東海道新幹線の格安きっぷ「ぷらっとこだま」が価格改定。チケットレスに

日本の大動脈である東海道新幹線には、のぞみ・ひかり・こだまの３タイプがありますが、飛行機などと違い早期購入で割引になったりするものがあまりないため、どうしても割高に感じてしまう人も多いかと思います。

そんな中、各駅停車タイプの「こだま」限定の割引きっぷ「ぷらっとこだま」というのがあります。少なくとも東京では広告がけっこう出ていて有名なきっぷですから、ご存じの方、利用したことがある方もいると思います。

そのぷらっこだまが、3月1日利用分から価格改定されるとともに、チケットレス化されることになりました。

ぷらっとこだまの値段改定

ぷらっとこだまとは、前日までに特定のこだま号を予約することで、通常の料金よりもかなり（20％以上）安くなる旅行商品です。

販売しているのはJR東海の子会社であるJR東海ツアーズになります。のぞみに比べて空席の多いこだまを、JRが窓口で直接安くするわけにはなかなかいかないので、子会社の旅行商品として安く売りだしているのです。新幹線「こだま」の指定席の片道チケットのほか、おまけ程度にですが、ワンドリンク引換券がセットになっています。

2024年3月乗車分から、購入サイトの変更などとあわせて値段改定が行われることになりました。値上げだったり値下げだったりまちまちになっています。

一番値上げされたのが東京＝静岡。ここはもともと相対的にかなりお得な区間だったのですが是正され、300円の値上げになっています。最も値下げとなったのが新横浜＝京都で、410円の値下げとなっています。

東京をベースにみると、静岡、名古屋、新大阪は値上げ、浜松、京都は値下げとなっています。一方、新横浜からはもともと東京発より100～200円安いだけだったのもあり全区間が値下げ、名古屋から京都・新大阪へも値下げとなっており、どちらかというと値下げの要素が強くなりました。

今までが割とざっくりとした値付けだったのですが、今回の改定は、より距離に厳密になった値段設定になったような気がします。

購入にはEXサービスの登録が必要に

今までぷらっとこだまの購入には、マインページ会員をしなくても購入が可能でした。（登録したほうが２回目以降の購入が簡単になるので登録している人も多いかと思いますが）。

3月1日からの購入は、JR東海ツアーズの通常のサイトで行うこととなり、また、ぷらっとこだまの申込に際してはEXサービス（「エクスプレス予約」または「スマートEX」）またはJ-WESTカード（エクスプレス）会員への会員登録が必要となりました。

スマートEX会員は、年会費無料で登録できるサービスで、これに登録していると、東海道新幹線の各種割引切符（EXこだまグリーン早特、EX早特28ワイドなど）を購入することも可能となりますし、最近行列が激しい券売機に行かなくても新幹線切符を購入することが可能となるので、東海道新幹線に乗車するなら必ず登録しておいた方がいいです。

切符はチケットレス化に

今回、システム改修によりぷらっとこだまのチケットはチケットレス化されます。具体的にはEXサービスと同じように事前に交通系ICカードを会員サイトで登録し、新幹線改札機にタッチして乗車するという形になります。

また、交通系ICカードを持っていない人向けには、QRチケットが用意されています。マイページでQRコードを取得し、スクショしたり印刷したりした上で、対応している改札機にかざして乗車することも可能です。

ドリンクチケットもQRコード化されます。

現行のぷらっとこだまは一度駅の端末できっぷに引き換える手間があります。特に品川駅では、在来線から新幹線に乗り換える途中にこの機械がないため、一度改札の外にでて、チケットを引き換える必要がありました。今後はそのまま交通系ICで新幹線に乗車することができるため、特に品川駅利用者は利便性が格段に向上します。

また、このようなきっぷを事前に引き換える手間がなくなったため、引き換えの時間を意識せずに新幹線の駅に向かえばよくなったというメリットもあります。

一方で、スマホやICカードを持ってない家族がいる場合は少しめんどくさくなったかもしれません。

まとめ

ぷらっとこだまが3/1出発分から値段改定を行うとともに、チケットレス対応になりました。普段からEXサービスを利用している方は、購入したらICカードを紐づければいいだけなので、利便性は格段に向上します。

また価格も一部の区間を除いて値下げとなりました。最近はもっぱら値上げ、値上げの世の中ですが値下げされるということもあり、特に新横浜ユーザにとっては大改善のような感じになっています。