ANAのマイルを貯めてやっぱり使いたいのが国際線での特典航空券ではないでしょうか。ただ、最近はひと昔前よりもマイルの獲得効率は下がる一方、必要マイルが上昇しているのが少し気になるところです。特にハイシーズンの特典航空券は必要マイルが爆上がりしてしまいましたしね…。
そこで今回紹介するのが、「ANA特典航空券を提携航空会社特典航空券にする」という方法です。慣れている方は実践されている方も多いかと思いますが、この基本をしっかりと押さえておくことにより、特にANAで欧米に行きたいときなどに必要マイル数を下げることができるので、しっかりと理解をしておくといいかなと思います。
ANA特典航空券とスターアライアンス特典航空券
ANAのマイルで発券できる特典航空券には、ANA国際線特典航空券と提携航空会社特典航空券の2種類に大別することができると思います。また、提携航空会社特典航空券には、スターアライアンス加盟航空とそれ以外によってルールが異なります。
今回のお話では、スターアライアンスに加盟していないベトナム航空等を利用する際に使える提携航空会社特典航空券はいったん置いておいて、ANA国際線特典航空券とスターアライアンス加盟会社で利用できる提携航空会社特典航空券(ここではスターアライアンス特典航空券といいます)についてみていきたいと思います。
この二つの違いは、簡単に言えば以下に集約できるかと思います。
- ANA特典航空券:ANA便のみで構成される特典航空券
- スターアライアンス特典航空券:1便でもANA以外のスターアライアンス加盟航空会社運航便が入った特典航空券
つまり、スターアライアンス特典航空券は、ANA便が入っていようがいまいが、それ以外の航空会社のフライトが入っているものになります。往路がANAで復路が他の航空会社だったり、往復ANAでもそこから乗り継ぎがある場合なんかは、すべて「スターアライアンス特典航空券」となります。
この2つでは特典航空券の必要マイルが異なり、2025年12月現在のチャート、必要マイル数は以下のとおりとなっています。
| エコノミークラス(片道あたり) | ANA特典航空券 | スターアライアンス特典航空券 |
|---|---|---|
| 韓国 | L:6,000 R:7,500 H:12,000 |
単純往復:7,500 追加あり:9,000 |
| アジア1(中華圏) | L:8,500 R:10,000 H:12,000 |
単純往復:10,000 追加あり:11,500 |
| アジア2(東南アジア) | L:15,000 R:17,500 H:25,000 |
単純往復:17,500 追加あり:19,000 |
| ハワイ | L:17,500 R:20,000 H:32,500 |
単純往復:20,000 追加あり:21,500 |
| 北米 | L:20,000 R:25,000 H:36,000 |
単純往復:25,000 追加あり:27,500 |
| 欧州 | L:22,500 R:27,500 H:39,000 |
単純往復:27,500 追加あり:31,000 |
| オセアニア | L:18,500 R:22,500 H:32,500 |
単純往復:22,500 追加あり:25,000 |
| ビジネスクラス(片道あたり) | ANA特典航空券 | スターアライアンス特典航空券 |
|---|---|---|
| 韓国 | L:18,000 R:20,500 H:25,000 |
単純往復:15,000 追加あり:16,500 |
| アジア1(中華圏) | L:24,000 R:26,500 H:32,500 |
単純往復:20,000 追加あり:21,500 |
| アジア2(東南アジア) | L:40,000 R:42,500 H:47,500 |
単純往復:30,000 追加あり:31,500 |
| ハワイ | L:40,000 R:42,500 H:67,500 |
単純往復:42,500 追加あり:44,500 |
| 北米 | L:50,000 R:52,500 H:82,500 |
単純往復:55,000 追加あり:58,500 |
| 欧州 | L:55,000 R:57,500 H:90,000 |
単純往復:57,500 追加あり:60,500 |
| オセアニア | L:40,000 R:45,000 H:67,500 |
単純往復:42,500 追加あり:45,500 |
スターアライアンス特典航空券の「単純往復」は、例えば羽田からロサンゼルスまでユナイテッド航空で往復する場合のように、往復2区間のみの場合に必要なマイル数で、「追加あり」というのは、ロサンゼルスから乗り継いでフロリダに行くとか、そういう場合に必要なマイル数だと思ってください。
ANA特典航空券はロー、レギュラー、ハイの3つのシーズンによって必要マイル数が異なります。一方、スターアライアンス特典航空券は必要マイル数は季節によって変化がありません。また、ANAのレギュラーシーズンとスターアライアンス特典の単純往復が同じくらいのマイル数に設定されていることがわかります。なので、ハイシーズンになったらスターアライアンス特典航空券を利用したいですね。
