JAL「どこかにマイル」のオプション券「JR九州フリーきっぷ特典」。お得かどうか考察してみた

最近、航空会社とJRがタイアップして地方の観光を盛り上げようとする動きがみられます。ひと昔前なら、JALがJRに喧嘩を売った広告を出したりしていたのが、時代も変わったものですね。

最近も、一定の条件のもと、JALマイルやANAマイルを使ってJRのフリーきっぷが発券できるようになったりもしてきています。

そこで、今回はJALマイルを使ったJR九州のフリーきっぷをみつつ、これってお得なのか、ちょっと調べてまとめてみました。

どこかにマイルで九州が指定されるとJR九州のフリー切符がオプションでつけることが可能

JALが2016年から始めた「どこかにマイル」。往復6,000マイルで、選択された4か所の中から、「どこかに」行けるという画期的なシステムです。

私も2016年、制度ができてすぐに利用し、1泊2日の宮崎旅行にいってきました。

JALマイルの新たな使い道、「どこかにマイル」で羽田から、大阪から日本各地へ

2016-12-13

そんな「どこかにマイル」で九州の空港が目的地となった場合、「JR九州フリーきっぷ特典」というのが使えるようになりました。

「JR九州フリーきっぷ特典」は、九州を元気にしたいという思いで発案され、特に「平成29年7月九州北部豪雨」による災害から全線復旧した久大本線沿線および世界遺産に認定されたエリアなどのさらなる活性化を目指し、関係各社が協力して実現しました。「北九州」、「由布院・別府」、「西九州」の3つのフリー区間の中から、お客さまの目的地に合わせて、在来線の特急列車および快速・普通列車に乗り降り自由なフリーきっぷに交換いただけます。

「どこかにマイル」を利用して、多くのお客さまに九州にお越しいただき、そして「JR九州フリーきっぷ特典」を利用して、九州各地を旅していただくことを通じて、「九州の元気づくり」に寄与できればと考えております。ぜひ「どこかにマイル」とあわせて「JR九州フリーきっぷ特典」をご活用ください。

JALプレスリリース「九州を元気に!「どこかにマイル」で九州へ行こう~JR九州のフリーきっぷがJALのマイルで交換可能になります~より引用

JALのプレスリリースにもありますが、もともと平成29年に発生した九州北部豪雨の復興支援の一環としてはじまったものです。なので、九州の北側のきっぷが充実しているのが特徴です。

「JR九州フリーきっぷ特典」の発券の条件

「JR九州フリーきっぷ特典」は、「どこかにマイル」で羽田空港発、行き先が九州内の各空港(福岡、北九州、大分、長崎、熊本、宮崎、鹿児島)に確定した場合、利用可能です。

まず前提条件は「どこかにマイル」を利用した場合に限ります。普通の国内線特典航空券や有償の航空券で九州に向かう場合でも、このフリーきっぷを利用することができません。

その上で、「どこかにマイル」でも羽田空港発着というのが条件になり、伊丹空港・関西国際空港発の場合は対象外ですのでご注意ください。

オプション券となる4つのきっぷを紹介

現在、「どこかにマイル」で行先が九州各地になった場合に、オプションとしてつけることができるきっぷは、「北九州フリーきっぷ」、「由布院・別府フリーきっぷ」、「西九州フリーきっぷ」及び「博多~ハウステンボス1日間」の4つがあります。

それでは、それぞれの切符のフリーエリアなどをみていきたいと思います。

北九州フリーきっぷ

  • 必要マイル:2,000マイル
  • 有効期間:2日間
  • 利用座席:自由席(520円のお支払いで指定席利用可)

九州の2大都市である北九州・小倉と福岡・博多を含むエリアです。

小倉から先には、初めて駅舎で国指定の重要文化財に認定された門司港駅を含む門司港エリアがありますが、こちらも対象となります。

また、九州のフリーきっぷですが、関門海峡を渡った下関までがフリーエリアとなります。下関名物のふぐを食べに行くのもいいですね。

有効期間は2日間となっています。小倉と博多の2大都市の間には、特急「ソニック」や「きらめき」が1時間に2本程度走っており、所要時間は45分と、新幹線よりはかなり時間がかかりますが、それでも1時間を切ります。

この「ソニック」や「きらめき」の自由席にもフリーきっぷで乗車可能なのは便利ですね。

由布院・別府フリーきっぷ

  • 必要マイル:6,000マイル
  • 有効期間:3日間
  • 利用座席:自由席(520円のお支払いで指定席利用可)

続いては由布院・別府フリーきっぷの紹介です。日本有数の温泉街である由布院や別府に向かうことができる切符です。

福岡からは「ゆふいんの森」で由布院温泉へ、北九州からは「ソニック」で別府温泉へいくことが可能です。

特に乗ってみたいのが特急「ゆふいんの森」です。ゆふいんの森は博多と由布院の間を久留米経由で1日3往復(うち1往復は大分・別府まで延長運転)しており、ジョイフルトレインの先駆け系ともいえる特急電車です。平成29年豪雨で被災した九大本線経由で向かい、九州の自然豊かなエリアを通って2時間強かけて由布院に向かうことが可能です。

注意
特急「ゆふいんの森」は全車指定席です。利用の場合は指定席券520円が必要です。当日指定席が満席の場合には利用できません。

また、この切符も小倉~門司港の間がフリー区間に設定されています。これは九州の魅力を満喫できる、よいきっぷだと思います。

西九州フリーきっぷ

  • 必要マイル:6,000マイル
  • 有効期間:3日間
  • 利用座席:自由席(520円のお支払いで指定席利用可)

