレード料金も変わってくることになります。これは私の勝手な予想ですが、おそらくクラスJは1,000~3,000円、ファーストクラスは6,500円~10,000円になるのかなぁなんて思っています。想像する根拠は、特典航空券の普通席との必要マイルの差です。ファーストはもう少ししそうな感じもしますが、クラスJは近距離で1,000円、中距離で1,500円、沖縄便で2,000円~3,000円だと、まぁそんなもんかという感じにもなりますよね。

まとめ

JAL国内線の運賃制度が2023年4月から変わるので、有償航空券の変更点についてまとめました。

かなり派手に報道はされましたが、まあ、いうほど何かが変わるわけではなさそうです。先得がスペシャルセイバー、特便がセイバーという名前になって、実際の運用はそう大きくは変わらないでしょう。

また、往復割や小児運賃の割引制度の拡充は非常にありがたいです。囲い込み路線が強まってきているような気もします。

後はベースとなる運賃がそう大きく上がらないことを祈りましょう!頼むよ俺たちのJAL!

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