どのようなクレジットカードを持つかというのは多くの人が悩んでいるのではないかな、と思っています。せっかくクレジットカードを持つのであれば、できるだけ利用価値の高いカードを発行したいところですよね。
この記事をご覧いただいたということは、少なからずエポスカードに興味がある方だと思います。「エポスカードってどうなのかな?」と思っているかもしれません。
そんなエポスカードについて今日は解説していきたいと思います。海外旅行や買い物が好きなら持つべきカードだと思っています。
目次
エポスカードのスペックを紹介
まずは、エポスカードの年会費やポイント還元など、基本的なことについて紹介していきたいと思います。
年会費は永年無料!
エポスカードの年会費は永年無料です。
商業系のクレジットカードですと、ルミネカードやパルコカードなどがあり、これらのカードは1年間の決済額によって翌年度の年会費が無料になったりますが、エポスカードの場合、極端な話1円も決済しなくても、年会費は無料となります。
国際ブランドはVISAのみ
エポスカードについている国際ブランドはVISAとなります。
この後紹介しますが、エポスカードは海外旅行などで非常に心強いカードとなります。VISAは日本でも世界でも一番使える店舗が多いブランドですので、これ1枚で賄おうと思えば賄うことができます。
ポイント還元率は原則0.5%
エポスカードを利用してたまるポイントはエポスポイントになります。ポイント還元は原則として200円ごとに1ポイントたまりますので、還元率は0.5%となります。
以前はマルイ・モディでの買い物では100円ごとに1ポイントたまっていたんですが、今はそのサービスはプラチナ・ゴールドカード限定となってしまいました。
還元率0.5%というのはちょっと少ないのが残念です。
ポイントの期限・使い道は
エポスポイントの有効期限はポイント加算日から2年間となっています。ちょっと短いと思うかもしれませんが、3ヶ月以内に期限切れとなるポイントは、ネット上で「有効期限延長」を申請することが可能です。
これをやると、有効期限がその日からまた2年となりますから、実質的に有効期限はないと思ってください。
また、エポスポイントはたくさんの使い道があります。
マルイの各店舗で、買い物時に1ポイント1円で使えることが可能なほか、そのほかにも、Amazonギフトコードやマイル、dポイントなどに交換することが可能です。
【詳細はこちらを参照してください】
エポスカードはポイントやマイルを貯めることには向かない
まず最初に断っておきますが、エポスカード唯一にして最大のデメリットは、「ポイントプログラムがしょぼい」ことです。
エポスカードのポイントプログラムは、先ほど紹介したとおり、要点をまとめると以下のとおりです。
- ポイント付与率は原則0.5%(ネット経由でポイント優遇はあり)
- ANAマイルにもJALマイルにも、0.5倍レートでの交換
エポスカードを使って買い物をすると、通常は200円あたり1ポイントが貯まります。このポイントは、1ポイント1円でマルイのお買い物に充当できるほか、スターバックスカードへのチャージなどをすることが可能となります。
エポスポイントはANAやJALのマイルに交換することが可能ですが、エポスポイント2ポイントあたり1マイルに交換することが可能なので、400円につき1マイルになります。まさかの0.25パーセント。
これはちょっとマイルを貯めるには適さないレートですね。
ということで、クレジットカードのポイント獲得としては適さないカードですので、普段づかいのカードは他のカードを選択することをおススメします。
それでもエポスカードを発行したい3つの理由を紹介
いきなり「おススメできない」と書いてしましたが、持っていると損ということではなく、個人的には絶対持っておいた方がよいカードだと思っています。
個人的にエポスカードの3つのメリットを挙げると
- 海外旅行保険の充実度
- マルコとマルオの7日間
- 街中で意外とお得に使うことができる
だと思っています。
それでは、それぞれのメリットについてみていきたと思います。
年会費無料クレジットカードの海外旅行保険としては最高レベル
エポスカードのメリットの一つ目は海外旅行保険。海外旅行に行く際は保険に入るか保険がついているクレジットカードを持っていくことが必須ですが、エポスカードの補償内容はピカイチです。
はっきりって、年会費のかかる普通のゴールドカードよりも上だと思います。その補償内容は以下のとおりです。
保険の種類 | 保険金額 |