ただ、東南アジアのビジネスクラスでは、レギュラーシーズンでも片道1万マイル以上の差があるということは覚えておきましょう。東南アジアにビジネスクラスで行きたい場合は、ANAマイルでスターアライアンス特典航空券にするのがお得、ということです。シンガポール航空の特典は全然空席でないけど。
ハイシーズンの場合はスターアライアンス特典航空券に変えよう
近年のチャート変更に伴い、ANA特典航空券はハイシーズンやビジネスクラスで必要マイル数が大幅に増えてしまいました。そのため、少しでも必要マイル数を浮かせたいところ。一方、私を含めたサラリーマンの皆様、家庭を持つ皆様にとっては、どうしても長期旅行はハイシーズンになってしまいますよね。
そんな時は、単純なANAでの往復ではなくてスターアライアンス特典航空券を使用した方が必要マイル数が少なくなるのでそれを狙っていくのが大事です。
この時、スターアライアンス特典航空券の作り方は2パターンあって、まずは日本発着便を外国の航空会社にしてしまうという方法。往復で取る場合は片道はANAでもOKです。最初に紹介したとおり、あくまで1区間でも他の航空会社が入れば、スターアライアンス特典航空券に変わりますから。
とはいえ、欧州ならルフトハンザとかオーストリア航空等選択肢も多いですが、北米はほぼユナイテッド航空一択になります。さらにユナイテッド航空の日本ー北米便はANAマイルでなかなか空席が出てこないかなと思います。エコノミーは時々みかけますが、ビジネスクラスってほとんど見かけないですよね。
そんな時は、ANA便でアメリカに行って、そこから1区間アメリカの国内線をユナイテッド航空で追加でつけることによって必要マイル数を下げることが可能です。
具体例を見ていく
例えば、2026年夏にアメリカにメジャーリーグを見に行く予定だったとします。今永がカブスに残留したし、夏休みにドジャース戦もあるのでシカゴが目的地ですが、せっかくなのでどこかの都市に寄りたいという人がいるとしましょう。

特典航空券が開放される355日であれば、狙った都市を全力で取りに行きますが、すでに8~9か月前ともなるとそう簡単に空席は残っていないので、とりあえずアメリカ大陸に行くことを考えていきます。アメリカ大陸に入れば後はいくらでも飛行機がありますし、東海岸であればアムトラックもありますので移動は何とかなると思います。とりあえず太平洋を越えないと話になりません。
今回、例えば8/1にサンフランシスコ行き108便のビジネスクラスに空席があるので、この便を予約しようとしましょう。すると必要マイル数はハイシーズンということもあり、必要マイル数は82,500マイルとなっています。
一方、同じ8/1の108便ビジネスを予約しつつ、そのままラスベガスに行く便にしてみましょう。
する、あらなんと!必要マイル数が58,500マイルに下がっています。
そうなんです。羽田→サンフランシスコのANA便だとANA国際線特典航空券のチャートが適用されるのに対して、その後ろにユナイテッド航空のサンフランシスコ→ラスベガスをつけることにより、スターアライアンス特典航空券に変身することになり、必要マイル数が下がるということになります。
同様に、例えば東南アジアだとシンガポールまでビジネスクラスで行きたい場合はシンガポールに直接行くのではなく、バンコクやクアラルンプールまではANAのビジネスクラスで行き、そこからシンガポール航空やタイ国際航空を利用することにより必要マイル数を下げることが可能です。
このようにどんどん航空券を追加でつけていく場合、検索は必ず「複数都市・クラス混在」で検索する必要があります。上の例のように、ビジネスクラスとエコノミークラスを組み合わせる場合もあるので、細かく設定していく必要があるためです。
スターアライアンス特典航空券では、プレミアムエコノミーの設定がないため、ANA便をプレエコで予約することができません。最近プレエコの空席が目に付くのは、スターアライアンス特典航空券にできないのが一つの理由かもしれません。
(おまけ)シカゴやサンフランシスコがおすすめ?
ちなみに、ANAの特典航空券、アメリカ大陸で空席が多いのはシカゴとサンフランシスコということは頭に入れておいていいかもしれません。
私は2024年9月にシカゴに行きましたが、このときはビジネスクラスの特典航空券を発券しています。初めてのThe Roomはシカゴ便で取りましたが快適でしたね。
また、一緒にいった友人は搭乗3か月前(6月)に、成田便でしたがファーストクラスの特典航空券を発券しています。ダイヤモンド様ではありましたが自分が空席を見つけたのでSFCでも空席はあったはず。3か月前でファーストが開いているとか、マジでシカゴはおすすめ。
まとめ
ANAの国際線特典航空券ですが、ハイシーズンを中心に必要マイル数が上がってしまった今、なんとか必要マイル数を下げるための一つのテクニックとして、ANA便利用でもスターアライアンス特典航空券に変更するという方法を紹介しました。スターアライアンス特典航空券にすると、必要マイル数が減る上に、ストップオーバー等でもメリットが出てくるので、ぜひ使いこなせるようになっていただければと思います。
ANA就航地が最終目的地である場合でも、うまくスターアライアンス特典航空券に変えることができれば必要マイルが下がるかもしれません。特典の検索は非常に大変ですが、ぜひ頑張って必要マイル数を減らして旅行をしましょう!




