2024年の2-3月に発売され、ネットニュースなどでも取り上げられ話題となった「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス」。平日限定ではありますがJR東日本の新幹線や特急が乗り放題となったことから、旅行好きの方も使われた方多いのではないでしょうか。
この通称キュン♡パスですが、2025年も同様に発売されることになりました!これは非常にありがたいところです。JR東日本エリアでは珍しい、特急料金なども含まれた乗り放題切符で、非常に使い勝手がよいものとなっています。
昨年は1日乗り放題の券だったので、連続して使う方は必要に応じて2枚、3枚購入しましたが、今年は2日券も登場することになりました。来年もなかなか楽しめそうなんので、今回の記事では、このきっぷを紹介したいと思います。
目次
「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス」が期間限定で発売
どうしても鉄道の閑散期になる冬場、特に平日の需要がかなり少ないこの時期に、新幹線・特急なども含めて1日・2日乗り放題の「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス」というきっぷが期間限定で発売されます。
このきっぷ、平日限定ということやイメージデザインなどをみればわかるとおり、学生などをターゲットにした切符になるのかなと思います。大学生はこの時期は時間がありますしね。
1日または2日の乗り放題の切符なので、もちろん日帰り旅にも利用できます。東京から仙台や新潟だったら新幹線で2時間弱なので十分日帰り旅行できます。
また、今年から2日用のきっぷが発売されることに伴い、2日利用では去年よりお得になっています。
利用可能期間
「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス」の利用期間は、2月13日(木)から3月13日(木)までの1か月、かつ平日となっています。
最初からすでに何回か触れていますが、平日限定の切符ということで、土曜、日曜、祝日に利用することはできません。また、2日用の場合、どちらも平日である必要があります。
出発14日前までにえきねっとで購入が必要
「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス」の発売期間は、2025年1月13日(月)~2月27日(木)となっています。また、えきねっと限定販売のため、窓口で購入することができません。
えきねっとのトップ画面にもキュンパスの購入画面がでますので、こちらから購入が可能です。
一点注意しなくてはならないのが、購入可能なのは利用開始日の1ヶ月前から利用日14日前までとなります。14日前までにえきねっとで購入が必要となりますので、注意してください。
乗り放題エリア
「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス」の乗り放題エリアについては、JR東日本全線のほか、JRから切り離された各地の第3セクター、JRが直接乗り入れる富士急や伊豆急行が対象となります。
基本的には「大人の休日倶楽部パス(東日本)」と同じように、北は津軽半島から、西は熱海(伊東・伊豆急下田)、松本、上越妙高(直江津)までとなります。
東京からの新幹線をみると東海道新幹線は対象外のほか、東北新幹線の最北は新青森まで、北陸新幹線は上越妙高までがフリーエリアとなります。北海道新幹線の新青森から新函館北斗まで、北陸新幹線の上越妙高から金沢まではフリーエリアの対象外です。

きっぷの料金
「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス」の料金ですが、以下のとおりとなっています。
- 1日券:10,000円
- 2日券:18,000円
1日券の場合、10,000円で新幹線も乗れるというのは非常に大きくて、例えば東京から仙台まで指定席片道で11,000円くらいしますので、それだけでも元が取れてしまうのです。仙台程度であれば日帰りで往復も可能です。
また、仙台より北の場合は2日利用がメインになるかなと思いますが、それでも東京=盛岡の往復でも25,000円以上しますので、単純往復だけでも十分元が取れてしまいます。
「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス」の注意点
「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス」はとってもお得なきっぷなのですが、実際に使用する際の注意点がいくつかありますので、それを紹介しておこうと思います。
えきねっと限定発売
今回の「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス」はインターネットサイト「えきねっと」での限定発売となります。「みどりの窓口」など、有人の窓口での購入はできませんのでご注意ください。
したがって、購入にあたってはクレジットカードが必然的に必須ということにもなります。また、このきっぷに興味があるけどえきねっと会員ではない場合、会員にはWebで無料で簡単になれますので、申し込んでしまいましょう。
指定席1日2回まではなかなか厳しい
今回の「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス」では、新幹線・特急の指定席に1日券は2回、2日券は4回まで乗車できるという仕様になっています。なので、どこで指定席を使うかという戦略を考えていく必要があります。
ここで注意しなきゃいけないことは、JR東日本の新幹線・特急は全席指定が多いということです。