---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
傷害治療費用 | 200万円(1事故の限度額) |
疾病治療費用 | 270万円(1疾病の限度額) |
賠償責任(免責なし) | 2000万円(1事故の限度額) |
救援者費用 | 100万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
携行品損害(免責3,000円) | 20万円(1旅行・保険期間中の限度額) |
死亡保障がすこし少ないところはありますが、その分、傷害治療200万、疾病治療270万というのは、年会費無料のカードでは最強クラスです。いや最強と言っても過言ではありません。
世の中のクレジットカードには、「海外旅行保険2000万!」とか謳っているものもたくさんありますが、それは死亡時の支払額です。実際のところ、そういったカードでも傷害・疾病治療保障が少ないなものだったら、あまり意味がないですしね。
さらに、エポスカードの場合、海外旅行保険が自動付帯になっています。なので、海外旅行に持ってさえいけば、カードの利用なしに手続き不要で保険を使うことができるんですね。年会費永年無料なのにすごいです。
実はクレジットカードの海外旅行保険には自動付帯と利用付帯というのがあり、自動付帯であれば、カードさえ持っていれば保険として使えるのですが、利用付帯というのは、その旅行に関する支出を日本出発前にしていないと、保険として使うことができあません。
よって、海外旅行に保険に入らないでいく方は必須のカードといっても過言ではありません。
マルコとマルオの7日間で年4回10%割引
マルイ及びModi内の各店舗と、丸井のネット通販である「マルイウェブチャンネル」で「マルコとマルオの7日間」というセールがあります。このセール中は、エポスカードで支払いをするだけで、一部の例外店舗と酒やたばこ、金券などのアイテムを除き、10%割引になります。
このセールは、毎年4回実施されています。実施時期は以下のとおりです。
- 5月下旬(ユニクロ感謝祭とバッティング)
- 9月下旬
- 11月下旬(無印良品週間とバッティング)
- 3月下旬(無印良品週間、ハンズポイントアップとバッティング)
マルコとマルオの7日間では、ふだん値下げされないようなアイテムも10パーセント割引になるので買い物の狙い目です。セール時はマルイオンラインショップでの配送料も無料になるので、近くに丸井がない!という人でも利用価値があります。
また、マルイ・Modiの各店舗に行ける方限定にはなりますが、「無印良品週間」との併せ技、「ハンズクラブポイント5~10倍」との併せ技は破壊力抜群です。
これはマルイの中に無印良品や東急ハンズが入っている店舗限定ではあるのですが、無印良品期間中に無印のアプリであるMUJIパスポートを提示したうえでエポスカードで支払えば、無印の10%オフとマルイの10%オフの両方が適用されて19%オフになるというものです。
無印良品がテナントとして入っている丸井は関東圏だと上野、中野、吉祥寺、東急ハンズの入っている丸井は北千住などがあります。これらの店舗をうまく活用してお得に買い物をしていきたいですね。
【マルコとマルオの7日間については、以下の記事も参考にしてください】
意外と特典が多いので財布にいれておきたい
3つ目のエポスカードのメリットは、ふだんの生活で使う店舗で、意外と割引がきくお店が多いことです。
とても多すぎて私も理解しきれていませんが、例えば以下の特典があったりします。
- ロイヤルホスト:会計から10%割引
- モンテローザ系の居酒屋:ポイント5倍(2.5%還元)
- ビックエコー、シダックス、カラオケ館(カラオケ):30%割引
- ユナイテッドシネマ、イオンシネマ:当日券1,300円
このほかにも、例えばつけ麺のTETSUで味玉が無料でつくとか(笑)そういった細かいところから、様々なアミューズメント施設で優待価格で入場できるなどのメリットがあります。
これらのお店に行く機会があれば積極的にエポスカードを使いたいところですし、このほかにも、レジのところにエポスカードの優待が使えるお店だと表示があったりします。なので、財布に入れておいて損はないカードでしょう。
専業主婦や年金生活の方でも発行可能
エポスカードは流通系カードということで、客を囲い込みしたい業界であることから、審査は一般的に「ゆるめ」と言われています。
保証はできませんが、専業主婦や年金生活の方でも、クレジットカードの滞納がなければ、カードの入会審査は通ると思います。私の姉も発行当時は専業主婦ですが、カードの審査に通っていますし、私の母も年金生活ですがカードの新規発行ができました。