長崎は観光資源が豊富ですねー。九州を代表する観光地ハウステンボスのほか、世界文化遺産にもなった大浦天主堂のある長崎、佐世保バーガーなどのご当地グルメもあるおしゃれな港町佐世保などを満喫できる切符です。

有効期間が3日間ありますので、途中の佐賀でも途中下車したり、佐賀には武雄温泉や嬉野温泉などの温泉地があり、ここで1泊してから長崎方面や福岡方面に向かうことも可能です。

博多~ハウステンボス1日間(片道・自由席利用)

  • 必要マイル: 大人2,200マイル 小人(小学生以下のお客さま)1,100マイル
  • 有効期間: 1日間
  • 効力: 区間内の特急列車(普通車自由席)、快速列車、普通列車

最後はフリーきっぷではなく片道の博多・ハウステンボス間の自由席特急券です。

ハウステンボスと福岡を楽しみたい場合に利用することが可能となります。

注意
途中下車前途無効なので、途中下車ができません。

ただ、この切符は超使いにくい部分があるんですよね。それは単純片道だということ。

お気づきの方もいると思いますが、「どこかにマイル」は片道の設定がない航空券なので、往路の到着地と復路の出発地は同じ空港になります。なので、福岡~ハウステンボスにいっても、帰りの鉄道やバスの足の確保が必要になります。あるいは2枚オプション券を使うかです。

マイル単価を考えてみた

このフリーきっぷをオプション券としてマイルで支払った場合の、マイル単価についても少し考察してみようと思います。

なお、ここで紹介した切符のうち、ハウステンボスへの片道切符以外については、旅行会社のオプション券とても販売されていますが、だれでも購入できるものではないため、ここではJR九州の都市間移動でもっともポピュラーな割引きっぷである「2枚きっぷ」をベースに考えてみたいと思います。

北九州・福岡フリーきっぷ

2,000マイルで発券できる「北九州・福岡フリーきっぷ」ですが、利用が多いと思われる門司港~博多の単純往復を想定すると、JR九州の「2枚きっぷ(自由席)」を使えば3,080円となります。

なので、この行程の場合、マイル単価は約1.5ということになります。もちろん、途中下車したり下関に行った場合は、単価はもっとあがります。

由布院・別府フリーきっぷ

6,000マイルで発券できる「由布院・別府フリーきっぷ」ですが、利用が多いと思われる博多~由布院の単純往復を想定すると、JR九州の「2枚きっぷ」を使えば8,020円となります。ただし、これは指定席バージョンなので、指定席券の往復料金である1,040円を引くと、比較する費用としては6,980円となります。

なので、この行程の場合、マイル単価は約1.15ということになります。

また、博多⇒由布院⇒別府⇒博多と移動した場合、8,310円(博多ー由布院の2枚切符と別府ー博多の2枚きっぷを使い、由布院ー別府は普通運賃を支払った場合)となります。この場合の単価はもう少しあがってきますが、それでも1.2程度でしょうか。

ちょっと単価的には勿体ないかなと思いますし、由布院と別府の間はバスで移動した方が早いので、微妙っちゃ微妙ですね。どうしても使うなら他のエリアでの途中下車が必要になると思います。

西九州フリー切符

6,000マイルで発券できる「西九州フリーきっぷ」ですが、利用が多いと思われる博多⇒長崎⇒佐世保⇒博多の利用を2人以上で移動することを想定すると、JR九州の「2枚きっぷ」を使えば7,050円となります。指定席の料金を差し引いて計算すると、6,010円となります。

また、博多と長崎の単純往復の利用を想定すると、同様にJR九州の「2枚きっぷ(指定席)」を使えば6,180円となります。指定席券の料金を差し引いて計算すると5,140円です。

なので、この行程の場合、マイル単価は1を下回ることになります。指定席と自由席の違いを考慮せずに計算しても単価は1.15くらいです。

これでははっきりいって元を取ることはできませんので、佐賀の温泉などに立ち寄ることで初めて元がとれるものになりますね。

それを前提に考えるのがよいでしょう。

博多~ハウステンボス1日間(片道・自由席利用)

博多とハウステンボスの間は、「2枚きっぷ(指定席用)」で1枚あたり2,520円となっています。指定席料金分を差し引けば2,010円。

必要マイルが2,200マイルですからマイル単価はここも1を切ってしまいます。自由席で着席できたため自由席・指定席の差を考えずに単価を計算してもおよそ単価は1.1です。

途中下車ができないきっぷですので、これ以上どうやっても単価を高めることはできません。やはりこの切符をマイルで発券するのは、あまりお勧めできませんね。

まとめ

JALの「どこかにマイル」で九州行きが決まった場合、オプションで発券できる4つの切符について紹介いたしました。

正直、単価的には美容な部分もあると思います。私なら自分で2枚きっぷなどの乗車券を購入すると思いますし、そもそも九州であれば豊富な高速バス路線網がありますので、高速バスを利用すると思います。

唯一単価的にアリかなと思うのが北九州・博多フリーきっぷでしょうか。下関まで足を延ばせば、それなりにもとは取れると思います。

それ以外であれば、6,000マイル使うならもう1回「どこかにマイル」をひいて他のエリアの観光を楽しんだほうがいいのかなぁ、なんて個人的には思ったりしました。

参考記事

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