新幹線でいうと「はやぶさ」、「こまち」、「つばさ」、「かがやき」は全席指定ですし、これ以外にも中央線「あずさ」や常磐線「ひたち」など、関東の主要な特急のうちのいくつかは全席指定になっています。自由席がないので、これらの車両には指定席券がないと乗れません。
全席指定の列車で指定席が満席の場合は「立席特急券」という特急券を発券すると乗ることができますが、この立席特急券の発券は指定席の利用にカウントされますし、長時間の立ち乗りはつらいですよね…。
特に北東北方面を目指す場合「はやぶさ」「こまち」への乗車は必須かと思いますが、これが全席指定なので早く抑える必要があると思います。
盛岡から先は全席指定の列車しか走っていないため、特例として、空いている席があれば指定席券なしで座ることが可能です。また、仙台ー盛岡の各駅に停車する「はやぶさ」も、同区間内であれば同じ扱いとなります。
きっぷの使い道の考察
この切符のポイントは、
- 平日限定
- 1日10,000円、2日18,000円で乗り放題
- 指定席は1日あたり2枚まで(自由席のない新幹線、特急も多い)
ということがあげられるので、日帰りで1日券を使う、1泊旅行で2日券を使うほか、2泊以上の旅行の場合であれば1日券を2枚買い、往復合計2枚使う方法が考えられると思います。
日帰りだったら片道5,000円以上の区間であれば元がとれるので、東京起点の場合、仙台や新潟まで行かなくても、長野や軽井沢、福島などで元がとれます。仙台なんか行ったら往復で22,000円かかりますから半額以下になってしまいますね。仙台というとちょっと遠く感じちゃうかもしれませんが、東京=仙台は最短1時間33分なので十分日帰り旅行として現実的な距離感です。
また、逆にこれらの都市から東京に日帰り観光に行くにしても元が取れそうです。例えば、地方の高校3年生の卒業旅行と題して、日帰り東京観光なんかにも使えそうですね。
最初このきっぷを聞いたとき、出張族がガンガン使うのではないかなと思ったんですが、14日前まで限定で多少は歯止めがきくのかな、と思います。まあ半月前には出張決まったりする業種も多いと思うので、そういった方は活用しそうですね。

宿泊旅行であれば仙台より北との往復に適しているでしょう。盛岡、八戸、青森方面を目指し、そこから温泉街なんかに抜けていくのもよさそうですね。この季節は温泉はたまりません。
自分はスターバックスの都道府県スタンプラリーに参加しているのですが、東北方面がガラガラなので、この切符で平日1日有給とってがっつり回ってきたいと思います。
2日券にして、今のところ以下の感じで回ろうかなと思っています。
(初日)東京→盛岡(スタバ・冷麺)→青森(JALシティ青森泊)
(2日目)青森→八戸(スタバ・八食センター)→仙台(スタバ・牛タン)→山形(スタバ)→福島(スタバ)→東京
初日は仕事が終わった後盛岡まで一気に行き、スタバによりつつ冷麺を食べようかなと思います。そしてそのまま青森に行き、ワンハーモニーのセイバーポイントでJALシティに泊ります。
2日目は朝から八戸に移動し、八食センターで朝食を食べた後仙台へ。仙台では牛タンを楽しんだ後仙山線で山形へ。時間に余裕があれば山寺観光でもしようかなと思います。その後福島まで出てから帰ろうかなと。スタバ4県はハードモードですが、こればっかりは仕方がないかなと…。
JRE BANKデビットカードで購入すると10,000ポイントがあたるキャンペーン
今回、このキされるそうです。
条件は以下の4点になります。
- JRE BANK 口座を保有していること。
- キャンペーン期間中に JRE BANK デビットでキュン♡パスを購入していること。
- JRE POINT リンク登録(JRE BANK 口座と JRE POINT の連携)を完了していること。
- JRE POINT とえきねっとを連携していること。
去年話題となったJRE BANKは、預金残高等に応じてJR東日本の新幹線等が4割引になるチケットや、湘南新宿ライン等のグリーン券をもらうことができるので、開設している人も多いかと思います。開設している人であれば、デビットカードで決済するだけで抽選のチャンスが生まれます。

1,000名というのは割とチャンスあるような気もするので、JRE BANK デビットで購入してもいいかもしれませんね。これ、総額3000万円のキャンペーンですからかなり太っ腹です。
30,000ポイントあたったら、どこかにビューーーンなら5回回せます。これは狙うしかない。
まとめ
2025年も、2月13日から3月13日にかけて利用できる「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス」の発売が始まりました。
去年の冬は非常に人気で、オフシーズンにもかかわらず指定席がとりにくかったり、自由席が混雑したりと、この切符の効果はかなり大きかったようです。どうしても朝早い時間の新幹線は混雑しそうなので、出発時間は少し考えたほうがいいかもしれません。
なお、東北新幹線「はやぶさ」「こまち」は全席指定ですが、このきっぷで売り切れるのが早いと思いますので、北東北方面へいかれる方は、発売当日に予約することをおすすめします。
ぜひ、この機会に東京の方は東北地方へ、東北の方は首都圏に旅行してみてはいかがでしょうか。