ただ、審査がゆるい一方、その企業の成り立ちもあり、支払いの遅れについては厳しいです。きっちり1日単位で金利はとるし、カードを止めるのも早いかもしれません。
もともと丸井は月賦屋ですからね。それこそ昔は服を月賦で売って、支払い滞ったら乗り込んで服を没収して帰っていったとか、ヤクザまがいのことしていたようです(笑)
インビテーションがくれば、ゴールドカード無料所持が可能
エポスカードは、昔の名称が「赤いカード」だったこともあり、赤のカードのイメージが非常に強いですが、エポスカードにも実は「ゴールドカード」は存在します。
エポスゴールドカードの年会費は5,000円です。ゴールドカードの中では比較的安いほうだと思います。
ただ、インビテーション(招待)がくると、「年会費永年無料」でゴールドカードを保有できます。
一説には年間50万以上の決済でゴールドのインビテーションがくると言われていますが、私はそこまで決済していませんが、インビテーションがきました。たぶん20万くらいしか使ってないような…。過去からの累計で50万円くらい使ったとは思いますが。
なので、ゴールドカードがほしくても、まずは普通のカードを作るのがよいと思います。
ゴールドカードになると、通常のカードに比べ、以下の恩恵があります。
- ポイント永久不滅
- マルイ・Modiでも支払いは100円で1ポイント付与
- 空港のカードラウンジが使用可能に
- 自分で選んだ3つの決済先はポイント3倍になる
- 年間50万円利用で2,500ポイント、100万円利用で10,000ポイント付与
- 海外旅行保険が、傷害も疾病も300万までにパワーアップ
ポイントプログラムはゴールドになっても正直魅力はありませんが、それでもポイントが永久不滅になるのは、普段使いではなくてもお得なシーンで使うことが多いカードとしては助かります。ときどき使うカードって、ポイントが中途半端にたまって失効してしまうことがあったりしますからね。
なお、インビテーション出しておいて審査落とすことは考えにくいので、インビテーションが来たら素直にゴールドに切り替えましょう。なんせ年会費無料ですから、断る理由がありません。
【エポスゴールドカードの詳細はこちらをご覧ください】
インビテーションがくれば、プラチナカードを年会費2万円で保有可能
さらに、エポスカードにはゴールドカードだけでなくプラチナカードまで存在します。
ゴールドカードからのインビテーションの場合、エポスゴールドカードで基準月(カード発行月)から1年間100万円を決済すると、プラチナカードの招待が届きます。
現在はインビテーションなしで直接申し込むことも可能となりましたが、その場合、年会費が3万円となります。
エポスプラチナカードはなんといっても、年会費2万円で保有することができるプラチナカードです。さらに、エポスプラチナカードで年間100万円決済すると、ボーナスポイントでエポスポイントが20,000ポイントもらえますから、実質無料のプラチナカードということになります。
でも、「所詮エポスのプラチナカードなんて大した事ないんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
エポスプラチナカードでは、VISAプラチナカードのコンシェルジュやトラベルサービスをそのまま使うことができるほか、エポスカード独自にレストラン2人目無料などのサービスが豊富になっています。
- プライオリティパス付与
- VISAプラチナコンシェルジュが利用可能
- VISAプラチナ空港配送(往復とも500円で利用可能)
- プラチナグルメクーポン(2人目無料のレストラン予約)
まとめ
ここまでエポスカードのメリットやデメリットについて考察してきました。普段使いのカードというより、「海外旅行保険として保有」、「丸井セール時に活用」という、ピンポイント使いのカードになります。
また、コツコツとエポスカードを利用していくと、ゴールドカードやプラチナカードを低価格でもつことが可能になります。
ゴールドやプラチナのようなステータスカードをお得に持ちたい!という人には積極的に使って、カードを磨いてもいいでしょう。
ゴールドカードまで50万円決済、プラチナカードまで年間100万円決済というのは、そこまで無理な金額ではありませんから、やろうと思えばどんどんランクアップすることができます。よって、エポスカードには、クレジットカードを育てる楽しみもあると思います。